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唯吾分享上锁的房间07日文字幕,台词

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(榎本)今回の密室は 山深い村に 100年前から 立っている 古い 日本家屋です。 ドアや窓には 鍵が掛かっていましたが なぜか この窓が 一つだけ 開け放たれていました。 (榎本)窓が開いているのに 密室というのは どういうことでしょうか? (榎本)ある不思議な出来事が 起きたとき それを 超常現象だと 言う人と 科学で解明できる 錯覚に すぎないと 言う人がいます。 それは おそらく 答えの出せない 永遠のテーマなのでは ないでしょうか? さて 今のは? (純子)休暇? (芹沢)今日 たって 月曜日の朝には 戻ってくるから。 (純子)どちらに 行かれるんですか? (芹沢)モナコ。 (純子)えっ!? 2泊で? すごい 強行スケジュールですね。 (芹沢)しょうがないだろ。 休み 取れなかったんだからさ。 (純子)ゴールデンウイーク中も 休めませんでしたもんね。 (芹沢)でもさ 目的は モナコグランプリを 見ることだから いいんだよ。 (芹沢)よっ! (遠藤)あっ。 芹沢先生! 先日 お電話した 遠藤です。 (芹沢)遠藤さん? (里奈)長野で殺害された 女子中学生の お知り合いの方です。 (遠藤)愛実ちゃんは 自宅で 殺されたんですが 密室事件というやつらしくて。 前に 雑誌で見た 芹沢先生の インタビューを 思い出して 連絡を。 その件でしたら お断りしたはずですが。 (遠藤)何度 お電話しても 取り次いでいただけないので 長野から 車を飛ばして 来ました。 大変 申し訳ありませんが 他の案件で 手が いっぱいなもんですから。 失礼します。 (純子)芹沢さん。 お話だけでも 聞いてあげれば。 (遠藤)待ってください! お忙しいのは 分かりますが どうか お願いします。(遠藤)《西やん?》 (明日香)《ただいま》 (遠藤)《西やん? いるんだろ?》 (明日香)《ただいま》 (遠藤)《来るな!》(遠藤)真ん中に写ってるのが 愛実ちゃんです。 隣が 妹の 明日香ちゃん。 それと 父親の西野です。 (純子)確認しますが 事件が起きたのは おとといで その前の晩に 愛実さんは 妹さんと お父さんと一緒に 遠藤さんの お宅に 泊まってたんですよね? はい。 (純子)事件当日 愛実さんと お父さんだけが 先に帰られたのは なぜですか? あの日は 愛実ちゃんの部活の 朝練が あったんです。 西野は 愛実ちゃんを 学校まで送ってから 村おこしの会合に 出席して その後 愛実ちゃんの部活が 終わるころに 自宅へ帰りました。 (遠藤)玄関に 鍵が掛かっていたので 部活が 長引いているのかと思って中へ 入ってみたら 愛実ちゃんが。 死因は 何だったんですか? (遠藤)柱に 頭をぶつけて 脳内出血を 起こしたんです。 顔に殴られた痕があって 事故だとは 考えられないと 刑事さんは 言ってました。 性的な暴行の痕は? えっ? あっ いいえ。 それは。 他に何か 変わった点は ありませんでしたか? はい。 たんすの引き出しを 物色した跡があって それと 金塊が なくなっていました。 金塊? 西野は 古い地主の家柄で 松本市内に 不動産を いっぱい 持ってるんです。 物取りの犯行としか 考えられませんね。 (純子)でも 現場は 密室だったんですよね? そうなんです。 だから 警察は 第一発見者の 西野が怪しいって。 刑事さんに 連れていかれたまま 帰ってこないんですよ。 えっ? ずっとですか? 犯人は 西野じゃありません。 あいつは 娘たちを守るためなら 自分の命だって 喜んで 差し出すような そういう男なんです。 だから 絶対他に 真犯人がいるはずです。 お気持ちは 分かります。 でも 今のところ 他に 疑わしい人は いないんですよね? どなたか 心当たりでも? 猛かもしれない。 猛? 西野の長男で 愛実ちゃんの兄です。 実は 4年前に 同級生を ナイフで刺して 警察に 連れていかれる途中で 隙を突いて 逃げて それ以来 行方不明に なってるんですよ。 なぜ 彼だと思うんですか? 猛なら やりかねないからです。 さっきの件だけどさ 君が 長野に行ってくれ。 えっ? 芹沢さんは? 俺は モナコだよ。 朝 言ったじゃない。 君と榎本だけでも 行かないよりは ましだろ。 じゃあ 頼むよ。 あっ。 ちょっ。 長野へ変更したら どうですか? えっ? 行き先を。 冗談じゃないよ。 国内旅行も いいですよ。 長野は 空気も水も 奇麗で おいしいし。 2泊4日の弾丸ツアーより むしろリフレッシュできるんじゃないですか? なるほど。 でもね おいしい空気や 水よりも 生ハムや ワインの方が よっぽど リフレッシュできるんだ 僕。 えっ? 悪いけどな 俺は 都会が好きなんだよ。 自然とか 田舎とか まったく 興味ないから。 ほら。 服とか靴とか 汚れちゃうじゃない。 それに 虫さされも ひどいだろうしさ。 あと あれだ。 トイレなんか まだ くみ取り式 残ってんだろ。 あと 出ちゃうぞ。 座敷ワラシ。 間違いない。 [TEL] もしもし。 青砥です。 ちょっと ご相談したいことが あるんですけど。 すいません。 今 休暇中で 会社には いないんです。 分かってます。 あのう。 休暇って まさか 旅行とか? [TEL]まあ そのようなものです。 ハァー。 珍しい錠前が あるという 情報が入ったんで 持ち主に交渉して 譲ってもらってきたんですよ。 どうかしましたか? [TEL]ああ いや。 あのう。 ちなみに どちらに行かれてるんですか? 長野です。 ああ 長野。 長野!? [TEL]これから 帰ろうかと。 あっ そのまま。 そのままで いてください。 えっ? そのまま いてください。 今から 迎えに行きますんで。 はい。(遠藤)すごい田舎で 驚いたでしょ。 はい。 あっ。 すいません。 (遠藤)ああ。 いいんですよ。 ここは 荒神村の 狐火集落というところです。 きつね火って 確か 人だまのことですよね? (遠藤)ええ。 鬼火ともいいますね。 夜に 空中を漂う 青い火のことで 死者の魂だと いわれてます。 まさか 出るんですか? きつね火が。 (遠藤)そうですね。 見たって人は 多いですよ。 私も 子供のころに 見たことがあります。(遠藤)ここが 西野の家です。 ああ!? ぬかるんでますから 気を付けてください。 とても 立派な お宅ですね。 100年前に 建てられて 代々 受け継がれてきた 由緒ある 屋敷ですから。 この村では 窃盗事件が よく 起きるんですか? あっ いえ。 そんなものは ほとんど ありません。 村中 どこの家も 鍵を掛けずに 過ごしてるぐらいですから。 鍵を掛けない? じゃあ 密室事件なんて 起こりようが ないんじゃないですか? それが 西野の家だけは 鍵を掛けるようになったんですよ。 いつからですか? (遠藤)猛が いなくなったころからかな。 泥棒がいない村には 似つかわしくない 鍵ですね。 うん? この鍵は 外国製で 構造が 特殊なんです。 合鍵を作るには メーカーに 直接 発注しなければならないため 数が カードで 管理されています。 ああ。 刑事さんも そんなこと 言ってました。 数を調べたら 鍵は 2つだけだったって。 それは 西野さんと 愛実さんが 持っていた 2つってことですよね。 (遠藤)はい。 愛実ちゃんの鍵は 家の中に あったそうです。 鍵を持ってなくても 外から 施錠する方法って ありますか? いや。 それは 無理です。 目撃者が いるんで。 目撃者? こっから 100mほどのところに りんご園が あるんですが そこの 辻さんという 農家の奥さんが 午前 11時から 花摘みの作業をしていたんです。 辻さんは 愛実ちゃんが 12時半ごろに 帰宅したところも 見ているし その後 午後 1時すぎに 西野が 鍵を開けて 入るところも 見ています。 私が 2時すぎに 明日香ちゃんを 送ってくるところも 見ていたようですが それ以外に 正面玄関に 近づいた人間は 誰もいなかったと 証言しています。 なるほど。 とすると 犯人が 玄関から逃走するのは 不可能と考えて いいでしょう。 中も調べてください。 失礼します。 失礼します。 そこで 愛実ちゃんが 殺されていたんです。 (西野の すすり泣く声)誰か いたんです。 犯人は 愛実ちゃんが 帰ってくる前に すでに 家の中に 潜んでたんですよ。 どうして そう思うんですか? 愛実ちゃんは 友達と 電話で話しながら 帰ってきたんですが…。 (愛実)《すごい びっくりして》 (物音) (愛実)《あれ?》 (愛実)《ちょっと 待って》 (物音) (物音) (愛実)《あっ。 誰!?》 (遠藤)それっきり 会話が途切れたと 電話の相手は 証言してるんです。 死亡推定時刻は ご存じですか? 12時半です。 帰宅直後ということですね。 (遠藤)ただ 前後 30分の誤差は あるそうで。 だから 西野も容疑の圏内に 含まれるって。 遺体の発見から 通報までに 1時間 かかっていることも 警察は 不審に思ってるようです。 確かに それは 私も 気になりました。 (遠藤)西野は 放心状態だったんです。 自分の娘の死体を 目の当たりにしたら 誰だって ショックを 受けるでしょう。 消えた金塊というのは どこに しまってあったんですか? (遠藤)この下に 隠してあったようです。 金塊は 何本ぐらい あったんでしょう? 30本です。 30本? 結構 重そうですよね。 1本 1kgですから ちょうど 30kgです。 30kg!? (遠藤)洗濯用の ロープと ネットもなくなってると言ってましたから それに入れて 運んだんでしょう。 30kgの金となると グラム 3,000円としても 9,000万円になります。 そのために 殺人が起きたとしても不思議ではありませんが 30kgというのは 持ち運ぶには 相当 厄介な重量です。 玄関以外の 逃走経路は ありそうですか? 縁側も 勝手口も りんご園からの 視界に 入るようですね。 それに 全て 内側から 施錠されていたんですよね? (遠藤)ああ。 はい。 窓も? はい。 あっ いや。 1カ所だけ 開いてました。 (遠藤)この窓だけが 開けられていたんです。 犯人は ここから 逃げたんじゃないですか? (遠藤)それが…。 足跡が ありませんね。 えっ? 見てください。 地面の土が 水を含んで 湿っています。 おそらく 事件当日は もっと ぬかるんでいたんでは ないでしょうか? (遠藤)あっ そうです。 前の晩に 雨が降って ぬかるんでたんです。 犯人が ここから 逃走したとしたら 地面に 足跡がつくはずなんです。 あそこの草地なら 足跡は 残りませんが とても 跳び越えられる 距離では ありません。 (遠藤)はい。 もう 大丈夫です。 ああ。 刺された また。 もう。 (遠藤)ああ。 足元 気を付けてください。 えっ? あっ! (遠藤)あっ。 これ 使ってください。 ああ。 すいません。 ありがとうございます。(遠藤)どうぞ。 どうも すいません。 いえいえ。 一休みしてください。 ありがとうございます。 [TEL] あっ。 ああ。 女房です。 ちょっと 失礼。 榎本さん。 何か しゃべってください。 何かって? 何でも いいです。 いや。 ここに来てから ちょっと 落ち着かないんですよ。 何か 空気が重たいっていうか 冷たいっていうか。 感じません? 何? 何 見てるんですか? いえ。 何となく 気配を感じたもので。 (物音) あっ。 今。 今 何か 聞こえましたよね? 音。 風じゃないですか。 そろそろ 帰りませんか? あんまり 長居しても ご迷惑だし。 何なら あした また 来てもいいし。 ねっ? そうですね。 じゃあ。 遠藤さんが 戻ってきたら 行きましょう。 はい。 トイレですか? えっ? (きしむ音)ああー。(きしむ音)キャーッ! (遠藤)どうしたんですか!? あ…。 あそこに 女の子が。 (遠藤)えっ? (みずえ)明日香ちゃん。 脅かしちゃ 駄目じゃないの。 どうも。 遠藤の家内です。 (明日香)西野 明日香です。 こんばんは。 あっ。 こんばんは。 (遠藤)今夜は うちに 泊まってください。 すいません。 お世話を掛けてしまって。 (遠藤)いやいや。 こっちが 無理に 連れてきてるんだから。 気にしないでください。 (みずえ)どうぞ。 (みずえ)そういえば さっき スーパーで 聞いたんだけど。 津田さんちの ヨッちゃんがね 猛君を 見たんだって。 猛を? いつ? (みずえ)それが 事件があった日の 前の晩らしいの。 「西野 猛って 誰だっけ?」 殺された 愛実さんの兄ですよ。 16のとき 同級生を刺して 逃亡して以来 行方不明だって 遠藤さんが 言ってたじゃないですか。 「ああ。 言ってた 言ってた」 で 肝心の密室は どうなんだよ? まだ 何とも言えませんが 気になることは 幾つか ありますね。 何ですか? なぜ 西野さんは 玄関に 特殊な鍵を 付けていたのか。 幾つか ありますね。 何ですか? なぜ 西野さんは 玄関に 特殊な鍵を 付けていたのか。 「特殊な鍵って どんな鍵?」 やっぱり 金塊を 30本も持ってたら 用心深くなるんじゃないですか? この村に 侵入強盗がいるとは 思えません。 それは 西野さんも よく 知っているはずです。 それと 2階の窓の ねじ締まり錠の ねじが 1本 バカになっていました。 えっ? きちんと ねじ込むことができず 穴に 差し込んであるだけでしたから 外から こつこつと 振動を与えれば 簡単に 抜け落ちて 窓を開けられるはずです。 「うん? ねじ 何? 締まり錠って…」 じゃあ 犯人は そこから 侵入したってことですか? その可能性は ありますが ねじ締まり錠を 外から 掛けることは 不可能なので 仮に 侵入できたとしても 脱出は 無理なんです。 「ちょっと! ねえ? ちゃんと 説明してよ」 ねじ締まり錠というのは 内締まり錠の一種で。 「建物の内側からしか 鍵が掛けられない…」 「その手の話は 長くなるので また 後で」 えっと。 おい。 でも いくら 玄関を警戒しても 窓の鍵が 壊れてたら 意味ないですよね? どうして 直さなかったんだろう?おそらく 壊れていることに 気付いていなかったんだと 思います。 えっ? 西野さんが 鍵を掛けるようになったのは 猛さんが いなくなったころからだと 遠藤さんが 言っていましたよね。 はい。 西野さんが 警戒していたのが 強盗ではなく 猛さんだったとしたら? まさか! えっ? じゃあ 愛実さんが帰ってきたとき家の中にいたのは 猛さん? 猛さんが 目撃されたというのが 本当なら そうかもしれません。 ねじ締まり錠が 壊れていたことを 猛さんだけが 知っていたという 可能性も あります。 2人だけで 盛り上がってんじゃないよ。 すいません! 西野 愛実さんが 殺害された日の前夜に 猛さんを 見掛けたそうですね? (津田)ええ。 何時ごろですか? (津田)9時半ごろだったかな。 あの。 ここで 擦れ違ったんですよ。 声は 掛けなかったんですか? (津田)ええ。 でも 一目 見て すぐに 猛だと分かりました。 俺 あいつと 同級生だったんで 見間違えることはありません。 (駅員)はい。 私も見ました。 猛が 電車から 降りてくるところを。 村の連中は みんな がきのころから 猛を 知ってますからね。 顔 見なくても 分かるんですよ。 どうも ありがとうございました。 (登美子)いいえ。(登美子)あら。 さびが ついちゃった? ごめんなさいね。 ああ。 ああ。 すいません。 (登美子)こないだ どうしてだか 脚立が ぬれてたのよ。 ぬれたままにしておくと さびが ついちゃうから 雨が降ったときには 必ず 奇麗に拭いてから しまっておくようにしてるのに。 雨? それは 西野家で 事件が起きる 前の晩に降った 雨のことですか? (登美子)そうそう。 ちゃんと 拭いてから しまったのに 翌朝 物置に行ってみたら また ぬれてるのよ。 変よねぇ。 それって 事件の前夜に りんご園から 脚立が 持ち出されたってことですか? おそらく。 猛さんは それを使って 2階の窓から 家に入ったんでしょう。 でも ただ ぬれてたってだけじゃなぁ。 他にも 根拠はあります。 何ですか? 蜂の死骸です。 えっ? あれは リンゴの受粉に 使われている マメコバチという 蜂だそうです。 ってことは りんご園から 飛んできたってことですね。 それが マメコバチというのは 行動半径が 極めて 狭く 40mから せいぜい 70mまでしか 飛ばないそうなんです。 それが? りんご園から 西野家までは 100m あります。 西野家に マメコバチが 飛来する可能性は 限りなく ゼロに近いでしょう。 じゃあ どこから? りんご園ですよ。 えっ? えっ? だって…。 あの蜂の死骸は 腹の部分が つぶれていたことを 覚えていますか? あっ はい。 あれは 死んだ後で 何かに付着して 西野家まで 運ばれてきたんだと思います。 何か? 地面に残されていた 3つの くぼみから見て 明らかです。 あっ。 そう。 脚立ですよ。脚立ですよ。つまり 猛さんが 愛実さんを殺した可能性が じゅうぶんに あるということです。 西野さんを 今すぐに解放して 自宅へ帰してください。 任意同行で 3日も 家に帰さないというのは 明らかに 行き過ぎです。 (西野)どうも ありがとうございました。 一度 東京へ戻りますが 密室の検証は 続けます。 何か 分かったら すぐ ご連絡しますので。 (遠藤)お願いします。 必ず 猛を捕まえてください。 まだ 猛さんと 決まったわけじゃありませんよ。 (遠藤)あっ 失礼。 そろそろ 電車の時間ですから 行きましょう。 はい。 (西野)あっ。 明日香! (明日香)バイバイ! (あくび) ごめん ごめん。 けさ 成田 着いたばっかりだからさ。 お待たせしました。 あれ? 今日 模型は? 作ってないの? 昨日の夜に 帰ってきたので さすがに。 あっ そう。 模型 ないんだ。 期待してたんですか? いや。 そうじゃないけどさ。 ほら。 俺 実際に 現場 見てないじゃないかよ。 ああ。 イメージしてみてください。 玄関を入って すぐに 階段があり 廊下の先に。 あっ。 すごい。 何が? では 検証してみましょう。 逃走経路として 考えられるのは やはり ここ。 ここって どこ? 唯一 開いていた 1階 北側の窓ですよ。 見えないんですか? 見えないよ。 犯人は ぬかるみに 足跡を残さずに どうやって 脱出したのか? 脚立を 使ったのかな? 犯人は 脚立を伸ばして 窓から 草地へ渡らせ その上を通って 逃げたんじゃないでしょうか? 脚立は 犯行が起きたときには 辻さんが 使用中でした。 何か 他に 方法は ないんですか? ハァー。 何も 見えない。 [TEL] はい。 青砥です。 遠藤です。 さっき 警察から 電話が ありまして。 [TEL]何か 進展があったんですか? (遠藤)はい。 猛の居所が 分かったそうです。 どこですか? [TEL](遠藤)東京の アパートです。 本人は 見つかってないんですが。 詳しい状況 教えてください。 それが けさ 警報システムっていうんですか? それが 作動しているという 通報を受けて 警備会社のスタッフと 警察が 現場に駆け付けたそうなんです。 ドアには 鍵が掛かっていて 管理人が 合鍵で 開けようとしたんですが 勝手に 鍵が 交換されていて 開けることが できなかったそうです。 呼び掛けても 応答がないので 仕方なく ドアを 強引に開けて 中へ入ったら。 (警報アラーム) [TEL](遠藤)部屋に 金塊も あったそうです。 それで 部屋の借り主の 身元を調べたら 猛が 偽名を使って 借りていたことが 分かったって。 偽名? (遠藤)猛は たちの悪い 消費者金融から 多額の借金をしてて 取り立て屋から 逃げていたらしいんです。 それに 金塊と一緒に 大量の薬物も 見つかったようで 密売してたんじゃ ないかってことでした。 どうでしたか? やはり 通報したのは うちの警備員だったようです。 何か 分かりました? 金塊を 部屋に置いたのは 猛さんではないかもしれません。 えっ? 部屋についていた 警報システムはセットして 出掛けた後に ドアを開けた場合 1分以内に 解除ボタンを押さないと アラームが 鳴るようになっているんです。 つまり 猛さんが 金塊を置くために 帰宅したんだとしたら まず 最初に システムを 解除していたはずなんです。 ただ 忘れちゃっただけなんじゃ ないですか? それにしても アラームが 鳴りだせば 止めるはずです。 おそらく 部屋に入った人物は クロゼットに 金塊を隠し 1分以内に 出ていったんでしょう。 外に出てから アラームの音を 耳にしたかもしれませんが それが 何の音か 分からなかったんでは ないでしょうか。 どうしてだろう? その人物は アラームの音を 聞いたことがなかった。 あるいは 警報システムの存在 そのものを 知らなかった。 知らなかった? はい。 そんなものとは 無縁の場所で 生まれ育ったからです。 まさか 西野さんだと 思ってるんですか? そう考えるのが 自然な気がします。 確かに 窓が開けられていたのは 西野さんの偽装で 初めから 猛に 罪を 着せるつもりだったと 考えれば 辻褄が合う。 でも 事件の前の夜 猛さんは 村で 目撃されてるんですよ。 それも 西野さんの変装で 猛のふりをしてたと 考えると どうだ? 猛は 村人にとって 恐怖の象徴であり いきなり 不審な人物が現れたら 真っ先に 猛のことを 考えたとしても 不思議じゃないだろ。 それは そうですけど。 でも その日の夜 西野さんは 遠藤さんの お宅に 泊まっていたという アリバイが あります。 万が一 西野さんが 犯人だったとしたら 愛実さんが 帰宅したときに 家にいたのは 誰なんですか? 私 思ったんですけど。 幽霊じゃないでしょうか? はい? 愛実さんが 見たのは 幽霊だったんですよ。 きっと あの家に取りついた 邪悪な 怨霊が 愛実さんの命を 奪ったんです。 今日は もう お開きにしましょっか。 えっ? あっ。 ちょっ ちょっ。 ちょっと 待ってください。 俺はな 超常現象とか そういうの 信じないんだよ。 芹沢さんは あの家に 行ったこと ないから 分からないんですよ。 私 本当に 見たんですから きつね火を! 幽霊とか UFOとかな そういうものは 全て 科学で 説明がつくんだよ! そんなものに 踊らされてるようじゃ 真実なんか 見えてこないぞ! なあ? 榎本。 なるほど。 はい?もしかして 私 役に立ちました? はい。 この密室は 破れません。 愛実さんを殺害した 真犯人が 誰なのか 分かりました。 (遠藤)ホントですか? 誰なんです? 愛実さんの兄の 猛さんです。 《あっ。 誰!?》やっぱり 猛か。 それで 猛は どうやって こっから 逃げたんですか? どこにも 逃げてはいませんよ。 えっ? あれから 検証を重ねましたが 犯人の逃走経路を 見つけることはできませんでした。 なぜなら 事件が起きたとき この家は 正真正銘の 密室だったからです。 どういうことですか? 事件の経緯を 順を追って 説明しましょう。 事件が起きる前の晩 猛さんが 4年ぶりに 故郷へ帰ってきました。 実家へ行くと 家族は 全員 出掛けていて 留守だった。 そこで 猛さんは 2階の ねじ締まり錠が バカになっている 窓から 家に 侵入することにしました。脚立は りんご園から 黙って 持ち出し 玄関の鍵を 中から 開けた後で 元に戻しておいたようです。 そのまま 家で 夜を明かした 猛さんは 翌日 帰宅した 愛実さんと 鉢合わせることになった。 (物音) (物音) 《あっ。 誰!?》 (猛)《よう》 《お兄ちゃん》 その際に 何らかの トラブルが起き 衝動的に 愛実さんを 殺害してしまったんです。 (猛)《愛実?》 そして その後 間もなく 西野さんが 帰宅し。 愛実さんを殺した 猛さんを…。 西野さんが 殺したんです。(西野)《愛実? 愛実!》 (西野)《愛実? 愛実? 愛実! 愛実! 愛実!》 《こいつが 悪いんだよ》 《俺のせいで いじめに遭ったとか二度と 家に戻ってくんなとか うぜえこと 言いやがるから》 (西野)《お前 それで 殺したのか? 自分の妹を》 (猛)《そんなんじゃねえよ!》 (愛実)《何しに来たの? 出てってよ!》 《うるせえんだよ!》 (猛)《ただ ちょっと 殴ったら 立ち上がって 突っ掛かってくるから。 だから 突き飛ばしたんだよ》 (出っててよ!) 《そしたら 柱に 頭が》 《フッ。 事故だよ 事故》 《済んだことは もう しょうがねえだろ?》 《それより 何とかしてくれよ》 《俺は 海外へ逃げるから 金 用意してくれ》 《明日香のためにも 兄貴が 妹 殺したっていうより 行きずりの強盗が やったってことにしといた方が 都合が いいだろ? なっ?》 (猛) 《ぐずぐずしてんじゃねえよ!》 《知ってんだぜ》 《この家の どっかに 金塊が 隠してあんだろうが》 《どうせ 財産の 3分の1は 俺が 相続すんだから 先 くれたって おんなじことだよな?》 《いや。 愛実は もう いねえから 2分の1か》 (西野)《分かった》 (西野)《金塊は やるから すぐに 出ていけ》 (西野)《好きなだけ 持ってけ》 (猛)《すっげえ》 《結構 重てえんだな。 こんだけ ありゃ 十分だろ》猛さんを殺害した後 西野さんは 遺体を トイレまで 引きずっていきました。 それから 洗濯用のネットに 金塊を 入るだけ 詰め込み 猛さんの遺体に ロープで 巻きつけた。 巻きつけたって 何のために? 重りの代わりです。 重り? 青砥さん。 こないだ トイレで きつね火を見たと 言っていましたよね。 はい。 きつね火というのは 死体が バクテリアによって 分解される際 リン化合物が 光って見える 現象だと いわれています。 猛さんの遺体が トイレにあると 考えると 金塊が なくなっていたことも 説明がつくんです。先ほど 確認したら 便槽に モルタルを流し込んで 固めてありました。 あそこを捜せば おそらく 遺体が 出てくるでしょう。 全てを終えた後 西野さんは 北側の窓を 一つだけ 開けました。 窓が開いていれば 警察は 犯人が そこから 逃走したと考え 平凡な物取りによる 犯行だと 判断すると 思ったからです。 じゃあ 窓を開けたのは 現場が 密室じゃなかったと 見せ掛けるための 偽装だったってことですか? そのとおりです。 しかし 窓の外に 足跡が つくはずだというところまでは 頭が 回らなかったようですね。 それで もくろみが 崩れてしまい むしろ 密室であることが クローズアップされてしまった。 つまり この密室は 意図して つくられたものでは なかったということです。 あらぬ疑いを 掛けられることになった 西野さんは 仕方なく 計画を変更しました。 猛さんの所持品から 現住所を調べ鍵を使って 部屋に入り 金塊を 置いたんです。 (警報アラーム) 狙いどおり 警察は 猛さんが 犯人だと 断定することになりました。明日香ちゃんのためか? お前が 警察に捕まったら 明日香ちゃんが 独りぼっちになる。 そう思ったんだよな? (遠藤)話してくれよ ホントのことを。 明日香ちゃんのことは 俺が 責任を持って 面倒 見るから。 なあ? 頼むよ。 ほっとしたんだ。 (遠藤)えっ? (西野)4年前 あいつが うちを出てったとき 心の底から ほっとした。 二度と 帰ってこないでくれ。 どうか このまま 消えてくれって。 (西野)怖いんだよ あいつが。 (西野)どうしようもなく 怖くて 憎いんだ。 (西野)他人だったら 縁を切ることもできるが 血が つながっているかぎり 親子であるかぎり あいつは 一生 俺たちに 付きまとってくる。 俺が死んだ後も 明日香の兄であることに 変わりはないんだ。 後悔してるんだよ。 あいつを 殺したことじゃない。 どうして もっと 早く 殺さなかったのかって。 そうすれば 愛実が死ぬことも 明日香が 独りぼっちになることもなかったのに。 (西野)どうして もっと 早く。 (西野の泣き声)長野 行ったの? はい。 で 事件は 解決した? はい。 密室 破れないって 言ったじゃないかよ。 だから 俺は あれで 終わりだと思ってさ。 いや。 それが 違ったんですよ。 ホントに 意外な結末でした。 何で 言わないんだよ? いや。 芹沢さんが 田舎が 苦手だって 言ってたんで。 あっ。 だけどさ 一応 誘ってみなさいよ。 どうしてもって言われたら もしかしたら 一緒に 行ってやったかもしんないじゃない。 行きたかったんですか? そうじゃないですよ。 そうじゃないよ。 どうやって 密室 破ったか ちゃんと 報告しろよ。 はい。さて 来週の密室です。 人気漫画家の女性が 自宅の作業場で 亡くなりました。 この一軒家そのものが 密室だったのです。 密室解明のキーワードは 「信頼関係」 以上 榎本でした。