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唯吾分享彩虹夏恋01日文字幕,台词

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(大雅)ムハマド・アリの こんな
言葉を 聞いたことがあるかな
「チャンピオンになったら
古いズボンをはき
汚い帽子をかぶって
ひげを生やして
そして 僕が
僕であるということだけを
愛してくれそうな
女の子を 見つけるまで
道を 歩き続けるんだ」
僕も そう願う
僕も 僕を…。
僕自身を 愛してくれる
女の子を 見つけたい
ずっと そう思ってきた
そして 26年目の夏
ようやく 見つけたんだ
君を
(歓声)
(司会者)それでは いよいよ
最優秀主演男優賞の発表です。
(ドラムロール)
(石坂)本年度の
最優秀主演男優賞は…。
『永遠の楽園』 楠 航太郎さんです。
(拍手)
(司会者)おめでとうございます。
楠さんは テレビドラマ
『江戸に咲く・風の銀次郎』シリーズで
長年 お茶の間に親しまれ
また 日独合作映画
『ブルームーン』で バルセロナ国際映画祭
銀の兎賞を受賞。
今 名実共に
日本を代表する 俳優です。
楠 航太郎さんから
一言 頂きます。
(航太郎)ええー。
(航太郎)ありがとうございます。
全スタッフ。
素晴らしい 共演者。
そして わたしの俳優生活を
長らく支えてくれた 家族に
心から 感謝をしたいと思います。
(リポーター)ええー 会場には
奥さま 真知子さま
そして ご家族の方が
いらっしゃっております。
おめでとうございます。
(真知子)ありがとうございます。
とても 誇らしく
もう 胸がいっぱいで。
航太郎さん。 おめでとう。
(リポーター)ええー そして お隣には
息子さんが いらっしゃっております。
お話 伺ってみたいと思います。
いかがですか?
(大雅)あっ。
もちろん うれしいです。
父が このような賞を頂けたことはとても光栄ですし。
はい。 いつか…。
(リポーター)はい。
ありがとうございました。
本当に おめでとうございます!
(司会者)楠 航太郎さんに
もう一度 大きな拍手を!
(拍手)
ハァー。
(譲)いいよな 二世さんは。
(譲)映画に
1回も 出たことなくても
親のおかげで
こんな華やかな場所に
来られるんだからさ。
どういう意味だよ?
(譲)いや。 うらやましいだけだよ。
大雅君と違って 僕みたいな
ほら 後ろ盾のない 俳優は
実力で
やっていくしかないからね。
おい。
お前 何の嫌みで そういうこと…。
(マネジャー)譲!
(譲)はい。
申し訳ない。 新人賞の取材なんだ。
いや。
あげない あげない あげない。
じゃあ まあ。 また そのうちね。
二度と 会いたくねえよ。
すいません ビール。
じゃなくて ウーロン茶。
(男性)はい。
かしこまりました。
ハァー。
これが 俺。
楠 大雅 26歳
今の 俺の 人生だ
ハァー。
俳優 楠 航太郎と
女優 姫島 真知子の
次男として 誕生
(インタビュアー)大貴君と 大雅君は
将来 何に なりたいのかな?
(大貴)そうですね。
公務員がいいかな
(大雅)僕 絶対 俳優!
俳優になりたい!
(インタビュアー)どんな俳優さんに
なりたいの?
お父さんみたいな
カッコイイ俳優になりたい!
それでね
悪いやつらを やっつけるんだ!
子供のころから
マスコミの餌食になり…
(児童)まねしてみてよ!
銀さんの まねしてみて!
「人生 風のごとく」
「生きるも死ぬも
風の吹くまま 気の向くまま」
「やあ 愉快 愉快」
(児童たち)ハハハハハ!
(児童)だっせえ!
ホントに やったよ。 帰ろうぜ!
小学校 中学校と
いろんな人間に 指を指され
あるときは
いじめに 遭いながらも…
(航太郎)はい。 いきました
高校生になっても
俳優になりたいという
夢は変わらず
卒業と同時に 演技の修業のためにニューヨークに留学
まじめに勉強して 帰国後
親父の 個人事務所に
所属したものの
オーディションには 落ちまくり
仕事も ほとんど なく
主な仕事は バラエティーばかり
常に 父の栄光の裏に隠れ
誰にも 注目されず
26になっても まだ
親の世話になり続ける
果てしなく ニートに近い
情けない毎日
大雅。 お肉
もうちょっと ちょうだい。
はい。
(航太郎)やあ 愉快 愉快。
ハハハハ!
(真知子)ウフフ!
俺 あいつと別れた。
(慶太)えっ!? マリカちゃん!?
かわいかったのに!
許せなかったんだよ。
あいつの箸の使い方が。
握り方が 間違ってんだよ。
食べ物 箸で つかむときに
箸の先が クロスしてんだよ!
クロス!
何回も 「直せ」って
言ったんだよ 俺は。
「19年も 日本人 やってんだから
その握り方は ないだろう」って。
そしたら そのたび 「それじゃ
マリカ 何も食べれない~」
相変わらず 細かいな お前は。
だって 箸は
日本人のたしなみだろ お前。
(女性)ねえ ねえ。 あれ 見て。
別に いいよ。 あんな…。
(女性)メアリー植野の
息子じゃない?
(女性)やっぱり。
二世俳優の人。 植野 何とか。
(女性)嘘! すごーい!
隣の人は?
(女性)うーん。
全然 分かんない。
(女性)あっ! 青 青!
(女性)行かないと。
(女性)超 ウケるんですけど!
(女性)ねえ!
(女性)もっと 見たかったー!
(女性)芸能人かー。
(女性)カッコイイなー。
(女性たち)ねえ!
(クラクション)
(慶太)まあ
いつものことだけどな。
いや お前はいいよ。 お前のことは名字だけ 分かってたし。
俺なんか 顔も
分かんなかったんだよ。
(慶太)お前 バラエティーで
愛想が なさ過ぎるんだよ。
誰も 知らねえんだよ。
俺のことなんか。
俺は 生まれた瞬間から
「楠 航太郎の息子」で
それから 26年 俺という人間の
アイデンティティーは
奪われ続けてきたんだ。
(慶太)まあ まあ まあ…。
今日も 一発 飛んで
すっきりしようぜ。
(大雅・慶太)よし!
せーの。
ホォー!
ホホホ…! ハハハハハ!
(慶太・大雅)よし。
(慶太・大雅)ホホホ…!
ハハハ!
(大雅・慶太)ウォー!
ヤッホー!
ウォー! ヤッホー!
(慶太)オーッ! ハハハ…!
ウォー! ウォー! ウォー!
ウォー! ヤッホー!
(慶太)ウォー! ウォー!
ウォー! ウォー…!
イェイ! ウォー!
(慶太・大雅)ハハハ…!
ハハハ! 最高!
(慶太)ウォー!
(慶太)よっ。 ウォー!
よし。
(慶太)ウオッ! ウォー。
最高。
(慶太)あー。 ハハハハ。
うん? えっ?
(慶太)うん? えっ?
あれ? あれ?
(慶太)えっ? うん?
ちょっ。 おいおい。 コントロール。(慶太)えっ?
おおおー!
おおおおおー!
(慶太)おーい! おーい!
おおおーっ!
どこ 行くんだ?
どこ 行くんだよ? 俺。
今 普通に
スピード 車並みだろ。
高度 1,500フィート。
このまま 落ちたら
どうなんの? 俺。
はあ!? 海!?
えっ? 何だ? これ。
どこだ? ここ どこだ!?
っていうか どこ 行くんだ!?
おい! おい! おーい!
まずいぞ。 まずい。
海は かなり まずいだろ。
海なんか 落ちたら
どうなるんだよ!?
ギア 10kg以上あんだぞ!
もう 寒いし 重いし
ライン 絡まったら 絶対 沈む!
溺死? やめろ。 やだよ。
まだ 死にたくないし。
っていうか 俺は まだ
何も なし得てないし!
おりゃ! うん!
うっ! うっ! うっ!
おおおおー!
海も まずいけど 人の家に
落ちるのも かなり ヤバい。
ヤバい。 落ちる。
ヤバい ヤバい ヤバい。 死ぬ。
ヤバい。 ヤバい。
まだ 死にたくない。
やめろ! やめろ!
やだ! 死にたくない!
やめろ! 落ちないで! 頼む!
やだ! 頼む! やだ!
うおーっ!
ぐわーっ!
うおおおー!
あの すいません! ちょっと!
あっ。 上!
上です 上! ここ!
ここ! こっち!
ここ! ここ! ここ。
(詩織)自殺…。 ああーっ!
いや 違います。
俺 まだ 死にたくないし。
あっ。 そうですか。
よかった。 ハハハ…。
いや。 ちょっと 待って。
待って! 助けてよ!
困ってるんですよ。
ああー。 じゃあ 警察に連絡を。
えっ!? 警察!?
いや 警察は ちょっと。
えっ? どうして?
どうしてって…。
いや まずいんだよ。
警察 呼んだなんて バレたら
マスコミに 何て言われるか。
はい?
いや。 いいから 助けてよ。
警察以外の方法で。
痛てて。 ここ…。
ここが 食い込んできてて。
すげえ 痛くなってきたんだけど。
どうしたらいいんだ これ。
あのう。
わたし 急いでるんで。
待ってよ! そうだな。 例えば
近所の人に はしごを借りるとか。
それか 高さのある車で
助けに来てもらうか。
あっ。 電話して
誰か 呼べばいいのか。
っていうか
さっさと 決めてもらえません?
さっきから 1人で
ぶつぶつ ぶつぶつ。
早く どうしたいのか 決めてよ!
わたし 急いでるんですってば。
何だよ。
人が 困って 相談してんのに。
だから わたしだって 立ち止まって
話 聞いてるじゃない。
俺だって どうしたらいいか
分かんないんだよ!
俺は ただ こっから
早く 下りたいだけなんだよ!
分かった! 分かりました。
下りられればいいのね?
下りられれば。
よっ。
あっ?
ほい。
えっ? ちょっと。
何やってんの?
ハァー。
おおっ?
おいおい。 ちょっ…。
揺らすなよ。 危ないだろ。
たぁ…。
いちいち うるさい男だな。
ホントに。 ハァー。
じっとしててね。
えっ?
ほいと。 それ。
ねえ ねえ。 切ってるよね?
切ってるよね? どうすんの?
よっ。
ねえ。 どうなんの? ねえ。
ちょっと。 ちょっ ちょっ…。
危ない 危ない。 えっ?
落ちるよ。 落ちるよ。
ねえ。 落とすの?
よいしょ。
ちょっ ちょっと。
はい。
やだ!
いい…。
マジで!?
えいっ!
うわっ!?
あっ。 ハァー。
人騒がせな。
えっ!? う… 嘘。 よいしょ。
よいしょ。 よっこいしょ。 よっ。
大丈夫ですか?
もしもし。 もしもーし。
ああっ! やだ! あっ。
ちょっ。
しっかりして。
しっかりしてくださーい!
ああっ! 起きて。
起きてください。 起きてー!
痛っ。 痛 痛 痛…。
起きてー。
痛っ。 起きてるよ!
よかったー。 びっくりした。
痛ぇー。
アハハハ。
痛ぇな もう! 顔 殴んなよ!
はい?
顔は やめろよ。
腫れたら どうしてくれんだよ!?
ったく。 痛ぇー。
すげえ ひりひりする。
でも 意識が ないのかなと思って
心配して。
っていうか
知らないわよ そんなこと。 何よ。
人が せっかく 助けてあげたのに
顔ばっか 気にして。
助けるんだって
もっと やり方 あんだろ!
あなたが ぶつぶつ言ってて
何の方法も
考えつかなかったから
こんなことに なったんじゃない!
はあ?
わたしは…。 ハァー。 そう。
わたし 急いでたのに!
えっ?
えっ? ちょっ。
ちょっと 待ってよ! おい!
おい! ちょっと 待てって!
置いてく気かよ!?
置いてく気でーす!
こんなところで 俺
どうしたら いいんだよ!?
っていうか ここ どこ!?
携帯もないのに!
向こうに 真っすぐ 30分ぐらい
歩けば 駅がありますから!
こんな格好で
駅なんか 行けないよ!
嘘だろ?
最悪だ。
ああっ! あっ! うっ!
ああー。 海だ。
ああー。
何て 生意気な女なんだ。
ああー。
そう つぶやきながらも 僕は
もう この日から 二度と
会えないかもしれない 君に
恋に落ちていた(青木)結果から言うと 今回の
オーディションも 駄目だった。
えっ? 今度は
いい線 いってると 思ってたのに。
(青木)伊良部 譲って いただろ。
この間 新人賞 取ってた。
あいつに 決まったんだよ。
あいつかよ。
(青木)これで また
1カ月 仕事はない。
おはよーっす。
(青木)おい。 バラエティー 入れるぞ。
それなら まだ
どうにか ねじ込める。
でも 青木さん。
俺 バラエティーで
親の七光の バカ息子みたいな
トークするの もう 嫌なんですよ。
(青木)親の名前なしに 仕事なし。
それが 今の お前の実力だよ。
ねえ? 青木さん。
俺 何が 駄目なのかな?
泣きの芝居が いまいちだから?
それとも 映像だと
芝居 濃過ぎる?
もっと こう ナチュラルにさ…。
いや。
お前が よくねえのはな
頭でっかちなとこだよ。
そうかな? 髪形 変える?
8頭身に 見えるように。
そうじゃないよ。
何ていうかなぁ。
まじめ過ぎんだよ。 まじめで
何でも 頭ばっかで 考え過ぎる。
でも ニューヨーク芸大の
ドナルド教授も
メソッドが 大事だって
言ってたし。
アホか!
大学なんかで 勉強したことが
実践で 一番 役に立たないのが
この演劇なんだよ。
メソッド演技も
スタニスラフスキー理論も
一切 忘れろ。
大事なのは
こっちじゃなくて こっち。
えっ?
(青木・大雅)こっち。
(鳩間)何ですって!?
(鳩間)大変です 社長。
(青木)何だよ 鳩間さん。
面白い顔して。
(鳩間)こ… 航太郎さんが。
航太郎さんが
現場で 倒れたと。
(青木)どこだよ?
病院 どこだよ!?
父さん。
(真知子)大雅。
(真知子の泣き声)
父さん。 父さん!
父さん!
えっ?
「人生 風のごとく」
「生きるも死ぬも
風の吹くまま 気の向くまま」
シャシャッ! キーッ。
「やあ 愉快 愉快」
なっ。
はっ?
(真知子・大貴)ププッ。
ハハハハハ!
(大貴)かっ…。 だまされた!
(真知子)大雅ったら
慌てちゃって。
(真知子・大貴)アハハハハ!
何だよ! だましたのかよ!?
(航太郎)いやいや。 参ったよ。
決めぜりふの前の 大立ち回りで
くらっときて 転んじまってさ。
この ありさまだ。
(志賀)捻挫だそうです。
(青木)だったら
電話で そう言えよ!
(真知子)航太郎さんがね
あんなに大げさに 倒れたのに
ただの捻挫だなんて 恥ずかしくて言えないって 言うから
じゃあ みんなで
一芝居 打ちましょうって
わたしが言ったのよ。
(大貴)そうそう。 そうなんです。
ふざけんなよ。 どんだけ
心配したと 思ってんだよ。
よし! 俺たちは 退散しよう。
航太郎さん。 取りあえず
スケジュール 調整しますんで
ゆっくり 休んでください。
(航太郎)申し訳ないけど
よろしく頼むよ。
(青木)はい。
(航太郎)うん。
(青木)失礼します。
(真知子)どうも。
(志賀)あっ。 お疲れさまでした。
(青木)お前もだよ。
(志賀)あっ。 失礼します!
失礼します。
(大貴)フフッ。
ああー。 楽しかった。
(真知子)ハァー。
(航太郎)なあ。
4人 揃うの 久しぶりじゃない?
(真知子)そうねぇ。
たまには
ご飯 食べに いらっしゃいよ。
(大貴)うん。
(真知子)あっ そうだ!
この間ね
大雅 久しぶりに
ドラマに出たのよ。
(大貴)あっ そうなんだ?
(真知子)うん。
(大貴)言えよ。
言わないよ。
あんな ちょっとの役。
(大貴)今のクラス
大学 卒業したばっかの 新人が
副担任なんだけどさ
指導に 手がかかる かかる。
顔は カワイイんだけどね。
(真知子)あら!
カワイイんだったら
もう 指導なんかしないで
早く お嫁さんにしちゃいなさいよ。(航太郎)ハハハ。
母さん。 それは
ちょっと 気が 早過ぎるだろ。
(真知子)だって 早く
孫の顔 見たいんですもの。
(大貴)いや。 まあ でも
僕の 嫁さん探しは 大変でしょ。
何たって ほら。
お嫁さんにしたい女優 ナンバーワンの
母親がいるんだから。
(真知子)嫌だ。 もう やめてよ。
昔の話でしょ。
(航太郎)しかも 3年連続だぞ。
(真知子)嫌…。
(航太郎)やあ 愉快 愉快。
(大貴)実際 どんな感じだったの?
(航太郎)いや。 今も昔も
ちっとも 変わらないよ。
(真知子)嫌 嫌 嫌。
頭 くる。
何か 最近 ホント
頭 くることばっかだ。
スカイダイビングの ライセンスはしばらく 停止になるし。
家族にも バカにされるし。
変な女にも 会っちゃうし。
ホント 生意気な女だったんだよ。
あれ 年上かな?
人のこと 木から落としやがって。
置き去りにして。
おまけに 顔まで
ばんばん 殴りやがって。
親にも 殴られたことないのに。
次 会ったら 絶対 許さねえ。
(慶太)次? 会うの?
会わないよ!
つうか 会えねえし。
名前も知らないのに。
名前も知らないのに。
ほれたのな その女に。
はあ!?
バカ。 今…。 今 俺
そんな話 してなかっただろ。
どうやったら
そんな話に なるんだよ?
やっぱ お前 芝居 下手な。
芝居じゃねえよ!
そんなんじゃねえってば。
で どこ?
どこなの? その海は。
会えるわけ ないよな。
こんなとこ 来ても。
えっ?
いた。
(泣き声)
う…。 うわーん!
うわーん!
(泣き声)
あの。
あの!
どうも。
えっ?
確か この間。
そう!
あのとき 木から ぶら下がってた。楠 大雅さん?
俳優の 楠 大雅さんですよね?
やっぱり そうだ。 ハハッ。
そうですよね。
あの後に わたし 思い出して。
あれ? 違いました?
いや 合ってる。 合ってるけど。
いきなり フルネーム
言われたんで びっくりして。
どうして?
いや。 普段 あんまり
名前 呼ばれないから。
えー? 変なの。
すてきな名前なのに。
あっ よかった。 どこも
ケガとか ないみたいですね。
ああ うん。
あなたに
会いたくて。
うん?
ああ いや。 その。
礼だけ 言いたかったんだよ。
あのときは すげえ
慌ててて 言い忘れたから。
そう。 わざわざ どうも。
でも やっぱ
あの下ろし方は ないと思うよ。
あの後も 色々 考えてみたけど。
あのときは やっぱり
近くの誰かを呼んで
車とか呼んで
はしごで 下ろしてもらうのが
ベストだったと思うけど。
ああー。
また いちいち 細かい人ね。
でも
実は わたしも会いたかった。
えっ?
あの わたし…。
わたしね…。
わたし あなたの
お父さまの 大ファンなんです!
はっ?
はっ?
この近くに 住んでんの?
ああ。 この近くの
缶詰工場で パートしてて。
でも 工場が
閉鎖することに なっちゃって。
へえー。 大変なんだな。
でも どうして
あんなとこに ぶら下がってたの?
ああ。
あれは スカイダイビングで。
へえー。 優雅な趣味ねぇ。
今日は? お仕事 ないの?
俺は どうせ 親父と違って
駄目な 二世俳優だからさ。
金と 暇だけは
たくさん あんだよ。
大好きなのね お父さんのこと。
フフッ。 だって
同じ職業に 就くなんて。
親父なんて 関係ないよ。 別に
親父を目指してるわけでもないし。
たまたま 親父が
俳優だっただけで。
俺には
俺のスタイルが あるから。
そう? でも
お父さんって すごい俳優…。
うるせえよ。 さっきまで
すげえ 泣いてたくせに。
あっ ごめん。
あのさ。
名前は?
えっ?
そっちの名前。
(アラーム音)
ああっ! もう こんな時間!?
えっ?
ごめんなさい。
わたし 用があるの。 これで。
いや。 ちょっと 待ってよ。
会えて よかった。
じゃあ また。 いつかね。
もう 何だよ。
うん?
[TV](刑事)はい。
ちょっと ごめんなさいね。
[TV]近隣から
銃声のような音が
聞こえたという 通報があり
現場に駆け付けたところ
男性が 撃たれて
死亡しているのを 確認しました。
[TV](刑事)現場は?
[TV]あちらです。
[TV](刑事)朝っぱらから
死体現場…。
よう。 悪いな。
何 見てんだよ!?
何って
こないだ お前が出てた
ドラマだよ。
いいよ 見なくて。 こんな
せりふ 2個しか ないやつ。
せりふの数なんて 関係あるか。
なあ? 大雅。
お前 もっと 自由に生きろ。
もっと 自由になれ。
お前は お前らしい
俳優になればいいんだ。
なぁんてな。 たまには
先輩らしいことも 言ってみた。
(医師)失礼します。
(航太郎)ああ。
(医師)調子は いかがですか?
楠さん。
(航太郎)はい。 おかげさまで。
(医師)痛み止めは 効いてますか?(航太郎)ああ 効いてますよ。
(医師)痛みが引いてきたら
なるべく
歩くようにしてくださいね。
(航太郎)分かりました。
ありがとうございます。
(医師)包帯 替えてあげて。
(看護師)はい。
(航太郎)お願いします。
(医師)寝返り 打って
痛みなどは ないですか?
(航太郎)ああ ないですよ。
(医師)歩いて 痛みが
出ないようでしたら 2~3日で
退院できると思いますんで。
ああ。
そいつは ありがたいですね。
いや。 もう あっちこっちに
迷惑 掛けてるもんで。
どうして 僕は あのとき
すぐに 「ありがとう」と
「ありがとう。 父さん」と
素直に 言えなかったんだろう
[TV](アナウンサー)次の ニュースです。
俳優の 楠 航太郎さんが
今日 午後2時13分
くも膜下出血のため
都内の病院で 亡くなりました。
65歳でした。
映画 『天国の絆』で
注目された 楠さんは
1984年から 始まった
『江戸に咲く・風の銀次郎』シリーズを
はじめ
数々のドラマ
映画に 出演されました。
[TV]人生 風のごとく。
生きるも死ぬも
風の吹くまま 気の向くまま。
[TV]やあ 愉快 愉快。
(真知子の泣き声)
(桜)桜と申します。
(青木)えー。 知ってのとおり
子役時代から 活躍している
有名女優さんだが
大学卒業を機に
この事務所に
移籍することになった。
(桜)航太郎さんには
大変 お世話になったんです。
(青木)前から 航太郎さんにも
頼まれてたんだよ。
ああ。 ここだ。
(桜)では すいません。
今日は 撮影があるので。
(青木)おう。
じゃあ これから よろしく。
(桜)お先に失礼します。
(青木)ああ お疲れさま。
(鳩間)お疲れさまです。
(桜)失礼しまーす。
(青木)はい。
(桜)ハァー。
あれ!?
航太郎さんの 映画に出てた
子役の 桃子ちゃん?
大きくなったねぇ。
出たくねえよ。
(青木)生前の父親についての
ロングインタビューに 答える。
それだけだろ。 2時間物の
立派な 追悼番組なんだよ。
お前にしか できない
仕事なんだぞ。
俺に 涙のコメントでも
しろっての?
これは 航太郎さんが
お前と この事務所に
最後に残してくれた
大事な仕事なんだよ。
お前も 航太郎さんの息子として
立派に…。
こんなときまで
俺は 親の七光かよ。
俺は 俳優だぞ。 何で
いつも いつも 芝居もしないで
こんな プライベートな顔ばっか
見せなきゃなんないんだよ?
俺は…。
俺は 俳優として
ちゃんとしたとこ
1回も 親父に 見せることが
できなかったんだよ!
親父について 話すことなんて
何もねえよ。
さっさと 役者の仕事
持ってこいよ!
(青木)仕事なんか 選べる立場じゃないだろうが お前は。
それは 事務所が ちゃんと
売ってくんないからだろ!
甘えてんじゃねえよ!
日本中 どこ探し回ったってな
お前に頼む 役なんか
どこにも ねえんだよ!
チクショー。
誰にも 分かんねえよ。
俺の苦しみなんて。
俺だって…。
俺だってな 好きで
親父の息子になんか
生まれてきたわけじゃねえんだよ!
(たたく音)
いいかげんにしなさいよ。
この バカ息子が!
さっきから 聞いてれば
「俺は」 「俺は」
「俺」 「俺」 「俺」 「俺」
俺だらけ。 俺ばっか。
あんたの気持ちなんかね 誰にも
分かるわけ ないでしょうが!
はあ? いや 俺は ただ…。
お父さまが 亡くなったのは
お気の毒よ。 ご愁傷さまです。
でも お父さまのことを
そんなふうに言うのは
良くないと思う。
それは ちょっと 許せない!
何だよ?
いきなり来て 偉そうに。
見ず知らずの あんたに んなこと
言われる 筋合いねえんだよ!
筋合いは 確かにないと思う。
でも よく考えてみて。
あなたの仕事が
うまくいかないのは
お父さまとは 関係ない。
あなたの問題でしょう?
はあ?
あなた自身の問題よ。
問題を すり替えないで。
いや ちょっと。
あんた 何 言ってんだよ?
あの ちょっと。
すいません。
はい。
いい? あなたに
お芝居の 仕事がないのは
お父さまのせいじゃない。
あなたが 下手くそだからよ!
あなたの演技が 下手くそだから
売れないの。 売れなかったの。
それを 自分の力は差し置いて
全部 周りのせいにして
自分だけ 被害者ぶるのは
もう やめなさいよ!
何 言ってんだよ!? この素人が!
そう 素人よ。
素人だから 視聴者代表として
言わせてもらうけど
あなたの演技は 独り善がりなの!(青木)うわっ!
こう 何ていうか 考え過ぎなの。
「今の俺 どう見えてる?」とか
「ここは こう もっと前に」とか。
そう。 あなた自身の考え方が
見え見えなの。
楠 航太郎さんは 違う。
楠さんは どう映るかなんて
全然 気にしてない。
どうしたら 面白い作品になるか
それだけを考えて
楽しませようって そういう心が
どんどん 伝わってくるの
素人にも。
本当に 素晴らしい
俳優さんだった。
いいじゃない 七光。
光ってるんだもん。
光ってるの。
お父さまが あなたを きらきら
七色に 照らしてくれてるのよ。
亡くなったって ずっと ずっと
あなたのことを
照らしてくれてるの。
ねえ? それの 何が悪いの?
自分のことばっかり 考えないで
もっと 誇りに思いなさいな。
あなたには 素晴らしい
父親がいたってこと。
あっ。 ああっ。
ああ あの。 待ってください。
待ってください。 これ。
ファンレターです。
ハァー。
ああ ごめんなさい。
何か 夢中で。 言い過ぎちゃった。
ひどいこと 言っちゃって
どうしよう。
(青木)あのー。 もしかして
あなた 北村 詩織さん?
えっ?
(青木)あっ。 やっぱり そうだ。
覚えてます? わたしのこと。
はい?
ああ。 くそ!
ハァー。
親父?
(航太郎)「拝啓。
北村 詩織殿」
「初夏の候
いかが お過ごしでしょうか?」
「いつも ファンレターを
ありがとう」
「貴殿の長きにわたる 応援には
いつも 大変
励まされております」
「実は わたしは
今 病院にいます」
「ただの捻挫ですが。
最近 時折 足腰が
うまく 動かないことがあり
以前より せりふ覚えも悪く
現役を続けるのは 少々 限界が
来ているのかもしれません」
「そこで ひとつ 誠に
ずうずうしい お願いなのですが」
(航太郎)「わたしが 引退した後
もし よければ
息子の 楠 大雅の応援を
してやってもらえないだろうか」
「親バカかもしれないが
息子は 今は まだ未熟だが
俳優としては なかなか
いい素質を 持っていると思う」
「彼の出演作の DVDを
一緒に送るので
よかったら
見てやってください」
「そして もし よかったら
これからは 少しでいいので
息子を 応援してやってほしい」
「わたしに似て 人の評価を
気にしやすい 小心者だから
ファンの言葉は
きっと 力になると思います」
「あなた方に いつまでも
幸せが続きますように」
「ありがとう。 やあ 愉快 愉快」
(航太郎)「やあ 愉快 愉快」
「人生 風のごとく」
「生きるも死ぬも
風の吹くまま 気の向くまま」
「やあ 愉快 愉快」
何で 死んだんだよ。 父さん。
早過ぎるよ。
早過ぎだよ。
何で 死んだんだよ。
バカヤロー。
(泣き声)
うん?
(真知子)とし子さん!
(とし子)どうぞ。
(真知子)はい。
[TV]えっと。
[TV](リポーター)おさみしく
なったんでは ないですか?
[TV]ああ。 あっ はい。
まあ そうですね。
いまいち 締まりがない
返答だよな。
(志賀)かみかみですしね。
(鳩間)うん。
おはようっす。
あーあ。
ちっと それ
何回も見んの やめろって!
(青木)いいじゃないかよ。
お前が こんなに長い時間
テレビに映ったの 初めてだろ。
あっ。 そうだ 大雅。
話があるんだよ。
何すか?
また バラエティー?
(青木)いや いや いや。
もっと 根本的な問題だ。
お前の給料な これから
月給じゃなくて 歩合になる。
えっ? 歩合? 歩合って?
(青木)つまり 今までみたいに
毎月 決まった額を
払うんじゃなくて 働いた分だけ
払うっていうことだよ。
えっ? えっ?
ってことは 俺の今月の給料は?
ああー。 2万8,000円。
2万8,000円!?
(青木)バラエティー 1本と
この コメント撮り。
以上。 2万8,000円だ。
嘘だろ?
えっ?
それじゃあ 俺 食ってけないよ!
今までだって その程度の
稼ぎだったんだよ。
それを 航太郎さんが
ばかばか ばかばか
稼いできてくれてたから
その お情けで お前にも
月給 払ってたんじゃねえかよ!
いつまでも 甘えてんじゃねえぞ!
(青木)金が欲しけりゃ 働け!
いいか? これから わが社は
働かざるもの 食うべからずだ。
覚えておけ。
(せき)
ハァー。
何てことだ。 親父のせいだよ。
(青木)お前のせいじゃねえかよ。
お疲れさまでーす。
(志賀)あっ。 桜ちゃんが来た。
(青木)紹介します。
えっ?
(青木)あしたから うちで働く
北村さんだ。
あらためまして 北村と申します。
えっ? ちょっ。 何で?
(青木)いや。
沖さん 辞めちゃっただろ。
ちょうど
仕事 ないっていうからさ
代わりに 事務
やってもらうことにしたんだよ。
何で 俺の給料が減って
新しい人間 雇うんだよ!?
じゃあ お前 自分で
売り込み できんのか?
ギャラ交渉も 予算管理も 決算も
全部 お前が やってくれんのか?
それは できないけど。
何で? こんな女。
すげえ 泣いてたくせに。
はあ? ええっ!?
今までは 魚市場と 缶詰工場で
働いてました。
芸能関係は 初めてです。
分からないことも
多いと思いますが
どうぞ よろしく お願いします。
(志賀)よろしく お願いします。
(鳩間)よろしく。
よろしくな。
よし。 じゃあ 営業 行くぞ。
(志賀)はい。
ちょっと。
うん?
いいから ちっと。
えっ?
何?
北村さんだっけ?
はい。
北村 詩織と申します。
もしかしたらなんだけど。
5日前 親父の墓 来た?
さあ。
あれは
演技だから。
えっ?
マジで 泣くわけないだろ
あんなとこで。
親父に 見せたかったんだよ。
俺の泣きの芝居を。
ふーん。
だとしたら…。
フフッ。
すごく すてきな お芝居でした。
うん。
うわっ! 何すんの!?
ぶっ!
痛ぇ!
痛ぇ。
えっ?
あっ! 海。
(海)ママ!
海ったら もう。
すぐに 終わるから
入り口のところで
待っててって 言ったでしょう。
(海)だって…。
ママ。 帰ろう。
はいはい。
では お先に失礼。
嘘だろ?
ふざけんなよ。
子持ちかよ。
そう つぶやきながらも 僕は
大ざっぱで 乱暴で
よく笑い よく しゃべり
奇麗な涙を 流す君に
完全に 恋に落ちていた
ああー。
ああー。