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唯吾分享医龙3 01日文字幕,台词

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(オバマ)グッドモーニング
エブリボディー。
(藤吉)このときは
まだ 思いも寄らなかった
まさか こんな形で
仲間の一人を
失うことになるとは
全ては ここから始まった
≪(足音)
(伊集院)スーチャーホルダー。
(看護師)はい。
(伊集院)3-0。
(看護師)はい。
(看護師)お願いします。
(看護師)伊集院先生。
21mmと 23mm どちらですか?
(伊集院)フゥ。 23mmです。
(看護師)はい。
(伊集院)次の糸 下さい。
(看護師)はい。
(伊集院)ポンプ前の尿量は?
(伊集院)ポンプ前の尿量は
幾つでした!
(麻酔医)すいません。
えー 尿量。 時間 20くらいです。
(伊集院)20? ボリューム
足りてたんですか?
今 出てますか?
(ME)えーと。
いや。 出が悪いです。
(伊集院)利尿剤 入れて
尿を出して。
(伊集院)循環動態
問題ないですね?
よし。 送血管 抜去。
(園田)はい。
(伊集院)糸を結んでください。
(園田)はい。
あっ!?
(田村)大動脈から 出血です。
(看護師)出血量 確認します。
(看護師)血液 足りてますか?
(伊集院)落ち着いて。 4-0。
(看護師)4-0 持ってきて!
(看護師)はい!
(伊集院)どうした?
(看護師)4-0 ありません。
取ってきます。
(伊集院)急いで!
(鬼頭)メディカルシティー構想も
リーマンショックによる
外資の引き揚げで
あえなく 挫折。
患者は 激減。 外科医たちの
レベルの低下も 目に余る。
もはや ここは
私のいる場所では ありません。
シカゴ大学で ER統括部長の
ポストを オファーされています。
3億のグラント付きで。
(総長)待ってくれ。
君には ここに
いてもらわなくては 困る。
(鬼頭)ハァー。
お世話になりました。
(総長)鬼頭君。 確かに
明真が 生き残るためには
改革が 必要だ。
(鬼頭)フッ。 改革。
組織の一部を 変えたところで
生き残れるほど
現実は 甘くないですよ。
(総長)じゃ どうすればいいんだ?
(総長)君の希望は 全て聞く。
言ってくれ。
全て?
(木原)参ったなぁ。
また 訴えられたってよ。
今度は 消化器外科の田嶋先生。
(伊集院)これで ことしに入って。
(木原)4件目だよ。
うちの訴訟件数は もう異常だよ。
(伊集院)痛っ。 痛てて。
問題は 人材の流出ですよ。
いい先生は 続々 辞めていったし。
おかげで 優秀な下も
入ってこない。
そのスタッフで オペするんだもん。無理がありますよ。
それも これも この人の
負の遺産ってやつだよな。
そりゃ あれだけ 世間 騒がした
悪徳教授が仕切ってた 病院だよ。
(木原)フフッ。
誰も入ってこないよ。
患者は みんな
隣町に 越してきた
国立 開桜循環器病センターに
流れ
救急搬送の患者すら そっちに
最優先に 搬送される始末。
おかげで こっちは 手術数も激減。あっても 簡単な オペばかり。
そういえば
あの人 どうしたんだよ?
最近は オペにも
入ってないって噂です。
(笑い声)
(木原)あれは
あの人のせいじゃ ないのにな。
まあ 何にしろ 俺のゴッドハンドが披露できないっつうのは
もう不幸だよ。 もう!
患者にとってもさ。
(手柴)先生 これは?
(鬼頭)もう わたしには 必要ない。
(伊集院)冗談 言えるだけ
元気で いいよなぁ。 木原先生は。
(木原)おい。 俺から 冗談 取ったら何が残るっつうんだよ?
(八木沢)何か ぱつぱつじゃない?時間ね。
おーい。 何があったの?
(八木沢)何かね 病院側から
重大発表が あるんですって。
(木原)えっ? 行こう。
(伊集院)はい。
[テレビ](総長)では 明真大学の
新学長となりました
鬼頭 笙子より あいさつです。
(木原)新学長?
(伊集院)鬼頭先生が?
[テレビ](鬼頭の せきばらい)
[テレビ]明真は 変わります。
教育。 臨床。 研究。
大学病院の使命である
この3つの柱を
根本的に 見直していきます。
まず 教育。
研修医の 研修先が
自由に 選べるようになって
優秀な人材は 残念ながら
明真には ほとんど
集まらなくなりました。
[テレビ](鬼頭)若い人材を
確保するためには
まず 指導者から
変わらなければ ならない。
このために 私は
学閥の壁を 取り除き
外部から どんどん
優秀な人材を 連れてきます。
(ざわめき)
そして 臨床。 これは 外科部門の
強化にあると 考えています。
保険点数の高い。
すなわち 難易度の高いオペを
積極的に やっていき
その技術を 広く 世間に
アピールしていくつもりです。
[テレビ](鬼頭)そして 最後に研究。
具体的な研究内容は
今 ここでは 言えませんが
ノーベル医学賞も
視野に入れた
世界レベルの研究を
行っていくつもりです。
(記者)理念は 分かりました。 でも具体的に 何を どうするんです?
(記者)優秀な人材を 連れてくるとおっしゃいましたが
いったい 誰を?
(加藤)メッツェン。
(看護師)イエス。
≪(爆撃音)
(龍太郎)OK。
(父)ラスラン! ラスラン!
(父)ドクター!
≪(爆撃音)
(看護師)ドクター!
ドクター! カモン!
(看護師)ドクター プリーズ!
(父)ラスラン!
ラスラン!
(拍手)
(看護師)ドクター 加藤。
(博司)よくやったよ。
よく 頑張ったよ 愛は。
(敏子の泣き声)
(博司)加藤先生。
(博司)アメリカまで来て
ドナーを 待ったのに。
(敏子)移植手術を
受けさせてあげたかった。
≪(ノック)
(看護師)藤吉先生。
患者さんです。
(藤吉)入ってもらってください。
(看護師)はい。
(俊之)やっぱり
若草ハート病院でも
うちでは 手術は無理だと。
(藤吉)そうですか。
(俊之)信じられないんですよ
先生。
この間まで 元気に走ってたのに。
(綾子の泣き声)
(有希奈)先生。
(藤吉)うん?
(有希奈)わたし
助からないんですか?
(隊員)40代男性。
バイクごと 3mほどの高さから
川に転落したもよう。
20~30分 水に漬かっていたと
思われます。
胸を強打。
バイタルは…。 えっ?
脳外も 心臓外科も いっぱい?
分かりました。 ほか 当たります。
(隊員)しょうがないですけど
明真しか ないんじゃないですか?
木原先生。 ERから
コンサルです。 行けますか?
行けるも何も
鬼頭先生の方針で
ERは
全部 受け入れるんでしょ?
もう 行くしかないでしょ。
(伊集院)交通外傷で
胸 やってるそうです。
(木原)はーい。
(伊集院)バイタルは?
(医師)血圧は 84の38
脈拍 84 サチュレーション 88
体温 32.2度です。
32.2度?
(医師)川の中から 助け出すのに
時間が かかって かなりの間
水に 漬かってたらしいんです。
頭は?
(医師)意識は 大丈夫そうです。
(伊集院)ちょっと
頭 押さえててください。
(医師)はい。
(伊集院)頸静脈が
怒張してますね。 エコー。
(看護師)はい。
(看護師)レントゲン 来ました。
(木原)おお。 見せろ。
(伊集院)ああ やっぱり。
(心電計の警告音)
(医師)脈が落ちてます。
(医師)大丈夫ですか?
外傷性 心損傷による
心タンポナーデです。
よし。 オペ室へ移そう。
(一同)はい。
(看護師)分かりますか?
大丈夫ですか?
(看護師)今 移動してますからね。
(看護師)ストレッチャー
通ります。
(木原)心臓に 損傷が あるかも
しれん。 胸骨正中切開で 開けて
心臓 確認するぞ。
(伊集院)はい。
(木原)よし。
心膜 開けるぞ。 メッツェン。
(看護師)はい。
(木原)うわ!?
(看護師)失礼します。
(麻酔医)血圧 上がってきました。
100の70です。
(木原)えっ!?
(伊集院)大動脈解離。
(木原)伊集院。 エコーで
フラップ 見えなかったのか?
(伊集院)上行置換術が 必要です。
(木原)分かってるよ。
人工心肺 スタンバイ!
(一同)はい。
(木原)伊集院。 送血管は…。
(麻酔医)木原先生!
(木原)何だよ?
びっくりさせんなよ。
(麻酔医)瞳孔不同が 出ています。
(伊集院)えっ?
(木原)頭は 大丈夫って
言ってたよな。
何やってんだ! あいつら。
(伊集院)解離は
弓部までに 及んでません。
何らかの脳出血の疑いが
強いです。
出血量が増えるので
人工心肺は 回せません。
(木原)人工心肺 回せない?
じゃあ どうすんだよ?
この 破裂しそうな大動脈
放っとけって いうのか?
(伊集院)心臓を止めずに
大動脈解離を リペアするなんて
不可能です。
(手術器具を置く音)
(木原)閉胸しよう。
後は 内科管理で
奇跡を待つしかないよ。
(伊集院)胸骨ワイヤ 下さい。
(看護師)はい。
≪(龍太郎)オペ 続行だ。
(木原)朝田!?
(伊集院)朝田先生!?
(伊集院)実は 頭を やっていて…。(龍太郎)事情は聴いた。
上行置換術を行う。 ヘパリン
3ミリリットルだけ 入れてくれ。
(木原)いや。 だから
人工心肺は 回せないんだって。
(伊集院)朝田先生。
だから 脳内出血が…。
(龍太郎)大動脈を 遮断する。
(木原)だから 心臓は
止められないんだって。
どうやって 遮断するんだよ?
(看護師)これで
いいんでしょうか?
(木原)何だ これ? 乾電池!?
(心電計の警告音)
(麻酔医)VFです。 心室細動です。
(木原)何すんだよ!
殺す気か!
(鬼頭)さすが 朝田ね。
心臓の拍動を 止めないと
上行大動脈を 修復できない。
そのためには 人工心肺が必要。
(加藤)だけど
脳内出血がある場合
人工心肺を回せば 出血が増し
脳が駄目になる。 最悪 脳死。
そこで 乾電池を使って
あらわになった心臓を 感電させる。
(加藤)心臓は 電気抵抗が
ほとんどない。
直接 当てれば
9ボルトの乾電池でも
感電させることが できる。
(鬼頭)つまり 波打つ電気信号を
崩すことで
心臓は 心室細動を起こす。
(加藤)心臓を 一時的に
まひさせることで 血流を止め
その間に 出血を
最小限にして 大動脈を処置する。
(鬼頭)物資のない戦場で
オペを経験した
朝田ならではの発想。
お久しぶりです。
(鬼頭)待っていたわ。
(龍太郎)メス。
(看護師)はい。
(龍太郎)メッツェン。
(伊集院)待ってください。
確かに この状態なら
上行大動脈を 修復できます。
でも 血液が流れていない状態で
脳の許容時間は 約 4分ですよ。
(木原)4分で 上行置換なんて
いくら あんたでも…。
(龍太郎)体温は?
(麻酔医)32.3度です。
(伊集院)そうか。
患者は 低体温だった。
32度での 脳虚血 許容時間は
約 10分。
(龍太郎)急ぐぞ。 ついてこい。
(伊集院)はい!
(龍太郎)ME。 カウント。
(ME)はい。
(龍太郎)テフロンフェルト 4-0。(伊集院)グラフト 26mm。
(龍太郎)メッツェン。
(看護師)はい。
(龍太郎)中枢側全周 縫合 終了。
次は 末梢側だ。
(伊集院)はい。
(龍太郎)テフロンフェルト 4-0。
(看護師)はい。
(ME)3分 経過。
(木原)速え。
(加藤)さすが 朝田 龍太郎。
(龍太郎)DC 20ジュール。
(看護師)はい。 いきます。
(伊集院)やった。
(龍太郎)時間は?
(ME)6分30秒です。
(一同)すげえ。
(龍太郎)安心するのは
患者が 助かってからだ。
すぐに 脳外を呼べ。
(看護師)はい。
(龍太郎)ドレーン 入れるぞ。 メス。
(看護師)はい。
(鬼頭)見事な オペだったわ。
今後は 内外に アピールできる
難手術を 積極的に やっていく。
そのために
あなたたちを 呼んだ。
最終的には
日本初の小児心臓移植。
それを チームドラゴンで
やってもらう。
アメリカで 数々の小児心臓移植を手掛けた 加藤先生。
そして あなたが。
(龍太郎)それは
あんたの 名誉のためか?
いえ。
日本の医療の 未来のため。
日本でも 臓器移植法が
改正された。
これからは 海外での臓器移植も
制限され
国内で 移植を
行っていかなきゃいけない。
でも まだ ドナーの数が
圧倒的に足りないのが 現状。
ドナーを待つ患者を 少しでも長く生かすよう 全力を尽くす。
それが できるのは
このチームしかない。
そうは 思わない?
まだ
メンバーが 足りないな。
(伊集院)すごい医者?
(木原)ああ。
(伊集院)それが
うちに 来るんですか?
(木原)とんでもなく
すごいっていう話だ。
(伊集院)朝田先生以上ってこと?
(木原)分からん。
とにかく うちの医局に 入ると。
(伊集院)ひょっとして 霧島先生?(木原)いや。 それ以上の医者かも。
(伊集院)誰ですか?
(木原)えっ?
お客さんじゃないの?
うん?
あの…。 すいません。 えっと。
どちらさまでしょうか?
(冬実)あっ ここの人?
(木原)はい。
(冬実)これ お茶っ葉 替えた方が
いいですよ。 まずい。
ここの 講師の先生って
ご存じですか?
あいさつ しときたいんだけど。
(木原)あの…。 どちらさま?
(冬実)わたし?
(木原)はい。
研修で 来たんですけど。
はあ?
(伊集院)研修医?
ここが 新しい職場か。
すごい医者って…。
(伊集院)研修医。
(看護師)先生 お疲れさまでした。
(藤吉)お疲れさま。
娘さんは 残念だった。
(鬼頭)樹里さんは
先天性の心臓疾患から
いったんは 回復したものの
2年前 ウイルス性の
心筋炎にかかり
心臓移植を 待っている間に
この病院で 亡くなった。
(鬼頭)調べさせてもらったわ。
(藤吉)ああ。
(鬼頭)移植を待つ
心臓に疾患を抱える 子供たちは
全国で 50人以上いる。
多くの子供たちが
移植が できる日を
心待ちにしながら
不安な日々を 送っている。
あなた ここにいて いいの?
(藤吉)何が 言いたい?
(鬼頭)あなたが やるべきことは
移植を待つ 子供たちの
手を握ることじゃない。
子供たちを 救うことでしょ。
5年前に あなたが書いた 論文。
『骨髄幹細胞治療における
血管新生』
今 はやりの
再生医療の先駆けだった。
ところが あなたは
この論文を 書いたきり
チームドラゴンの メンバーとなり臨床の方に のめりこんでいった。
(藤吉)患者を救うのが
医者の仕事だ。
(鬼頭)臓器移植法が
改正されたとはいえ
国内の心臓移植が すぐに
増えるわけでは ないでしょう。
外科手術で 救える数には
限りがある。
でも 自分の細胞を使う
再生医療を 実現すれば
救える命は 格段に増える。
アメリカでは マウスの心臓の
全てを つくりだす
多能性 幹細胞が 発見された。
心筋症モデルの iPS細胞も
つくられてる。
世界の競争は 始まってる。
そして この研究は
ここじゃ できない。
それが できるのは 大学病院だけ。
明真は 再生医療研究に
力を注いでいく。
チーム藤吉を 立ち上げる。
研究費も設備も
世界水準のものを 用意する。
患者を救うのが 使命というのならこの研究 完成させなさい。
(伊集院)去年から
医局が ここに 移りました。
どうですか? 奇麗でしょ。
お疲れさまです。
(医局員たち)お疲れさまです。
(伊集院)あと この部屋は
僕たちで
自由に使って いいそうなので。
(伊集院)ハァー。 よいしょ。
いよいよ 復活ですね。
チームドラゴン。
まあ ミキさんが ドイツから
戻らないのは 残念だけど。
荒瀬は?
えっ?
荒瀬が 患者を殺したっていうのは本当か?
(八木沢)ホントかよ。 加藤先生と
朝田先生が 戻ってきた?
(医局員)すげえよな。
ついに チームドラゴン 復活かよ。
≪(八木沢)あっ そういうことか。
≪(医局員)そうだよ。
≪(八木沢)そうなっちゃいましたね。≪(医局員)なっちゃったよ。
(伊集院)ちょうど 1年前です。
(梶原)悪くなった弁を
つくりなおす予定です
(伊集院)荒瀬先生は
僧帽弁 閉鎖不全で入院している
16歳の少年のオペを
担当することになっていました。
(勇太)本当に また ラグビー
できるように なんだろうな?
金髪
(葉子)これ。 何て 口を
(荒瀬)任せとけ。 小僧
(伊集院)長い入院生活で
その子と 荒瀬先生には
深い信頼関係が できていました。
いよいよ あしただな
ビビってんのか?
(勇太)いや…
俺に 万一のことがあったら
親 悲しむだろうなって
フフッ。 大げさな野郎だな
大した オペじゃねえよ。
俺が 保証する
(看護師たち)
よろしく お願いします
(勇太)先生。 頼んだ
(伊集院)オペ自体は 決して
難しいものではありませんでした。
(荒瀬)2つ 3つ…
にゃにゃーつ
(伊集院)だけど ただでさえ
麻酔医不足の昨今
その日 荒瀬先生は 4つのオペを
掛け持ちだったんです。
(荒瀬)分かった。
どうだ?
(梶原)後は 胸を
閉じるだけだから 問題ない
(園田)大変ですね 掛け持ちは(荒瀬)隣の オペ室に
大腸がんの患者が 入った。
少し外すが
何かあったら すぐ呼べ
(園田)はい
(医師)メス
(看護師)はい
(伊集院)事故は
この後 起きました。
(梶原)どこだ? どこだ?
(看護師)ガーゼです
(園田)おい。
荒瀬先生 呼んでこい
(看護師)はい
(梶原)余計なことするな!
麻酔科医など いらん!
大丈夫だ。 すぐ 見つかる
お湯 掛けて!
(医師)はい
(梶原)吸引!
(医師)はい
(園田)いっぱいだ
(看護師)はい
(梶原)お湯!
(医師)はい
(心電計の警告音)
(伊集院)完全に 執刀医のミス。
結果は 失血死でした。
すぐに 荒瀬先生を 呼んでいれば
最悪の事態は 防げたんです。
(伊集院)当然 助かるはずのオペ。
遺族からは 訴えられました。
そして あろうことか
その執刀医は
責任の全てを
途中で抜けた 荒瀬先生の
麻酔管理のミスだと
言いだしたんです。
そして 荒瀬先生の言った
「俺が 保証する」という言葉。
その子も
うれしかったんでしょう。
親にも伝えていた その言葉が
皮肉にも 荒瀬先生に
不利に働いたんです。
今の医療は 訴訟を恐れて
後で 証拠になるような言い回しは絶対に しませんから。
(葉子の泣き声)
(壮太)勇太は あんたのことを
信頼してたんだぞ!
それを 裏切るようなまねして
(伊集院)荒瀬先生は
反論しなかった。
結局 体裁を考えた
大学側により
莫大な和解金を 払うことで
示談になりました。
内部調査により 荒瀬先生の過失は認められなかった。
でも それ以来 荒瀬先生は
オペに入っていません。
(藤吉)一つだけ 条件がある。
(鬼頭)何? 研究スタッフなら
必要なだけ 用意するわ。
(藤吉)明真に行っても
患者を診る。
(鬼頭)ハァー。
[TEL](藤吉)俺がするのは
研究のための 研究じゃない。
(藤吉)患者のための 研究だ。
そのためにも 患者を診る。
それが 条件だ。
フッ。
相変わらず 青臭いこと。
1人 転院させたい 患者がいる。
(藤吉)患者は
菅谷 有希奈さん 17歳。
1カ月前 陸上の大会中に
突然 倒れ
検査の結果 非常に珍しい
心臓の疾患が 見つかった。
あらゆる有名な 心臓外科の病院を回ったそうだが
どこも 外科的治療は 不可能だと。これを オペできるのは
チームドラゴンしかない。
(加藤)心機能は?
(藤吉)カテコラミン過剰で
左室の収縮能は 30%だ。
(加藤)だったら 内分泌治療だわ。
どうして 心臓外科なの?
ものは 何だ?
これまで 世界に
100人しか症例のない 心臓腫瘍。
心臓パラガングリオーマだ。
(藤吉)腫瘍は 胸の ど真ん中。
心臓の裏側で 大動脈と肺動脈に
囲まれた場所に 腫瘍がある。
強力な 血圧上昇ホルモンである
ノルアドレナリンを放出し
心臓や血管が
ダメージを受けている。
放っておけば
腫瘍の中央が 壊死して
血圧が 急降下。
命の危険に さらされる。
(加藤)今の状態は?
(藤吉)αブロッカーを
2週間 投与し
ホルモンの働きを ブロック。
しかし 急速に
心機能が 低下し始めていて
腫瘍を 完全に摘出しなければ
心停止する 可能性がある。
今すぐにでも オペか…。
写真は あるんですか?
ああ。
(伊集院)でかい。
(加藤)というより
完全に 心臓に覆いかぶさってる。
(藤吉)ああ。
取りきれる 保証はない。
だが 取り残せば おそらく…。
悪性転移し 命を失う。
(藤吉)胸にあるとなると
浸潤しやすい。
開けてみなければ どこまで
腫瘍が 被膜に包まれているか
組織に入っているか
分からない。
手術は 始まってしまったら
腫瘍の広がりによっては
大出血。
命を落とす 危険性もある。
一度 始めたら
何があっても 後戻りできない。
外科医にとっては
最も難しい 手術だ。
(藤吉)できるか? 朝田。
厳しいな。
(伊集院)朝田先生。
オペ中 腫瘍に触れたら
血圧は 跳ね上がるし
腫瘍を取り出した瞬間
血圧は 急降下する。
これを コントロールできる
麻酔医は 荒瀬しかいない。
だったら
荒瀬に やらせるしかないわ。
(荒瀬)パラガングリオーマか。
(加藤)ええ。 そのオペに…。
(荒瀬)無駄だ。
(加藤)あなたの力が 必要なの。
(荒瀬)俺が 間違ってた。
俺は 仲間なんてものを
持っちゃいけない 人間なんだ。
その罰だよ。
(荒瀬)オペ 頑張ってくれ。
わたしも そうだった。
前は。
でも あのチームが
わたしを変えてくれた。
あなたも 同じだったんじゃ
なかったの?
(荒瀬)うっ…。
(伊集院)今日から
僕が 指導医だから。
取りあえず 僕の後に
ついて回って。 ハァー。
まあ パラガングリオーマなんて
めったに見られない 症例だし
君も よく 見ておいた方がいいよ。(冬実)はあ。
それって 何時まで かかります?
この後 予定あるんですけど。
ハァー。
(伊集院)手術中に 突然 血圧が
跳ね上がってしまうことを
守ってくれる薬を
しばらく 投与してるんだ。
状態を見ながら 最善の手術日を
今 探ってるから。
気分 悪かったりしない?
(有希奈)大丈夫です。
(伊集院)陸上 やってたんだ。
わたし 今でも 信じらんない。
そんな大きな 病気なんて。
(伊集院)大会中
突然 倒れたんだよね?
それで 検査したら
心臓に こんなのがあるなんて
言われても。
(伊集院)そうだよね。
先月まで 普通に走ってたんだよ。
治るよね? 先生。
これから きっちり検査をして
治るように 頑張っていくから。
(藤吉)伊集院!
荒瀬は つかまったか?
いえ。
やっぱり 無理みたいです。
(伊集院)先生。 けさのCTでも
腫瘍は 相当 深く
心臓に 入りこんでますよね。
(藤吉)ああ。
(伊集院)万一 荒瀬先生が
参加したとしても このオペは…。
(藤吉)難しいな。
(伊集院)ですよね。
だったら 早く それを
言うべきじゃないでしょうか。
14だ。
(伊集院)えっ?
俺の病院に来るまで あの家族は
14の病院を 転々とした。
それに あの病気は
何の前触れもない。
あの子は 先月まで
元気に走ってたんだ。
そんな子に 「ここでも やっぱり
無理です」と 伝えろというのか?
言うべきだと思います。
いたずらに
希望を持たせることは
患者にとって もっと
過酷なことじゃないでしょうか。
藤吉先生が…。
こう言っては 何ですけど
言いだしにくい気持ちは
理解できますが。
(藤吉)俺の娘の話は 関係ない。
お前の 言うとおりかもしれんな。
だがな
俺は まだ チームドラゴンに
希望を持ってる。
たとえ 1%の可能性でも
そこに 懸けたい。
(木原)うーん。
(冬実)あの 大丈夫ですか?
バカヤロー! 興奮しないの?
パラガングリオーマだよ。
一生に一度 出合うか
出合わないかの 症例だよ。
(冬実)あー
出合いたくないですね。
ブー! そういうこと言って
どうすんだよ?
もう 腕 上がんないよ。
(冬実)別に どうでも。
普通のオペが こなせれば
いいんでしょ?
君ねぇ。
(冬実)みんな 熱いですね。
1%の可能性に懸けるとか何とか。(木原)いや。 それは…。
術中死でも 起こしたら
一生が 台無しですよ。
それでなくても
絶対 助けるとか何とか。
そんな 患者に
言質 取られるようなこと言って
どうすんのかな?
訴訟でもなったら
誰も 助けてくれないのに。
(木原)いや。 それは そうだけど。
(冬実)その点
伊集院先生は 冷静ですよね。
絶対 うかつなことを
患者の前で 言わないもんな。
じゃ お先に 失礼します。
≪(足音)
≪(立ち止まる音)
≪(足音)
(俊之)年末は 久しぶりに
田舎に帰ろうか。
(綾子)ああ いいわね。
(俊之)うん。
(綾子)きっと お母さんたちも
喜ぶわ。
手術は いつ?
[テレビ](医師)血圧は?
[テレビ](麻酔医)安定してます。
荒瀬の代わりの 麻酔医。
彼でよければ
すぐに 連れてこさせる。
オペは 何としても 成功させるわ。
[テレビ](麻酔医)ドーパミン 3ガンマで始めてます。
これで いこう。
すぐに 呼んでくれ。
分かった。
どれだけ 腫瘍が
心臓に 食い込んでいるか
開けてみないと 分からない。
ただ 勝算はある。
(伊集院)SUPER JUNIOR?
(有希奈)知らないの?
いや。 聞いたことあるけど。
区別つかないよ 誰が誰だか。
先生。 若いのか若くないのか
分かんない。
もう いいよ!
(伊集院)あっ。
あっ ねえ。 手術 終わったらさ
一緒に ついてきてくれない?
握手会。
えっ?
来月 あるの。
せっかく 東京 来たんだし
連れてってよ 先生。
どうせ 下っ端は 暇でしょ。
バカ。 忙しいの。
忙しいからなの?
それとも
わたしが 助からないから?
何 言ってんだよ。
(有希奈)先生 分かりやすいね。
肝心なことになると
すぐ 目をそらす。
違うよ。
(加藤)失礼します。
(加藤)手術の日程が
決まりました。
これから 手術の説明を 行います。
(加藤)血液を
心臓から 人工心肺に回して
心臓を 数時間 止めます。
腫瘍を 摘出するためには
栄養血管を縛って
癒着を はく離していきますが
完全摘出できるかどうか
腫瘍の浸潤度を 確認しながら
探っていくことになります。
以上です。
(俊之)よく分かりました。
(綾子)ええ。
(加藤)大丈夫? 有希奈さん。
まあ。
では この同意書に
サインを お願いします。
(加藤)こちらが 手術の。
こちらが 麻酔の。
こちらが 輸血の
同意書になります。
はい。 これで 大丈夫です。
(俊之)先生。
よろしく お願いします。
(有希奈)あの…。
難しいことは 分からないけど
助かるんですよね? わたし。
非常に難しい 手術にはなります。
結局 成功する確率は
何%ぐらいなんですか?
それは なかなか 数字では…。
70%と 考えています。
(有希奈)そっか。
じゃあ まあ 大丈夫かな。
(伊集院)まずいですよ あれは!
どう 客観的に見ても
あの心臓の状態からいって
70%は 高過ぎると思います。
何より あんなふうに
はっきり 断言してしまったら
万一 裁判にでもなったら。
俺は 俺の確証があって 言った。
それだけだ。
(伊集院)でも それが
訴訟のもとじゃないですか。
もう 嫌なんです。
荒瀬先生のような人を 見るの。
(藤吉)お前が患者なら どうだ?
(伊集院)えっ?
(藤吉)たくさんの同意書に
サインさせられて
主治医は 言葉を濁して。
それで 自分の命を懸けた
手術に臨めるか?
(伊集院)でも そこで 失敗したら。(藤吉)医療に 絶対はない。
失敗することも
予期せぬ事態もある。
それら リスクを含めて
責任を負うのは
医者じゃなきゃ いけないんだ。
患者ではなく。
医者と患者を 結び付けるのは
同意書じゃない。
信頼だ。
(鬼頭)腫瘍の範囲は 広そうね。
(加藤)正確なところは
開けてみないと 何とも。
(鬼頭)確かなのは
このチームに 失敗は許されない。
それだけ 覚えときなさい。
(伊集院)ほら。 リラックスしなよ。いつもの君らしくないな。
(有希奈)先生。
成功するかな?
嘘 嘘。 そんなこと 聞かれても
答えちゃいけないんだよね。
裁判に なっちゃうし。
(有希奈)じゃあさ 逆にさ
万一 成功したら
握手会 連れてって。
それなら 大丈夫でしょ?
ねっ。
大丈夫。 成功する。
先生。
僕が…。
保証する。
(伊集院)だから…。
頑張るんだ。
下っ端に 保証されても
うれしくないけど。
ありがとう 先生。
(看護師)お願いします。
菅谷 有希奈さんです。
(看護師)よろしく お願いします。
≪お願いします。
(看護師)
心配いらないですからね。
(看護師)お願いします。
(看護師)はい。
(八木沢)いよいよですか。
(木原)パラガングリオーマ 摘出。
チームドラゴン
復活なるかってとこだな。
これより パラガングリオーマ
摘出手術を行う。
送血管。 メス。
(看護師)はい。 はい。
(加藤)スネアするわ。
チューブクランプ。
(看護師)はい。
(伊集院)人工心肺
エア抜き できてます。
送血管 オープン。
(ME)はい。
アオルタクランプ 心停止液 注入。(ME)はい。
(心電計の警告音)
(ME)心停止しました。
(鬼頭)相変わらず
信じられない速さね 朝田は。
ああ。 加藤先生も 素晴らしい。
麻酔医の動きも まずまずだ。
でも 問題は ここから。
(藤吉)ああ。
腫瘍の浸潤度が まだ分からない。
心臓の外に
とどまってくれてるといいんだが。
腫瘍を確認する。
加藤。 クーリー鉤を引いてくれ。
(加藤)えっ。
(伊集院)これは!?
どうした?
(木原)何が 起きた?
(加藤)腫瘍が 左房と
両肺静脈まで 食い込んでる。
(藤吉)左房と
両肺静脈までだと?
CTで見るより
はるかに 浸潤度が高い。
これを取り除いたら
左房が なくなる。
(八木沢)心臓が ほぼ
腫瘍で覆われてるってことか。
無理だよ これは。
心臓移植でも しないかぎり。
(伊集院)どうします? 朝田先生。
(加藤)朝田。
腫瘍を全て 摘出する。
(伊集院)しかし
腫瘍を 全部 取っても
心臓を再建できなければ
有希奈さんは 術中死。
俺を信じろ。
(加藤)分かった。
加藤は 自己心膜の確保。
伊集院は 肺動脈と大動脈を前方にけん引して 展開補助を頼む。
(加藤)伊集院君。
前立ち 代わって。
(伊集院)はい。
これより 左房 および
両肺静脈の
パラガングリオーマ
全摘出術を行う。 メッツェン。
全部 取る!?
(八木沢)バカな…。
(木原)心臓が なくなるぞ!
(加藤)自己心膜 確保したわ。
よし。
伊集院。 肺静脈を引っ張ってくれ。
(伊集院)えっ?
(教授)どういうことだ?
(教授)血管が 肺の中に消えたぞ。
朝田は
何を やろうとしているの?
(伊集院)肺静脈を 切り取って
どうするんですか?
予定どおり
心臓を再建するんだ。
(加藤)まさか 肺静脈の代わりに
自己心膜で 血管をつくるつもり?
ああ。
加藤。 その自己心膜の形成を頼む。(加藤)分かった。
(伊集院)僕は このまま
前立ちをやります。
引き続き 腫瘍を摘出する。
(鬼頭)心臓の裏側にある腫瘍を
左房と
肺静脈の壁ごと切って 摘出し
そこに 自己心膜で形成した
血管と壁を 縫い付ける。
肺静脈を切断したのは
より 自然な形に
心臓を仕上げるため。
(藤吉)そう。 やつは 今
心臓そのものを
つくりなおそうとしてる。
(鬼頭)そんな…。
よほど明確に 立体的な心臓形成のイメージが できていなければ
かつ それを
正確に 再現できる技術がないと
できることじゃない。
(八木沢)心臓を
つくりなおすなんて…。
(医局員)
そんなことが 可能なのか?
(加藤)心膜の形成 できたわ。
よし。
左上肺静脈に縫合する。
5-0。
(看護師)はい。
(加藤)5-0。
(看護師)はい。
(伊集院)すごい。 いける。
(冬実)体温 高い。
(冬実)体温 高くないですか?
いいんですか?
(ME)えっ?
(ME)先生 変です!
直腸温 下がりません。
どうした?
(麻酔医)直腸温 39.2度。
血圧 143です。
高過ぎる。
(加藤)この変化は なぜ?
(麻酔医)それは 朝田先生が
腫瘍に触ったとき 放出された
ホルモンのせいだと 思いますが。
(加藤)違う。 朝田は 一度も
腫瘍に触れずに 摘出した。
(麻酔医)じゃあ?
(伊集院)朝田先生!
どうした?
(麻酔医)血尿が出てます。
PaCO2 上昇してます!
(ME)アシドーシスが
悪化してます。
(麻酔医)直腸温 40度です。
これは まさか…。
≪(荒瀬)悪性高熱症だ。
悪性高熱症。
(藤吉)あの 「麻酔医の悪夢」か。
(荒瀬)全身麻酔が 引き金となって発症したんだ。
このままだと 5分に1度ずつ
体温が上がっていき
筋肉の破壊が進んで 死ぬ。
(麻酔医)まさか! ホルモンの
影響を 受けただけかと。
(看護師)し… しかし もう。
処置は?
(荒瀬)当然 オペは中止だ。
(加藤)無理よ。
今の状態で 中止はできない。
(伊集院)荒瀬先生!
(荒瀬)DIC。
播種性 血管内 凝固症候群が
始まるまで 1時間。
1時間以内に
全ての作業を 終えるんだ。
(伊集院)1時間!?
(荒瀬)しかも 完ぺきに
止血するんだ。
それしか 方法はない。
(荒瀬)できるか?
誰に 言ってんだ。
(荒瀬)よーし!
俺が 全身管理をやる。
ダントロレン 5バイアル。
お立ち台!
(看護師)はい。
いくぞ! 加藤 伊集院。
(加藤)分かった。
(伊集院)はい!
(荒瀬)タイム 計れ!
ME。 循環血液 30度に下げろ。
(ME)はい。
(畑山)ダントロレンです。
(荒瀬)貸せ。
(畑山)はい。
(看護師)カウントダウン
始めます。
(鬼頭)バカな。
悪性高熱症の中で 心臓再建?
世界中 どこでも
聞いたことがないわ。
電解質と血圧の管理が
極めて 難しい。
水分を 大量に投与する分
一歩 間違えば
すぐ 肺水腫や心不全を来す。
(鬼頭)執刀医との呼吸が
一瞬でも違えば アウト。
極限の綱渡り。
渡りきれるのか?
荒瀬。 朝田。
(荒瀬)体温 そのままキープ。
(ME)はい。
(看護師)先生。
(荒瀬)CK 8,000。
上がってきたぞ! ダントロレン 追加。
(看護師)はい。
メッツェン。
(看護師)はい。
(加藤)メッツェン。
左上肺静脈 末梢側
ふん合 終了。
(加藤)右上肺静脈
心膜の形成 終了。
(伊集院)中枢側 視野 出します。
5-0。
(看護師)はい。
(加藤)鑷子。
(看護師)はい。
(冬実)すごっ。
(藤吉)加藤先生の 血管形成も
サイジングは 完ぺきだ。
伊集院も 朝田のスピードに
ついていってる。
(荒瀬)必ず 俺が。
俺たちが 連れ戻す。
人工心肺に 透析回路を組め!
(看護師たち)はい!
(荒瀬)早くしろ!
(看護師たち)はい!
(藤吉)残り 40分 きった。
時間が 足りない。
(加藤)左上肺静脈と 左房の再建はほぼ できてる。
でも 右上肺静脈の縫合までは
間に合わない。
(伊集院)末梢側と中枢側を 2人で同時に 縫うしかないんじゃ…。
(加藤)この術野では 難しいわ。
(荒瀬)AT3を入れても
時間は 延ばせないぞ。
心膜で形成した血管は
使わずに
右肺静脈を引き出して
直接 縫合する。
(藤吉)確かに 心膜で形成した
血管を 肺静脈に縫合する場合
末梢側と中枢側の 2カ所を
縫いあげなければ いけない。
(鬼頭)でも 肺静脈を
引っ張りだせば
中枢側1カ所で済むから
時間を 短縮できる。
右肺静脈は
腫瘍の浸潤が 浅い分
長さを残せることまで
計算してたのか。
考えたわね 朝田。
(従業員)じゃあ 荷物 ゆっくり
静かに お願いしますね。
すいませーん!
お荷物が 届いているんですが。
(荒瀬)しっかり 術野を見てろ。
朝田!
オペ 終了。
やった!
(鬼頭)フゥー。
(伊集院)終わった。
(看護師)やったー!
(看護師)すごい!
(看護師)やりましたね!
≪終わった。
(木原)あーっ!
素晴らしいわ このチームは。
(冬実)外科のオペって 大変。
(伊集院)これで一緒に 握手会だ。
(荒瀬)はらはらさせんじゃねえよ。75kg。
フッ。
(手柴)学長。 ちょっと。
何?
(看護師)お願いします。
菅谷 有希奈さんです。
(綾子)有希奈。 有希奈。
ありがとうございました!
ちょっと すまん。
お前の おかげだ。
ありがとう。 小僧。
あれは…。
(野口)お招きいただきまして
ありがとうございます。
ミス 鬼頭。
(鬼頭)誰も 招いてないわ。
(野口)3年前は わたしが上座。
盛者必衰は 世の習いですね。
あなたのおかげで
明真の信用は 地に落ちた。
(鬼頭)患者は 激減。
訴訟数は うなぎ上り。
術者の腕は 落ち
かつての 明真の威光は
かけらも ない。
(野口)漏れ聞いております。
そこで ミス 鬼頭の出された
明真改革案。
拝聴いたしました。
素晴らしい。
優秀な外科医の獲得による
研修生からの 人材の底上げ。
将来の臓器移植を 念頭に置いた
ER部門の強化。
幹細胞の研究による ひいては
ノーベル医学賞をも 視野に入れた
意欲的な姿勢。
どれも 素晴らしい。
ただ 一点 お忘れなのを
除いては。
忘れてる?
何を?
わたしです。
わたしが アメリカに渡り
バラクの医療保険制度改革の
主要メンバーの 一人に
なったことは ご存じなかった?
バラク。
バラク・オバマ?
イエス。
(英語)
(野口)その後も 世界各国を回り
医療の グローバルスタンダードを目の当たりにしてきました。
結果 言えるのは 日本の医療が
決して 世界一ではないこと。
否 医療の産業化ということでは
日本は世界に 10年 遅れています。
(野口)医療も 産業である。
これが 世界の常識です。
もはや 医療に
国境は ありません。
ところが 日本は 外国人患者の
受け入れには 極めて 消極的。
少子化が進む日本で どうやって
患者を 増やすというのです?
それよりも 今
日本のデパートに あふれている
中国 韓国 ロシアの
富裕層たちが
こぞって 日本の医療機関を
受診したら どうなりますか。
ライバルは もはや 隣町の
開桜循環器病センターじゃない。
インドの アポロ病院。
タイの バムルンラード病院です。
これが わたしの提唱する
メディカル ツーリズム構想。
ここまで やってこそ
真の改革では ないでしょうか?
ミス 鬼頭。
「ミス」は やめなさい。
失礼。
時に また あのチームを
呼び寄せたそうですね。
ええ。
早速 世界最高水準のオペを
軽々と やってくれたわ。
彼らは やがて
必要なくなるでしょう。
どういう意味?
(野口)わたしの部屋は
空いてる 消化器外科部長の部屋で結構です。
(伊集院)どういうことですか?
野口先生が 復権?
(加藤)事情は 分からない。
今日 鬼頭先生と一緒に
学会に行くから
そのときにでも
ゆっくり聞いてみるわ。
(伊集院)いや。 だけど…。
(藤吉)鬼頭先生は
もはや 経営者だ。 経営者としての何らかの計算が 働いたんだろ。
そんな…。 人ごとみたいに。
野口が復権したところで
しょせん トップは 鬼頭先生だ。
俺たちに
何が できるってわけじゃない。
(加藤)伊集院先生も
曽ヶ端病院でしょ。
あっ…。
あっ もう…。 いってきます。
[インターホン]
(藤吉)はい。
(藤吉)はい。
入院中の 73歳の男性が
狭心症から 発作を起こした。
すぐに 緊急オペだ。
いけるか?
大丈夫だ。
荒瀬を呼んでくれ。
分かった。
OKです。 運んでください。
(医師)やっと 手術を受ける気に?(荒瀬)ええ。
(医師)だったら 急いだ方がいい。
(冬実)ハァー。 何で こんな雑用。
ああ。
ハァー。
(冬実)MONJI ARASE?
グッバイ。
チームドラゴン。
(藤吉)どこに いるんだ? 荒瀬。
[TEL](呼び出し音)
あの こんなものが。
[TEL]
[TEL]
[TEL]
(看護師)田邊 儀介さん。 73歳。
20分前に 胸痛を訴えて
意識消失しました。 術前検査で
左冠動脈主幹部 90% 狭窄です。
まずい。 心筋梗塞を起こしてる。
急げ。
(看護師たち)はい。
(木原)荒瀬先生
つかまらないって。
待ってられない。
代わりの麻酔医を 呼べ。
オペ 始めるぞ。
まだ 死にたくねえな。
せっかく
面白くなってきたのによ。
(藤吉)これは 何だ?
左冠動脈主幹部 狭窄だ。
(冬実)ええ。
これが 荒瀬の写真なのか?
左冠動脈主幹部 狭窄による
急性 心筋梗塞に対する
緊急バイパス術を 行う。
メス。
(看護師)はい。
(木原)鑷子。
(看護師)はい。
(木原)ガーゼ。
(看護師)はい。
[インターホン]
(隊員)分かりますか?
目を開けられますか?
(隊員)今
病院に向かってますからね。
荒瀬!
(医師)CT エコーで
確認しました。 おそらく…。
左冠動脈主幹部 狭窄で
心筋梗塞。
(医師)どうして それを?
緊急手術が 必要な状態です。
今 朝田が
まったく同じオペを やってる。
加藤先生も 伊集院も 出払ってる。同時進行なんて 不可能だ。
いったい 誰が
受け入れ OKしたんだ!
≪(野口)僕だよ。
(藤吉)野口。 お前…。
(野口)うん。 急患だっていうから
かわいそうに なっちゃってね。
つい。
(医師)もう ほかに
受け入れる病院 ありません。
大丈夫かな。
ずいぶん つらそうだけど。
鑷子。
(看護師)はい。
ハーモニック。
(看護師)はい。
荒瀬が 倒れた。
何?
その患者と同じ
左冠動脈主幹部 狭窄で
心筋梗塞になってる。
(木原)バカな。 荒瀬先生が?
誰も 医者が いない。
誰か こっちに来れないか?
(木原)こっちは 左内胸動脈を
取ってから 4本 バイパスするんだ。
たっぷり 2時間は かかる。
朝田。 どうするんだ?
駄目だ。
ふん合までは 済ませないと
ここは 離れられない。
しかし…。
何とか 持たせてくれ!
無理だ! IABPを入れたが
STが上昇してる。
1時間 持たない。
朝田。
目の前の…。
目の前の患者を 捨てて ほかの
患者に行くことは できない。
荒瀬だぞ!
できない。
1時間だ。
1時間で ふん合まで 終わらせる。
何とか 持たせてくれ!
分かった。
(野口)そうですか。
やはり メディカル ツーリズム構想は
好評だったと。
いいじゃないですか。
明真新学長に ふさわしい門出だ。
ミス 鬼頭。 いや。 鬼頭学長。
何よりです。
そうそう。 忘れてました。
僕の アメリカ帰りの手土産は
まだ 1個 残ってました。
それが 本命です。
楽しみにしていてください。 では。
失礼。
フハハ…。 ハハハ…。
(看護師)分かりました。
先生。
(医師)朝田先生は?
(看護師)まだまだ
かかるそうです。
リマスティッチかけるぞ。 2-0 シルク。(看護師)はい。
スタビライザー。
(看護師)はい。
(木原)早く。
(看護師)はい…。
(木原)もう 貸せ!
(看護師・木原)あっ…。
(木原)別の 持ってきて。
(看護師)お願い。
時間がない。 木原。
鑷子 広げて 押さえてろ。
このまま縫うぞ。
(木原)ええっ!?
8-0。
(看護師)はい。
(伊集院)お疲れさまでした。
≪(看護師)伊集院先生。
(伊集院)もしもし。
(心電計の警告音)
(冬実)伊集院先生 曽ヶ端病院から戻るのに まだ かかるみたいで。
(木原)あと 1本。
(心電計の警告音)
くそ。 DC。
(看護師)はい。
荒瀬!
バイパス ふん合 終了。
(木原)後は 胸を閉じるだけだ。
木原。 後は 頼んだ。
(木原)分かった。
初の会合 ご成功
おめでとうございます。
お久しぶり 加藤ちゃん。
荒瀬先生は?
それが…。
≪(ストレッチャーを押す音)
荒瀬先生。
助かった。 どうやって?
カテーテルだ。
(伊集院)カテーテル?
お前たちが 3時間以上
かかっている 同じオペを
たった 45分で 終えた。
≪(足音)
(野口)僕の アメリカ土産は
ほかでも ありません。
世界一の カテーテル医。
(野口)黒木 慶次郎です。