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唯吾分享上锁的房间10日文字幕,台词

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(割れる音)(芹沢)社長室が 銃撃されたと
いうのは ホントなんですか?
(久永)はい。 幸い 社長は
出勤前でしたので
大事には 至りませんでしたが。
(穎原)空気銃ですよ。
(芹沢)はい?
撃ち込まれたのは 実弾じゃなくて空気銃の弾です。
(久永)でも もし 当たっていたら
ケガでは 済まなかったかも。
(穎原)本当に 殺すつもりなら
私がいるときに 狙ってくる。
大げさに 騒ぎ立てる必要はない。
私は 脅しになんて屈しないぞ。
脅しといいますと?
(雅樹)実は 脅迫状が 何度か
届いていたんです。
脅迫状が 届いていた?
どういった内容だったんですか?
(雅樹)会社に 火を付けるとか
社長を殺すとか
そのような文面でした。
送り主に 心当たりは?
(雅樹)いえ。
(雅樹)具体的な要求などが
書かれていたわけでは なかったので。
(穎原)そんなことより
社長の命が
狙われてるなんてことが
知れたら
来月の株式上場に 差し支える。
ねえ? 先生。
もちろん
影響はあると思われます。
(穎原)だとしたら このことは
伏せておくべきだ。
いや。 社長のご無事が
第一ですから
やはり 警察に届けられた方が。
(穎原)そんなことしたら
犯人の
思うつぼじゃないですか。
どうせ 上場の妨害が目的で
殺す気なんて ないんですよ。
しかし 今 解決しておかないと
後々 面倒なことに
なるかもしれません。
(久永)そうです。
何か あってからでは 遅いんです。
(穎原)お前は 黙ってろ!
今は 上場が最優先なんだ。
絶対に 表沙汰にはするな。
[TEL](シャッター音)
念のために
防犯対策も 強化された方が
よろしいかと 思われますが。
(穎原)私も
そう思っていたところだ。
考えてみると ビルが
契約している警備会社が
全てを 一括して
管理してるわけだろ?
もし 警備員が犯人だったら
何でも できてしまうじゃないか。
このフロアだけは
別の警備会社に頼んで
最新システムに
変えた方がいい。
私の知り合いに 防犯の
スペシャリストが おりますが
よろしかったら?
(純子)12階が
役員専用フロアなんですけど
暗証番号を押さないと
上がることが できないんですよ。
(榎本)ちょっと いいですか?(忍)お待ちしておりました。
(純子)どうも。 お疲れさまです。
(エレベーターの到着音)
(忍)こちらになります。
(ノック)
(穎原)どうぞ。
(忍)失礼します。
(穎原)ああ どうも。
社長。 こちらが
先日 お話しした 榎本さんです。
(穎原)そうですか。
じゃあ 行きましょうか。
ああ はい。
(穎原)君。
(純子)はい。
(穎原)ここに残って
作業に 立ち会ってくれ。
彼を 一人にしないように。
(純子)はい。
じゃあ 頼んだよ。
(純子)はい。
(純子)すいません。
気分を害されましたよね?
(榎本)違います。
あの社長とは 以前
仕事で お会いしたことが
あるもので。
(純子)あっ。 そうなんですか?
(榎本)でも 警備会社の スタッフを
一人の人間として
意識する人は 少ないですから。
向こうは
覚えていないんでしょう。
(窓を ノックする音)
防弾ガラスですね。
あっ。 ええ。 最近
交換したばかりだそうです。介護ロボット?
(雅樹)はい。
わが社の将来性を
短時間で 投資家の皆さまに
アピールするためには より
印象に残る プレゼンが必要だと。
会社の説明会で ロボットを
使った実演を やるわけですか?
(雅樹)いえ。 介護ザルの実演と
どちらが効果的か
来週の会議で 決定することに
なっています。
介護ザルですか。
それは また ユニークですね。
アメリカでは すでに
介護ザルの存在は
広く認知されてます。
(穎原)といっても
日本では 普及させるめどが
立ってないんだから
実演したところで
そこを突かれたら
かえって 逆効果になる。
ロボットで 決まりだ。
調査の結果 改善すべき点が
多々 見つかりました。
まず 内階段へ
出るための ドアですが
フロア側からは 自由に
開けられますが
階段側からは
鍵がないと 開きません。
この鍵を 持っているのは?
(雅樹)社長と 私。
秘書室に 1つ。
後は 警備室に
マスターキーが あります。
しかし このビルの
1階から 屋上まで
全てのドアに 同じ錠前が
付けられています。
つまり 他のフロアの人間でも
自由に 出はいりすることが
できるんです。
次に 社長室 副社長室 専務室の
ドアに付けられた 錠ですが
先ほどの 内階段のドアの鍵とは
別の鍵を使って 開けます。
しかし その鍵を保管している
秘書室のドアは
階段と同じ鍵で
開けられてしまうので
何の意味も ありません。
後は 廊下のカメラを
最新型のものに 替えて
さらに 内階段と
エレベーターホールが 映る場所と
できれば 社長室の中にも
設置されると いいでしょう。
そこまで 徹底しなければ
ならないんでしょうか?
エレベーターに 暗証番号が
ついてるからといって
油断は 禁物です。
番号は 簡単に
調べることが できますから。
どうやって?
それは…。
エレベーターの
暗証番号というのは 最大で4桁。
使える番号は
1から9の 9つだけ。
つまり 9の4乗で 6,561とおりということに なりますが
もし 使われている
4つの数字を 特定できれば
可能な順列は 4×3×2の
わずか 24とおりになります。
このフロアに 上がるための番号は2・3・4の数字の
組み合わせであり
どれか 1つの数字を
二度 使ってることになりますから例えば
2・2・3・4の場合 順列は
4×3の 12とおり。
2・3・3・4や 2・3・4・4の
場合も同様ですから
合計 36とおり。 これくらいなら
全部 試してみても
大した手間は ありません。
(久永)ちょっと すいません。
どうして ここの番号が
2・3・4の組み合わせだと
分かったんですか?
11階に来るとき 階数ボタンの上に粉を振り掛けておいたんです。
振り掛けた?
ごく微量を 爪ではじいて
付着させたんです。
出るときに チェックしたら
粉が 乱れていたのは
2・3・4の 3つだけでした。
さすがだな 榎本。
こんなの 余裕です。
(ノック)
(寛美)失礼します。
(穎原)何年で 花咲くか
分からんような事業に
投資する余裕など うちにはない!(雅樹)そうは言ってもですね。
お前の意見なんか 聞いとらん。
バカ者が! フン!
(久永)ああ。
私がやるから いいよ。
(寛美)ありがとうございます。
(久永)まあ コーヒーでも飲んで
一息 つきましょう。
こちらが 社長ですね。
はい。 副社長。
(穎原)うーん。
(穎原)うーん。出掛けてきます。
(寛美)はい。 あの。
大変ですね。
(雅樹)君が心配することじゃない。
(岩切)あっ。 どうも。(岩切)あっ。
会議室で待機してます。
(寛美)はい。
(岩切)ああ 専務。
おい。 君 君。
(久永)ああ いや。
(寛美)すいません。
(久永)社長は
昼寝をするそうです。
私も 何か眠いので
少し 部屋で休みます。
(寛美)はい。
(久永)ああ。 それから
1時に 東京総合セキュリティの
榎本さんが 工事に来られるから
よろしく お願いします。
(寛美)はい。(寛美)榎本さんが 渋滞で
20分ほど 遅れるって
連絡があったわ。
(忍)分かりました。
[インターホン]
(寛美)はい。
[インターホン](警備員)1階の警備ですが
そちらの 一番 端の部屋でですね
人が 倒れているらしいんです。
(寛美)えっ?
どういうことですか?
[インターホン](警備員)たった今 窓拭きの人が見つけたんです。
すぐに 見てきてください。
(寛美)副社長!
(雅樹)何ですか?
(寛美)社長が 部屋で
倒れてるそうです。
(雅樹)社長!
入りますよ。(ノック)
(雅樹)久永さん。 久永さん!
(ノック)
(雅樹)久永さん! 起きろ!
久永さん。 久永さん!
社長が。
社長が 殺された!
久永さん!
何か あったんですか?
(久永)ああ。
(雅樹)久永さん。
久永さん。 しっかりしてくれよ。
(萬田)ご協力
ありがとうございました。
顧問弁護士の 芹沢です。
青砥です。
(萬田)どうぞ。 お掛けください。
(萬田)捜査1課の
萬田と申します。
芹沢先生は 社長室が
狙撃されたときの
画像を お持ちだそうですね。
まあ。
(萬田)見せていただいても
よろしいですか?
これです。
(萬田)どうして
通報しなかったんですか?
事件を 未然に
防げたかもしれないんですよ。
クライアントに 伏せておくように言われたものですから。
コピーしますので
ちょっと お借りします。
はい。
社長の死因は 何だったんですか?(雅樹)頭部に受けた 打撃による
脳内出血です。 打撃は それほど
強くなかったようですが。
強くなかった?
(雅樹)普通の人であれば
絶命に至ったかどうか
疑わしい レベルということです。
しかし 社長は もともと
頭部に 弱点を抱えていました。
去年の 脳動脈瘤の手術。
(雅樹)頭蓋骨を 切開しているため衝撃に 弱くなっていたそうです。
(萬田)そして そのことを
皆さんが ご存じだった。
先生。 どうも。
社長の遺体が 発見されたとき
このフロアにいたのは
ここにいる方々と 警備システムの工事で訪れた 榎本さんだけです。
そういえば 榎本さんは?
別室で 事情聴取中です。
事情聴取?
榎本さんが いらしたのは
遺体が 発見された後ですから。
まっ 簡単な確認程度ですが。
昼食後 仮眠を取るために
社長が 部屋に入ってから
遺体として 発見されるまでの
約 1時間。
他に 出入りした人間は いません。
つまり 密室だったわけです。
(萬田)その間 穎原さんは
外出中。
岩切さんと 安養寺さんは
会議室に。
伊藤さんと 河村さんは
秘書室にいました。
久永さんは 専務室で 一人
お休みになっていました。
今 廊下の 監視カメラの
映像確認が 終わりましたが
問題となる 時間帯に
社長室に出入りする人間は
映っていなかったということです。
社長室には 誰も
入らなかったということですね?
(萬田)いいえ。
廊下を通らずに
社長室に入る方法が
一つだけ あります。
(久永)えっ?
(萬田)社長室 副社長室 専務室は
それぞれ 部屋の中にある ドアで つながっています。
それを使えば 誰にも見られずに
出入りすることができる。
そうですね? 久永さん。
(久永)そんな。
まさか 私が 社長を殺すなんて
とんでもありません。
(萬田)残念ながら あなた以外に
犯行は 不可能なんですよ。
待ってください。 信じてください。私は ホントに…。
(萬田)話は 署の方で
お伺いします。
(久永)私は 本当に。 本当に
眠っていただけなんです。
何もしてません。
信じてください。
(萬田)署の方で
ゆっくり 伺いますから。
何も 覚えてないんです。
昼食後
急に 眠くなったそうですね?
(久永)何か こう
頭の芯が ぼおっとして。
前の晩に 眠れなかったとか?
(久永)いえ。
私は 毎晩 10時に就寝して
朝 5時まで 熟睡します。
寝付きも 寝覚めもいいんです。
お昼寝は よく されますか?
(久永)めったには。
しても 20分か30分 うとうとする程度です。
社長は 昼食後の昼寝が
日課でしたが。
睡眠薬は
使用されたこと ありますか?
社長の遺体から
睡眠薬が 検出されたそうです。
昼食に食べた お弁当や
コーヒーの味は どうでしたか?
おかしな味は しませんでした?
(久永)特に
気にはなりませんでした。
そうですか。
(久永)あのう。
終わったんでしょうか?
えっ?
社長の葬儀です。
無事に。
あっ。 はい。
近親者だけの密葬は
すでに 済まされたようです。
あらためて
社葬も行われる予定です。
一言。 どうしても 一言
お礼が言いたいんです。
お礼?
社長に拾ってもらえたから 私は
恵まれた暮らしが できたんです。
社長には
心の底から 感謝してます。
だから せめて
最後の お別れをし…。
すまないな。 何か
依頼の内容が 変わってしまって。
事件が起きてしまった以上
警備の強化より
密室の解明の方が 先決でしょう。
仕方ありません。
どうも。 先生。
こりゃ どうも。
失礼。
(萬田)何が 密室解明だよ。
(片山)捜査協力してくれて
ありがたいじゃないっすか。
うっとうしいんだよ。
久永で 決まりなんだから
余計なこと すんなっつうんだよ。
(片山)まあ。 あっ。
社長は 即死ではなく ここまで
はってこられたんでしたね?
はい。 ズボンの裾が
たくし上げられた状態だったと
警察が 言ってましたから。
なぜ ドアの方へ
向かわなかったんでしょうか?
さあ。
(寛美)久永さんは 昔 社長の
運転手をしてらしたそうです。
ろくな学歴も ないのに
社員にしてもらったと言って
社長に 忠義を
立ててらっしゃいました。
でも
専務という肩書は ありますが
実際は
社長の小間使いのように
扱われていて。
「誰のおかげで 食えてると
思ってるんだ?」って
事有るごとに
嫌みを言われてましたし。
あんなことを
何十年も 言われ続けたら。
殺意を抱いても 不思議はないと。
他の皆さんは 社長に 恨みを
持ってなかったんですか?
(寛美)岩切さんは 社長が
介護ロボットの実用化に
いつまでたっても
踏み切らないので
しびれを
切らしていたようですが。
安養寺さんは どうです?
実は 社長は
介護ザルの研究の
打ち切りを 考えていたんです。
それと 副社長なんですが。
何です?
あの日 食後のコーヒーを
持っていったら
社長と 口論してました。
ホントですか?
(寛美)お二人は
経営方針の食い違いから
よく 衝突されてたんです。
社長に 意見ができるのは
おいである
副社長ぐらいでしたから。
3人とも 同じ コーヒーを
飲んでたんですよね?
いえ。 社長だけは
いつも 専用の粉を使ってます。
ほう。
それが 何か?
あっ いや。 コーヒーに
睡眠薬が混入されていた
可能性も あるもんですからね。
(寛美)私は 睡眠薬なんて。
いや。 あなたが
入れたとは 言ってませんよ。
穎原さんと 久永さんは 同じ
コーヒーを 飲まれていたんですね?
(寛美)はい。
でも 社長と 久永さんは
砂糖と ミルクを入れるんです。
穎原さんは?
(寛美)副社長は ブラックです。
確認しますが 穎原さんは
外出中だったんですね?
(雅樹)出掛けてましたよ。
あっ。
(寛美)おかえりなさいませ。(安養寺)どうですか?
大したもんでしょう?
ええ。
しかし 日本では まだ
介護ザルの認識は
浅いんですよね?
(安養寺)多くの自治体では
いまだに 飼育に
許可を必要とする
危険動物という 扱いですから。
危険なんですか? こいつ。
(安養寺)フフッ。
そりゃあ 犬歯がありますから
かまれることを考えれば
危険は ゼロとはいえません。
でも 大型犬に比べれば
よほど おとなしいし。
それに この子は
特別な訓練を 受けているので
人間を 攻撃するようなことは
絶対に ありませんよ。
(女性)安養寺さん。 すいません。(安養寺)失礼。
あれから
色々 考えたんだけどさ。
犯人 猿なんじゃないかな?
はい?
榎本が 言うには
監視カメラの前を通らずに
社長室に入るのは
不可能なんだそうだ。
なぜなら
ビルの窓は 全て
はめ殺しで 開かないし
空調のダクトは 人が通るには
小さ過ぎる。
で?
だから 猿なんだよ。 猿。
空調のダクトは
人が通るには 小さいが
猿が通るなら 十分だろ。
まあ そうかもしれないですけど。
安養寺さんに 聞いた話じゃな
迷路の道順を覚えて
往復するぐらいのことは やつら
簡単に やってのけるそうだ。
それって 安養寺さんが
介護ザルを使って
社長を 殺したってことですか?
例えばさ
ダミー人形か何か 使って
介護ザルが
人を襲ってると 意識しないような方法で 訓練すんだよ。
ダクトに入れられた 猿は
それが 殺人行為だと
認識することなく 訓練どおりの
行動を 忠実に果たした。
そう考えたらさ 頭部への打撃が
弱かったことにも
説明がつくだろう。 俺はさ どうもそいつが引っ掛かってたんだよな。
確かに 手術したことを
知ってれば
それほど 強く 殴らなくても
殺せるだろう。
でも だからといって
手加減なんか するか?
とどめ 刺さないのは
危険過ぎるだろう。
いざ 殺そうと思ったら
怖くなったとか
戸惑いが生じたとか
そういうことじゃないんですか?
いくら 何でも 猿って。
今 笑った?
笑ってません。
笑ったでしょ? 今。 フンって。
いえ。
(秘書)芹沢先生。
最後の質疑応答の際
登壇を お願いしたいと
言われたんですが 大丈夫ですか?
問題ないと 伝えといて。
(秘書)はい。
ちょっとさ 聞いてきてくれよ。
榎本に。
えっ? 今ですか?
説明会はさ 俺が立ち会えば
問題ないから。
後で いいじゃないですか?
気になんだよ。
聞いてきてくれよ。
それは 不可能です。
ですよね。
僕も 一応
その線は 探ったんですが。
そうなんですか?
その場合
唯一 猿を入れられる
可能性があるのは
設備機械室の チャンバーです。
チャンバー?
チャンバーというのは
エアコンの風を
経由させるだけの
単なる 空洞の箱ですが
一つの面が
外れるようになっています。
でも ここに ファイバースコープを入れてみたところ
中には びっしりと
ほこりが積もっていて
ネズミが通った跡すら
ありませんでした。
と いうことだそうです。
あっ そう。
[マイク](岩切)介護の将来を
担っているのは
人間では ありません。
ロボットです。
(岩切)こちら わが社が誇る
介護ロボット ルピナスVです。
それでは デモンストレーションを行います。
えー。 これから 被介護者の体を
持ち上げる 動作に入ります。
(岩切)それでは
運んでみましょう。
えー。 ルピナスVは 1秒間に
20回 重心の位置を測定し
それが 少しでも
決められた範囲から 外れれば
直ちに 修正を行います。
また セーフティープログラムは
あらゆる場合に応じて
万全を期してます。
例えば ここで
被介護者の体を 床に落とすような操作をしてみます。
ご覧のように センサーが
体を支える台を
確認しないかぎり
高い位置から
被介護者の体を
離すことはできないんです。
犯人 ロボットなんじゃない?
岩切さんが
犯人ということですか?
そう。
もしかしたらさ 会議室から
遠隔操作で ロボットを
操ってたんじゃないかな?
どうやって?
分かりません。
ちょっと 聞いてきてくれよ。
えっ?
榎本に。
また?
いっぺんに言ってくださいよ!
いいから 行きなさいよ 早く!
無理でしょうね。
やっぱり?
仮に 遠隔操作ができたとしても
ルピナスVの アームに
凶器を 固定するのは
無理そうです。
さらに 早い動きが
できないとなると
撲殺させるのは
難しいでしょう。
それに セーフティープログラムがあります。
ROMを 書き換えたりしたら
痕跡が残るし
事件後に 開発チーム 全員で
チェックを行っていますが
不備は 一切 なかったようです。
と いうことでした。
で 榎本は どうなんだよ?
何か 言ってたか?
いえ。 模型 作ってました。
まだ そこなのかよ?
転倒して 頭を打ったとか
そういう可能性は
ホントに ないんでしょうか?
打撃を受けたのは
側頭部でもなけりゃ
後頭部でも ないんだぞ。
頭頂部だ。
頭の てっぺんから
地球と ケンカするなんてさ
そんな器用な転び方 するやつが
いるか?
だから 警察は 今回は
事故じゃないと 判断したんだよ。
ハァー。
じゃあ やっぱり 犯人は
久永さんしか
いないじゃないですか。
密室については
何か 分かりましたか?
いえ。 正直 言って
難航しています。
何とかして 久永さんの嫌疑を
晴らしたいと
頑張っては いるんですが
もう少し 時間が かかります。
芹沢先生。
久永専務の犯行が 睡眠中の
無意識の行動で あったという
可能性は ないでしょうか?
はい?
実は レム睡眠行動障害という
病気が あるんだそうです。
夢遊病のことでしょうか?
夢遊病とは まったく 別物で
しばしば 暴力的な発作を
伴うとか。
特に 中高年の男性に多いという
統計が あるそうです。
レム睡眠行動障害というのは
睡眠中に 運動機能が
低下することにより 夢の内容が
そのまま 行動に現れてしまう
病気なんです。
先生も
感じておられたでしょうが
久永に対する 社長の態度には
目に余るものが ありました。
そのストレスが 長年
蓄積されてきたのだとしたら
夢の中で 爆発しても
しかたがないのではと思います。
ちょっと 待ってください。
久永さんは はっきりと
犯行を否認してます。
それに これまで
睡眠障害に かかったことは
一度も ないと
おっしゃっていました。
たとえ 睡眠障害が
あったとしても
自分で 認識できるとは
限らないんですよ。
でも…。
いずれにしても 現場が
密室のままでは 無罪を
主張しようがないですよね?
それは 弁護方針を
心神喪失の線に 切り替えると
いうことでしょうか?
ええ。
そうなると
別の弁護人を
立てなければなりませんね。
では 芹沢先生には
これまでどおり
企業法務に 専念して…。
こんなの 納得できません!
俺たちの クライアントは
ベイリーフだ。
久永専務 個人に
雇われたわけじゃない。
分かってます。 でも…。
分かってないな。
もし 仮に 社長が
専務に 殺されたとなれば
会社が受ける打撃は
計り知れない。
おそらく。 いや。 間違いなく
今回の上場は 見送られるだろう。
しかし これが 睡眠中の発作で
心神喪失状態で 引き起こされた
事故だったとすればだ。
会社が受ける ダメージを
最小限で食い止めることができる。
だからって 会社の利益のために
無実かもしれない人を
見捨てるんですか?
それが 俺たちの仕事じゃないか。
分かりきったこと 聞くなよ!
別に 真相究明を やめろと
言われたわけじゃないんだ。
でもな 上場が 間近に迫った今
穎原さんも
謎解きの答えを 悠長に
待ってる暇は ないんだよ。
そうでしょうか?
えっ?
ホントに そうでしょうか?
どういう意味だ?
穎原さんは 久永さんを
犯人にして 早く 事件を
終わらせたいだけなんじゃ
ないですか?
私には 自分に
疑いの目が向かないように
しむけてるとしか 思えません。
社長が死んだとき
穎原さんは 外出中だったんだぞ。
どうやって 犯行 行うんだよ?
説明してくれよ。
できないんだったらな
軽率な意見は 慎め。
分かりました。
でも 密室は 必ず
榎本さんが 破ってくれます。
私は 信じてます。
ハァー。ハァー。 本当に
久永さんが やったのかなぁ?
やってませんよ。
えっ?
久永さんは 無実です。
どうして?
毛布です。
えっ? はい?
事件当日 僕は 穎原さんが
久永さんを 起こすところに
居合わせました。
あのとき 毛布は まだ
久永さんの体に
掛かっていたんです。
それが?
久永さんの両手は
毛布の下に あったんです。
あの状態を 自分で
つくれるとは思えません。
つまり 久永さんは
毛布を掛けられてから
穎原さんに 起こされるまで
一度も 椅子から
立ち上がってないってこと?
そうなりますね。
どうして それを
早く 言わないんですか?
警察に言ったところで
大した証拠には なりません。
それに 久永さんが
犯人かどうかは
密室とは 無関係ですから。
これって
狙撃事件の 記録画像ですよね?
はい。
久永さんが やってないとすると
誰が やったんでしょう?
実は 模型を作っていたら
ちょっと 気になることがあって。
気になること?
行きましょう。
えっ? どこへ?
行きましょう。
えっ? どこへ?
行きましょう。
えっ? どこへ?
行きましょう。
どこへ?
行きましょう。
あっ。 閉めないでください。(ドアの開く音)
どうでした?(ドアの開く音)
どうでした?青砥さん。
はい。
穎原さんに
連絡を 取ってもらえますか?
(萬田)鴻野さん。
(鴻野)おう。 どうした?
ちょっと
聞きたいことがあって。
(鴻野)座れよ。
(萬田)今 介護会社 社長の
密室殺人事件
捜査してんすけどね。
さっき 有力な
タレコミ電話が あったんですよ。
今日から 社長に
就任なされたそうですね。
(雅樹)ええ。 緊急の取締役会が
開かれて 正式に決定しました。
いつまでも 社長を 空席に
しておくわけにもいきませんから。
ああ。 確かに。
それで 私に 話というのは?
ああ。 実はですね
どうしても
お話ししておきたいことが
ありまして。
(ノック)
(雅樹)はい。
(忍)榎本さんが
おみえになりました。なあ?
社長室で やるんだから
社長室の模型は
必要なかったんじゃないのか?
お待たせしました。
準備が できました。
お話というのは 社長室での
狙撃事件についてです。
聞きましょう。
芹沢さんが記録した 画像を基に
窓に開いた穴と
ドアの弾痕を 再現してみました。
この窓がある
東側に 隣接しているのは
10階建ての 杵田ビルです。
屋上から 12階にある
社長室を撃ったとすると 弾道は
かなり 上向きになるでしょう。
窓から ドアまでは
5m以上 ありますから
着弾するとしたら 天井か
天井に近い位置の
壁になるはずで
とても 反対のドアに当たるとは
思えないんです。
それが 気になって
実際に 杵田ビルの屋上に上がり
レーザーポインターで 社長室の窓に
照準を 合わせてみました。
狙撃手の身長を 170cm。
着弾したのは 窓の下枠から
15cmと 仮定すると
空気銃の銃口は 水平より
17度 上向きだったことになる。
窓から ドアまでの距離を
計算すると
弾丸は 窓の穴から見て
1.5m以上 高い位置に
着弾することになるので
やはり ドアに当たることは
ないという 結論に達しました。
やっぱり 今日は 模型
いらなかったんじゃないか?
それに 仮に 角度に
問題がなかったとしても
空気銃の弾が
ビルの 窓ガラスを突き抜けて
5m先の 堅い木のドアに
めり込むとは思えません。
何が 言いたいんです?
狙撃は
フェイクだったんですよ。
フェイク?
ドアの弾痕は
室内から 直接 空気銃で
撃ち込んだんだと思います。
(雅樹)窓の穴は?
ガラスの破片が
内側に落ちていたから
外から 開けたんでしょう。
どうやって?
このビルの屋上から
何か とがったものを
ロープに つるして
振り子の要領で
ぶつけたんでしょう。
それも 実際に 試してみました。
あの狙撃は 密室殺人のための
準備工作だったと
言いたいんですか?
これまで どちらも
同じ人物による
一連の事件だと
考えてきましたが
どうやら 間違いだったようです。
じゃあ 狙撃を仕組んだのは
誰だといいたいんですか?
社長です。
えっ?
殺された社長の
自作自演だったんです。
(銃声)
(割れる音)
社長が?
何のために そんな。
どうかしましたか?
ああ。
12階の 警備システムなんですが。
社長の提案で 5年前に
強化を図っているんです。
えっ?
なのに ことしになって また
さらに システムの見直しが
必要だと 言いだしまして。
一応 役員会で
協議をしたんですが
防犯に 多額の費用を掛ける
余裕はないということで
承認されなかったんです。
それは 脅迫状が
送られてきたからなんでしょうか?
いえ。 脅迫は もっと
後になってからのことです。
それじゃ 社長は
警備強化のために 自作自演を?
そこまでする 理由って
何なんですか?
それは おそらく…。
(忍)お… お待ちください。
(萬田)どうも。 皆さん お揃いで
何の ご相談ですか?
(忍)すみません!
会議中だと 言ったのですが。
(鴻野)失礼します。
(雅樹)行きなさい。
何の ご用でしょうか?
穎原さん。 その男の口車に
乗せられちゃ駄目ですよ。
何なんですか? いきなり。
榎本さん。 あなた 殺された社長と面識が あったそうですね?(鴻野)5年前 あなた
社長の自宅の
セキュリティーシステムの
設置を請け負った。
ところが
工事が終わって 間もなく
社長宅に 窃盗犯が侵入し
そのせいで あなたは
疑いを掛けられる 羽目になってしまった。
《あの工事に来た男だ!
絶対 あいつが やったんだ》
(鴻野)社長が 激怒して 会社に
乗り込んできたそうですね。
損害賠償も 請求されたと
上司の方から 聞きました。
もちろん 証拠はないので
首になったりすることは
なかったようですが
警察から 何度も
事情聴取を受けたり
同僚から 白い目で見られたり
相当 肩身の狭い思いを
したんじゃないですか?
(鴻野)結局 窃盗は
社長の愛人によるものだと
後日 判明したようですが
社長からは 一言の謝罪も
なかったっていうじゃないですか。
ひどい話ですよね。
ねっ?
《あの社長とは 以前
仕事で お会いしたことが
あるもので》
《でも 警備会社の スタッフを
一人の人間として
意識する人は 少ないですから》
よく 調べましたね?
(鴻野)一般市民から
情報提供の電話が あったんで
裏 取ったんですよ。
電話?
(鴻野)あなた その一件以来
会社の同僚との交流を
一切 絶って
倉庫室に
こもってしまったんですよね?
きっと 恨んだんでしょうね
社長を。
殺してやりたいと 思ったことも
あったんじゃないですか?
そんなことは ありません。
何か 事件が起きたとき
警備の人間が 疑われることは
よくあることですから。
(鴻野)そうですかねぇ?
あなた 今回
お得意の 密室の解明も
やけに 手間取ってるようですね。
ああ。
それも
わざとなんじゃないですか?
ちょっと 失礼なこと
言わないでください!
過去に 何があったか 知りませんが榎本さんが 現場に到着したのは
社長の遺体が
発見された後だったんです。
殺したくても
殺せるわけないじゃないですか。
(鴻野)できますよ。
できるでしょう? 榎本さんなら。
ねえ?
だって あなた
事前に ここの警備システムを
調べ尽くしていたんでしょう?
それに こんなの 余裕で
突破できるって
明言されていたそうじゃ
ないですか。
《大した手間では ありません》
《こんなの 余裕です》
あなたなら 誰にも見られずに
社長室に 忍び込むことが
できたはずだ。
榎本さん!
あなたが 殺したんでしょう?まあ 話は ゆっくり
署で 伺いましょう。
ご同行 願えますね?
おい。 待ってくれよ 鴻野さん!
分かりました。
じゃ 行きましょう。(鴻野)行くぞ。榎本さん!