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(長女)《あんちゃん。
待ってー!》
(長男)《俺の!》
(長女)《私の!》
(千春)「深夜 ろうそくを立てて
広い部屋の中で
1人 鏡をのぞき込むには
よほどの勇気がいるそうだ」
「わが輩などは 初めて
当家の令嬢から
鏡を顔の前へ
押し付けられたときに
はっと 仰天して 屋敷の周りを
三度 駆け回ったくらいである」
(千春)「いかに 白昼と…」
(嘉平のいびき)
≪(千春)失礼します。
(千春)大旦那さま。
朝ご飯の用意ができましたよ。
よいしょ。
大旦那さま?
≪(千春)若旦那さま!
若旦那さま! 若旦那さま!

(紀介)兄さん。 姉さん。
(清江)お父さん…。
(紀介)寝床で静かに。
(泰平)まあ。
いい最期だったんじゃねえか?
(清江)うん。 そうね。
お父さん 幸せだったと思う。
(紀介)実は 父さんから
これを預かってたんだ。
きょうだい 3人揃ってから
開封しようと思って。
僕は どんな内容だろうと
父さんの遺志に従おうと思ってる。
兄さんも 姉さんも
それで いいよね?
もちろんだ。
ただな 紀介。
俺も 親父から
預かってるんだよ。
(清江)あら やだ。
私もなのよ。
(古美門)どこだって?
(黛)
蟹頭郡蟹頭村です。
私の父方の古里で 昔は
しょっちゅう 遊びに行ってました。
(古美門)そんな聞いたこともない
辺境地などに行くものか。
(黛)無理に来てくれとは
言いませんけど
遺産相続の訴訟で
報酬は期待できると思います。
(黛)何せ あの徳松醤油の
社長一族ですから。
何しょうゆだって?
徳松醤油です。
聞いたこともない。
またまた。
「おじいちゃん。 今日の おかずは
すっごく おいしいね?」
「そりゃ そうさ。
だって 徳松醤油だからな」
「しょうゆは 徳松
と~く~ま~つ」の
徳松醤油ですよ。
そんな CM知らん!
とにかく その徳松醤油で
働いている 私のいとこから
助けを求められたんです。
向こうに 骨をうずめてもらって
一向に構わない。 服部さん。
ワッフルが食べたいな。
(服部)黛先生。
ご迷惑でなかったら この 服部も
同行させていただけませんか?
服部さん?
私の人生 旅でした。
こちらに ご厄介になってから
休まず 先生の
ご奉仕してまいりましたが
いまだ 旅への思い
断ち切れず。
古美門先生。 あの ほんの
ちょっとの間で結構なんですけど
この 服部に 休暇を
与えてやってくれませんか?
もちろん 労働基準法によって
認められます。
その間の 私の食事は?
掃除と洗濯は?
千春!
(千春)真知子さん。
久しぶり。
(千春)何か 芸能人みたい!
そんなことないよ。 普段着だよ。
(千春)エヘヘ。
何か 大人っぽくなったね?
(千春)ホント!?
うん ホント。
あっ。 事務員の 服部さん。
いとこの 千春です。
服部と申します。
(千春)千春です。
ようこそ 蟹頭村へ。
(千春)おっ。 おっ!
あれが 弁護士の
古美門先生。
(千春)あー どうも。
あの東京の有名な先生だそうで
こんな 田舎まで…。
うわー 最悪だ!
雨 降りそうだし。
うわっ 服が汚れた! 最悪だ!
小雨 降りそうだし。
服部さん。
私の着替えを。 あれ?
私の荷物は?
持ってきておりません。
私 ただ今
休暇中でございますので。
えー 何にも!?
テンピュールの抱き枕も!?
私が旅に持ち歩くものは
これだけです!
歯ブラシ!
参りましょうか?
(千春)はい こちらです!
あっ ごめん ありがとう。
(千春)重いね。
重いの。 ちょっとね。
(千春)さすがだね。
犬神家へ ご案内か?

(一同)「カニの頭の 酒のさかな」
(従業員)ごゆっくり。
(服部)いや…。
ああ 恐縮です。
(一同)「しょうゆ 掛けてみろ」
(服部)これは すごい。
(千春)ごゆっくり。
(紀介)ようこそ
おいでくださいました。
徳松醤油 代表取締役
徳松 紀介でございます。
白い覆面を かぶっていなくて
ほっとしました。
ちょっと…。
(紀介)蟹頭村の
郷土料理で ございます。
どうぞ お召し上がりください。
(服部)いただきます。
いただきます。
(服部)ほう。 これは?
蟹頭村の名産
蟹頭ワラビの佃煮です。
そちらが 蟹頭ワラビのお刺し身
蟹頭ワラビのステーキ。
蟹頭ワラビの…。
ワラビばっかりじゃないか!
おいしいんですよ これ。
うーん この味 懐かしい!
滋味 豊かですね。
≪(田ノ下)お食事中に失礼。
亡くなった先代の
顧問弁護士をしておりました
田ノ下 久作と申します。
東京から来ました 黛です。
こちら 上司の 古美門です。
早速 状況を
説明してもらいましょうか。
(田ノ下)では。 徳松家の
歴史から説明いたしますと
室町時代 藤原氏の…。
そこから 説明する
必要はありません。
本件に関連することだけ
お願いします。
えー 三代目社長
徳松 嘉平氏の
類いまれな商才により
徳松醤油は
隆盛を極めました。
その大旦那さまが
亡くなられたんですね?
(田ノ下)はい。 嘉平氏には 3人のお子さんがいらっしゃいます。
長男 泰平は
無謀な多角経営化を図り
店を大きく傾かせ
父に追い出されました。
長女 清江は 昔から
商売を手伝ったことなどなく
奔放に生きております。
経営を立て直し 今に至るまで
この徳松醤油を
実質的に守ってきたのは
この私 紀介でございます。
ですから 父が私に
これを残したのも
当然のことです。
はい 拝見。
はい。
一言で言えば
全ての資産は
紀介さん
お一人に託すという内容ですね。
一見したところ
何の不備もないようですが。
(田ノ下)ところが 問題は
ほぼ同じ内容の遺言書を
泰平坊ちゃんにも
清江お嬢さまにも
残しておいでだということです。
遺言書が
3通ということですね?
偽造に決まってる。
末っ子の僕に 全部
持ってかれるのが嫌で
2人とも あんなもん
でっち上げてんだ。
(田ノ下)それで 紀介さんは
泰平さんと 清江さんについて
証書認否確認訴訟を
起こしたわけです。
すぐに 片が付くと思ったのに。
あなたが裏切るとはね。
といいますと?
私は 現在 清江お嬢さまの
代理人を務めております。
三つどもえの バトルロワイヤル
というわけですか?
今夜 兄と姉が
話し合いに参ります。
兄も有能な弁護士を
雇い直したようです。
古美門先生。 黛先生。 どうぞ
よろしく お願いいたします!
(千春)古美門先生の お部屋は
こちらです。
貴賓室なんて
いいじゃないですか 先生。
(千春)真知子さんが来てくれて
ホントに助かりました。
当たり前じゃない。
私たちは姉妹同然なんだから。
(千春)もう 真知子さんには
小さいころから
助けてもらってばっかりで。
いつも
勉強 教えてもらってたし。
あー ほら!
読書感想文。
真知子さんにレクチャーを受けて
書いたら
コンクールで金賞もらって。
あれ 私の 唯一の自慢。
ううん。 千春が頑張ったからだよ。
あー ちょっと いいかな?
この絵は?
(千春)徳松醤油の創業者の
徳松 仁左衛門さんです。
若旦那さまが 初代に
敬意を表して作らせたんです。
この化け物は?
(千春)ブータンの守り神だそうです。
ご長男の泰平さんが 世界中の
置物を集めてらして。
あー!
バランス悪い 椅子だな! おい!
(千春)調度品は 現代芸術家の
作品で 揃えてます。
ご長女の清江さんの ご趣味で。
(服部)アハハ。
何と ユニークな部屋ですね。
(千春)あー どうも。
おー!
どちらに?
古美門先生は 裏口から
そっと帰るだろうと 服部さんが。
しまった!
投げ出さないでください。
そもそも 私は この仕事を
引き受けてはいない。
いとこは 君に依頼し 君が
引き受けた。 これは君の案件だ。
手伝うつもりで
来てくださったんでしょ?
違う! 君が負けようが
知ったこっちゃない!
そうだ。
温泉 入りませんか?
温泉?
この先に あまり知られていない
秘湯があるんです。
美しい女性が 入ってるかも
しれませんよ。 混浴ですし。
ニホンザルが入ってたら帰るぞ。
うおー!
おっ。
猿より ひどいのが入ってる。
どうして?
(沢地)これは これは。
奇遇ですね?
(三木)こんな人知れぬ
秘湯で会うとはね。
長男 泰平の代理人だろう。
おそらく われわれが
紀介に付いたという情報を得て
名乗り出たんだ。 暇な連中だ。
(沢地)古美門先生。
ご遠慮なさらずに
とっても いいお湯ですよ。
私と戦うおつもりで
いらっしゃったのなら
それは もくろみ違いです。
本件の担当は
この 黛であって
私は 付き添いにすぎません。
私も付き添いだよ。
担当は この 井手君でね。
(井手)よろしく。
(三木)おいおい 遠慮するなよ!
お前も入った方がいいぞ。
温泉の効能書きに 減らず口が
直るって書いてあったからな。
しつこい性格の
べたつきが 治まるとでも
書いてあったんですか?
業突張りの恥知らずは
ちょっと良くなるとは
書いてあった。
爬虫類顔が進化して
少し 哺乳類に近づくとも
書いてあればいいですね!
See you!
井手君。 もし負けたら
この土地の弁護士として
一生を 送りなさい。
頑張ります。
絶対に勝て。 勝つべし 勝つべし
勝つべし 勝つべし!
もし負けたら 逆さづりにして
しょうゆだるに漬け込むからな!
指 ささないでください!
紀介さん宛ての遺言書には
実印が押されていますので
紀介さんへの遺言書が
有効だと思います。
(井手)実印の方が有効性が
高いなんて 規則はありませんが?
泰平さん宛てのものが
最も適切な書面だね。
文面も正確だ。
それ故 真がんが疑わしいですね。
(三木)真がん? 偽造だという
根拠でもあるのか?
可能性の話をしておるのです。
重要なのは日付です。
紀介さま宛てのものが 3年前で
最も古く
次が 昨年 書かれた
泰平さま宛て。
清江お嬢さま宛てのものが
最も新しく ことしの日付です。
つまり 大旦那さまは
何度か 心変わりをされ
最終的に 清江お嬢さまを
選んだということになります。
清江さん宛てのものこそ
偽物の可能性が高いですね。
何を おっしゃるか。
何カ所か 漢字 仮名遣いが
他の2通と
異なる箇所があります。
他の2通は
旧字体を使っていますが
これは 新字体が多い。
大旦那さまは
どちらの字体も
使っておられた。
漢字でしたら
紀介さま宛てのものも
何カ所か誤字が。
視力が衰えていたんです。
誤字はあって当然です。
裁判所が判断してくれるだろう。
清江。 紀介。
俺はな どれが有効か無効か
そんなことじゃないと思うんだ。
家督は長男が継ぐものだろ?
よく そんなことが 言えますね。
兄さんは
むちゃくちゃな経営をして
ここを つぶしかけたんですよ。
(泰平)まだ 改革の途中だった。
もっと もっと
大きくできるはずだった。
親父だって それを望んでた。
父さんに
追い出されたんでしょうが。
とっくに和解してた。
お前こそ 偉そうに言うが
お前のやったことは リストラして縮小経営しただけだ!
僕が それをやったから
今があるんでしょうが!
(泰平)親父の望みとは違う!
(清江)2人が そんなんだから
お父さんは
私に譲ろうとしたのよ!
(紀介)姉さんこそ ただ
遊びほうけてただけじゃないか!
私が お父さんに
一番 尽くしたわ!
あなたたち
お父さんの看病した?
私は 暇さえあれば
顔を出して…。
いい年して 小遣い
無心に来てただけだろうが!
お父さんのためよ。
幾つになっても 娘に頼られるのがお父さんの喜びだった。
お父さんを元気にするために
頼ってあげてたのよ。
(泰平)はっ!
ものは言いようだな!
(清江)兄さんこそ 何をやっても
商売が うまくいかなくて
ここに戻ってきたくて
しょうがないんじゃない!
兄さんの山っ気で めちゃくちゃにされたら たまんないよ!
お前だって ここを追い出されたら子供の養育費が大変だもんな!
(紀介)関係ないでしょ それは。
落ち着きましょう!
落ち着きましょう!
あの いっそ 法定相続分に従って
3等分するという考え方も…。
(清江)あり得ない!
(泰平)家督は分けられるものじゃ
ないんだ!
しかし 現実的に考えて
泰平さんや 清江さんが
徳松醤油を率いるのは
難しいんじゃないでしょうか。
従業員一同
こうして 紀介さんに
付いてるわけですから。
ねえ 皆さん。
紀介に人望がなかったとはな!
(千春)若旦那さまは真面目で
堅実な方ですが
厳しくて
冷たいところもあって。
奥さまと離婚されてからは
なおさら…。
でも 千春は 紀介さんに
勝ってほしいんだよね?
(千春)厳しいのは
徳松醤油を思ってるからだもん。
それに 泰平さんや 清江さんの
手に渡ったら どうなっちゃうか。
私は この伝統ある
徳松醤油を守りたいの。
徳松醤油が好きなんだね?
生まれたときから ずっと
徳松醤油で育ってきてるんだもん。
私の血は
徳松醤油で できてるんだ。
私の血もだよ。
意味が分からん。
(康子)勝てるのよね?
ローンも まだまだ残ってるし。
剛志だって 来年 受験なんだし。
(三木)沢地君。
(康子)うどん屋やって
失敗したときの負債だって。
(泰平)分かってるって!
先生。 お願いしますね!
(三木)任せてください。
(康子)お願いします。
(三木)止めろって。
(清江)貴昭。
私が資産 手に入れたら
あんたに ちゃんと
お店 持たせてあげるからね。
(貴昭)ありがとう。
そしたら 結婚しようね?
いいのよ 無理しなくて。
(紀介)養育費は ちゃんと払うって!ああ。
おじいちゃん。 今日の おかずはすっごく おいしいね?
そりゃ そうさ。
だって 徳松醤油だからな。
「しょうゆは 徳松
と~く~ま~つ」
由緒あるものが 3きょうだいの
勝手な趣味に駆逐されている
縮図のような部屋だ。
毎日 これなのか。 服部さん。
簡単なもので構いません。
何か作ってもらえないでしょうか。すいません。
休暇中でございますので。
先生。
はい。
やっぱり こんなものしか。
フフフ。
(服部)黛先生。 期日が
迫ってるようですが 勝算は?
それが…。
私の見たところ
3通は どれも有効な遺言書だ。
そうなると 田ノ下弁護士が
言ったことが正しい。
最も新しい 清江さん宛てのものが採用になる。
和解に持ち込むしかないね。
紀介さんが 納得するでしょうか?説得しろ!
うちは こうじ菌のみで仕込む
昔ながらの やり方でね。
(服部)あっ いわゆる
本醸造方式ですね?
香りが爽やかなのは
水が いいからでしょうかね?
ああ そうだ。
よく 知ってるね。
ハハハ。
(従業員)ハハハ。
清江姉さんと和解?
冗談じゃない。
このままいけば
清江さんの遺言書が採用される
可能性が高いんです。
それを何とかするのが
あんたの役目だろ!
あっ すいません。
裁判で負けたら
僕の取り分は ゼロ?
遺留分減殺請求という
手段をとれば
一定の相続分は 確保できますが。
微々たるものか。
清江さんと手を組んで
泰平さんを排除することを
最優先させるべきです。
泰平さんさえ排除できれば
清江さんは
経営については 素人だ。
徳松醤油の実権は おのずと
あなたが握れるでしょう。
不本意かもしれませんが
これが 現実的な方法です。
急がないと
泰平さんと その弁護士が
われわれの邪魔をしてきますよ。
(紀介)子供のころ
僕と兄さんがケンカしてると
いつも 間に立って
いさめてくれたのは
姉さんだったよね。 姉さんに
徳松醤油の顔になってもらって
僕は黒子で構わないから
一緒にやらないか?
父さんも 喜ぶと思うんだ。
(清江)どう? 田ノ下。
(田ノ下)問題は株式の配分ですが。
清江さんに
大変 有利な配分になっています。
ええ 確かに。
一見ね。
この割合だと 社外の 紀介さんに
近い株主の保有率を合わせると
実は 簡単に 清江お嬢さまを
徳松醤油から排除できてしまう。
つまり これは 詐欺的行為です。
三木先生の
おっしゃったとおりね。
三木先生?
どうでしたか? 清江さん。
(清江)先生の
アドバイスのとおりでしたよ。
(三木)そうでしょうとも。
この 古美門先生というのは
人を ぺてんにかけることで
つとに有名ですからね。
(沢地)私どもが
提案させていただいた
共同経営案は はるかに
良心的だったでしょう?
(田ノ下)ええ。
(泰平)そういうわけだ 紀介。
悪く思わないでね。
(田ノ下)では 明後日。
法廷で お会いしましょう。
楽しめそうだよ。
(紀介)昔から そうだった。
姉さんは 中立なふりをして
裏では いつも
兄さんと グルだった。
いつも…
僕だけを のけ者にした!
僕が… 愛人の子だから。
えっ?
僕はね
父さんが
芸者に産ませた子なんですよ!
だから あの2人は 僕には
絶対 継がせたくないんだ!
僕が芸者の子だから!
芸者の子だから!
あー!
芸者の…。
今 平成だよな?
はい。
前時代的 人間関係の しがらみに
吐き気がしてきたよ。
《あっ》
(3人)《あいこでしょ》
《ずるした!
今 あんちゃんと お姉ちゃん》
《私の!》
(次男)《返せ!》
(長女)《私の!》
(3人)《あっ!》
きょうだいって 不思議ですね?
小さいころは きっと
こんな あぜ道で
仲良く遊んだことでしょうに。
どんな関係であれ
人間は いがみ合う生き物だ。
君だって そうだろう?
私!?
いとこの 千春だよ。
姉妹同然などと言ってるが
相性が 良さそうには見えないね。
はっ?
例えば たくさん勉強して
弁護士になった 君は
ろくに勉強もせず 田舎の
しょうゆ屋に就職した 彼女を
腹の中では 見下している。
どうだ?
どうして そんな ひねくれた
見方しか できないんですか?
私と千春は
本当に仲がいいんです。
自覚してないだけだと
思うがね。
しかし 嘉平さんは なぜ遺言書を
3通も残したんでしょうかね?
そうなんですよね。
田ノ下さんが
おっしゃっていたように
その都度 心変わりした
ということなんでしょうか?
死者には聞けない。
何か 嘉平さんの
真意があるのかもしれませんね?
真意?
毛利 元就の
3本の矢の逸話のように。
3本の矢?
何ですか? それ。
(服部)えっ?
あんな有名な話を知らんのか?
勉強ばかりしてきた
知識バカにありがちだな。
折ってみろ。
はい。
1本では折れても
3本なら…。
あー!
はっ!
(服部)あー!
力あるな お前!
ハハッ。
(千春)大旦那さまの真意?
うん。
何か意図があって 3通も
残したんじゃないかと思って。
心当たりない?
さみしかったんじゃないかな。
年を取ると
よく あることなんだろうけど
いつも 誰かに
そばにいてほしがって。
私 毎晩のように 大旦那さまに
読み聞かせをしてあげてたんです。
(千春)ちょっとした場面で
すぐ泣いちゃったりして。
「死ぬときは みんな
独りぼっちだな」なんて言ったり。
実の お子さんに優しくされたら
そのたびに 遺産を 譲りたく
なっちゃったんじゃないかな。
そうか。
そうか!
何してるんですか?
ひらめいたんだよ!
意思能力の欠如した状態で
書かれた遺書ならば
無効にできる。
つまり 徳松 嘉平は
認知症だったんだ!
認知症? ちょっと待ってください。
泰平と 清江は
それを知っていて
自分たちに遺産を残すよう
吹き込んだ。
大旦那さまは
別に認知症だったわけじゃ。
「ない」と 言い切れますか?
医者でもない あなたに。
嘉平さんが そのような状態に
なったのは いつごろからかな?
はっきりとは。
去年からにしよう。
3年前に書かれた 紀介の
遺言書のみを有効にするんだ。
法廷で そう証言してもらうよ。
大旦那さまが
認知症だったと
証言するんですか?
最も間近で世話をしていた
君の証言は とても大きい。
千春。 あなたが そう思わないなら証言してはいけないわ。
いいかげん
朝ドラごっこは やめろ。
黛。 君は 嘉平のぼけたエピソードでも
集めてきたまえ。
そんなこと できません。
死者に むち打つ行為です。
勝つためだ。
嘉平さんを おとしめてまで
勝つ意味があるんですか?
認知症だと
なぜ おとしめることになる?
その考え方こそ偏見じゃないのか!
(千春)私 証言する。
千春?
徳松醤油を守るためだもん。
…だそうだ。
依頼人の利益のために尽くせ!
裁判の争点を変更するぞ!
(千春)お客さまです。
(蘭丸)いや すごいとこだね 先生。
来る途中 猿 見ちゃったよ。
早速だが 時間がない。
これは 徳松 嘉平が親しかった
人物のリストだ。
うんと その 嘉平さんが
認知症だったと
証言してくれる人を
一人でも多く
スカウトしてくるってわけね?
そのとおり。
急いでくれたまえ。
どうした?
(蘭丸)ああ いや。 いつもみたいに服部さんの手料理で
腹ごしらえできるかと
思ったんだけど。
彼は 今 しょうゆ造りを
学んでいるよ。
(蘭丸)嘘だ!
(紀介)先生。
お夜食など いかがですか?
(蘭丸)ハハッ。 ありがたい。
いやいや。
もう 私も ワラビでしたら もう。
では 徳松家秘伝の
最高級料理は?
最高級!?
ぜひ お願いします!
(紀介)炊きたての白いお米に
徳松醤油を一垂らし。
特製 徳松醤油掛けご飯。
これに 勝る
ぜいたくは ございません。
さあ 召し上がれ!
(蘭丸・黛)いただきます。
うめえ!
うーん! おいしい!
(紀介)よその しょうゆとは
風味が違いますでしょう?
(紀介)ねえ。
紀介さんは苦労してんだ。
奥さんとも 別れちまったし。
(服部)
どうして 離婚されたんですか?
(従業員)奥さんは
都会育ちだったからね。
田舎暮らしも
最初は楽しんでたんだけれども。
まあ 色々あるさ。 ハハッ。
あっ しかし
あんた 筋がいいね。
たわいもない
取りえでございます。
熱い 熱い!
あっ 冷たい!
重い 重い!
≪先生!
先生。 ちょっと
いつまで寝てるんですか?
今日 裁判ですよ。
まだ 6時じゃないか。
ここから 地方裁判所まで
3時間半は かかりますから。
ホントに 田舎は嫌!
はい 着いたよ。
(千春)おにぎり作ったよ。
あんた。 蟹頭村の にぎり飯だ。
そんなに ビビって どうする?
三木先生が
サポートに付いてるんですよ。
緊張するなっていう方が無理です。分かってないね。
最も手ごわい敵は
三木なんかじゃない。
えっ?
自分の土俵で戦える人間だよ。
どういうことですか?
(田ノ下)どうですか?
腰の具合は。
ああ 久作さんに紹介してもらった針の先生 良かったですよ。
無愛想だけど 腕は いいんだ。
ハハハ。
では そろそろ 始めましょうか。
こういうことだ。
2年ほど前から 父は
物忘れが 極度に ひどくなり
私のことと 兄の区別も
つかなくなることも
しばしばで 情緒的にも
不安定になりました。
つまり 嘉平さんは認知症だったとお思いなんですね?
はい。
父の身近にいた人間は
みんな 心の中では
そう感じていたと思います。
でも そう思いたくなかった。
なぜですか?
父は 徳松醤油の象徴であり
蟹頭村の名誉そのものです。
その父が ぼけているなんて
とても 言いだせなかった。
物忘れはありましたが
年相応のものだと思います。
父は 最後まで
しっかりしていました。
認知症ではなかったと?
父の状態は
私の方が分かっています。
父の看病を
献身的にしていましたから。
うちの娘にも聞かせてやりたい。
以上です。
(裁判長)ハハハ。
(裁判長)はい どうぞ。
清江さん。 どれぐらいの頻度で
嘉平さんの
看病をされていましたか?
毎日?
毎日では。
週に 一度?
月に 一度か二度。
月に 一度? それを
献身的と表現なさるわけですね?
よーく 分かりました。
以上です。
もちろん ご高齢ですから
物忘れなどは 多々ありました。
しかし 認知症といえるほどの
症状ではなかったろうと思います。
(田ノ下)長年 嘉平さんを
診てきた主治医としての
見解ですな?
認知症という病は
見極めが とても難しいんです。
特に ご高齢になればなるほど
そんなものだろうと
周りが思ってしまうんですね。
つまり たとえ主治医といえど
専門の知識がなければ
正しい判断は
難しいということですね?
はい。
では 専門医としての
先生の お考えを
お聞かせください。
直接 診たわけではないので
何とも言えませんが
カルテから察するに
この患者は
認知症と考えて
差し支えないと思います。
以上です。
私の方から もう一点だけ。
先生。 この患者の ご子息は
父が誇りであったが故に
認知症だと
認めたくなかったそうです。
この点について
ご意見を お聞かせください。
それは 患者にとって
一番の不幸かもしれません。
周囲が現実を受け止め
積極的に治療を進めれば
大きな改善が期待できます。
認知症は
誰にでも起こり得る病気であり
何ら 恥ずかしいことでは
ありませんからね?
(専門医)そのとおりです。
人間 誰でも 年を取ります。
明日は わが身なんです。
ねえ 裁判長。
今 われわれが 成すべきことは
これ以上 現実から
目を背けることなく
嘉平さんの本当の思いが
何であったのかを
つまびらかにすることです。
それこそが 本当の意味で
嘉平さんの名誉を 守ることに
なるのでは ないでしょうか?
以上です。

(泰平)おい!
お前 分かっとるよな?
はい。
(泰平)何をやってるんだ!
(紀介)先生。
ありがとうございます。
いけそうな気がしてきました。
次回の 千春の証言で
一気に勝負を つけられるかも
しれません。
よろしく お願いします。
どうかしました?
三木が おとなし過ぎる。
あっ そういえば
沢地さんが いませんでしたね。
(蘭丸)すいません。
千春さん 見掛けてないですか?
(従業員)いや 見てないね。
(蘭丸)ありがとうございます。
すいません。
千春さん 見てませんか?
(従業員)いや 見てないね。
(蘭丸)はあ。 チッ。

大丈夫だから
私たちのことを信じて。 ねっ。
人の女 くどかないでくれる?
両刀使いの お姉さん。
いつかの続きなら
受けて立つわよ。
やめとくよ。
(沢地)うん。
何を吹き込まれたの?
これは?
「三陽フーズ
徳松醤油 吸収合併案」?
三陽フーズ社長と
紀介さんによる
徳松醤油売却の
密約記録のようだね。
フッ。 バカバカしい。
よくも まあ そんなものを
でっち上げたもんだ。
(千春)じゃあ 嘘なんですか?
(紀介)当然だろ。
徳松醤油は 僕にとって命だ。
たとえ 何百億 積まれても
誰にも売ったりはしない。
そうですよね。
相手の弁護士は
こういう卑劣な手を使って
君に揺さぶりをかけてくる。
だが 惑わされてはいけないよ。
あしたは 自信を持って
証言してくれたまえ。
そうすれば
われわれの勝利は 確実だ。
(千春)はい。
失礼しました!
紀介さん。 本当のことを
おっしゃってください。
私には 偽造文書には思えません。
何 言ってんだ。 偽物だよ。
具体的な金額まで
細かく話し合われてます。
でっち上げだ。
吸収後の 紀介さんの
専務取締…。
黛。
相手の社長に聞けば
分かることです!
売るんですね?
若旦那さま。
確かに 話し合いは 何度か持った。
条件によっては
従業員たちにとっても
悪い話じゃないかもしれないだろ。
この密約によれば 徳松醤油は
蟹頭村から移設されます。
嘉平さんの ご遺志に
反すると思いますが?
経営ってのは
そんなに甘いもんじゃないんだよ。
つまり あなたは
この計画のために
何としても 相続しなければ
ならないということですか?
(服部)奥さまは 田舎暮らしが
性に合わなくて
離婚されたそうですね。
三陽フーズの専務になれば
東京勤務ですか?
(蘭丸)奥さんと よりを戻すためにここ 売っ払うんだ?
徳松醤油を…
蟹頭村を捨てるんですか?
何が悪い! 僕はね
兄さんと姉さんを見返すために
必死に頑張ってきたんだ!
だけど 僕には
正直 分からないんだよ!
よその しょうゆと
うちの しょうゆの
いったい どこが違うのか。
目玉焼きにも
ウスターソースを掛ける派なんだ。
でも 今は この地で
徳松醤油を しっかり守っていく
おつもりなんですよね?
ああ もちろん。
あっ この話は断る。
誰にも売ったりはしない。
なっ 信じてくれ。
(紀介)千春ちゃん?
ねっ ちょっ 千春ちゃん!
君も 説得してこい。
逆さづりで 漬け込む先を
しょうゆだるから
肥だめに変更するぞ。
紀介さんは 売ると思います。
バカの根が深いな。
君の仕事は
紀介を勝たせることだ。
その後 彼が
徳松醤油を どうしようが
関知することではない。
行きなさい。
≪(ドアの開閉音)
(裁判長)じゃあ 次の証人。
黛 千春さん。 どうぞ。
黛 千春。
徳松醤油 従業員です。
徳松醤油では
どのような業務を?
(千春)事務です。
それと 大旦那さま…。
えっと 嘉平さんの 身の回りの
お世話もしていました。
嘉平さんの状態について
最も 詳しく ご存じだと
考えていいですね?
はい。
単刀直入に お聞きします。
あなたから見て 嘉平さんは
認知症であったと思いますか?

千春ちゃん。 よーく考えて
発言した方が いいよ。
今 こちらが質問しています。
(田ノ下)嘉平さんに
砂を掛けるようなこと
したくないだろ?
裁判長!
まあまあ。
「まあまあ」じゃないでしょ!
(清江)千春ちゃん。
あなたの証言に
懸かってるんだからね。
(泰平)自分の立場 分かってる?
もう好き勝手に
しゃべってるじゃないか!
東京の弁護士は 堅苦しいな。
これだから くそ田舎は。
原告代理人。
発言には 注意してください。
(裁判長)いいんだよ。
率直に思ったこと 言えば。

大旦那さまは…。

認知症ではなかったと思います。
以上です。
逆さづりにしたければ どうぞ。
黛先生。 お疲れさまでした。
(裁判長)
「主文。 原告の請求を棄却する」
(被告側たちの歓声)
(裁判長)「徳松 嘉平が
認知症を患い
意思能力に欠けていたという
原告側の主張は
その根拠に乏しく
かかる原告の主張は
不合理であると
言わざるを得ない」
短い間でしたけど
お世話になりました。
(従業員)ここに残らないか?
あんたとだったらな
すげえ いい しょうゆを
造れそうな気がするんだよ。
私は…
一介の事務員でございますから。
ハハハ。 そうか。
ハハハ。
申し訳ありませんでした。
ホントに うちの 黛の力不足で。
仕方ありませんよ。
それでは 帰りまーす!
いやー ホントに
いいとこだったー!
名残惜しい! 帰りたくない!
ホントに ごめんなさい!
名残惜しい! 帰りたくない!
名残惜しい! 帰りたくない!
な…。
6年間 お世話になりました。
千春?
(紀介)さっき 退職願をね。
(千春)私は 若旦那さまを
裏切りました。
これ以上 ここに いるわけには
いきません。

あの… こんなこと お願いできる
義理じゃないんですが…。
この本 毎晩 読み聞かせさせて
いただいてたので。
(紀介)
もちろん 持ってっていいよ。
(千春)ありがとうございます。

(泰平)いやいやいや!
こりゃあ 何かの間違いだろ!
(康子)そうよね。
(清江)いたずらでしょ?
(貴昭)いたずらだよね?
いえ 遺言書としては
効力を持ちます。
(清江)あの子 家族でも
何でもないのよ。
ただの 従業員よ。
ただの 従業員に
遺贈させてはいけないという
法律はありません。
(泰平)こんなの 本の後ろに
適当に書いたもんじゃ駄目だろ?
なあ 三木先生!
(三木)遺言書の用紙に
規定は ありません。
家庭裁判所の検認を
受けなければ なりませんが
清江さん宛てのものが
有効である以上
それも 自筆証書遺言としては
有効でしょう。
そんな アホなことがあるか!
日付は 亡くなる前日。
つまり これが 最新の遺言書です。
私のより 優先されるわけ?
冗談じゃないわよ!
何とか言ってよ 田ノ下!
いやー こりゃあ 参りましたな。
(泰平)ぼけてたんだ。
親父は ぼけてた!
こんなもの 無効だ!
嘉平さんは 認知症ではないと
判決理由の中でも
認定されていますよ。
わ… 私 徳松醤油を
譲り受けるなんて む… 無理です。
ならば 権利を放棄するなり
誰かに譲るなり 君の自由だ。
(泰平)前々から 君には
光るものを感じてたんだよ。
千春ちゃんに似合いそうなドレス
持ってるのよ。
千春ちゃん。 今 給料
幾ら もらってるんだっけ?
(男性)そろそろ ボーナスかな?
ボーナスだよね?
井手君。
あと 処理しといて。
は… はい。
(三木)あー いい骨休めになった。
沢地君。 もう一回 温泉 入って
帰ろうか?
(沢地)お背中 お流ししますよ。
(三木)しょせん 今回は遊びだ。
お前も 羽を伸ばせてよかったな。
もう 二度とできないかも
しれないんだから。
(沢地)では。
(3人)《あっ!》
(長女)《猿に持ってかれた》
(長男)《しょうがねえだろ。
泣くなよ》
《お兄ちゃんの おかず
ちょっと あげるよ》
(次男)《ホント?》
(長男)《ちょっとだけな》
いやー ようやく 文化的生活に
戻れた気がするよー!
おはようございます。
おはようございます。
その後 徳松醤油は
どうなりました?
千春が
譲り受けることになりました。
3きょうだいは 遺留分のみの
相続ということに。
ほう。
あの 千春さんが経営ですか?
いえ。 経営は 3きょうだいのうち誰に任せるか。
じっくり 吟味するそうです。
君の いとこは
なかなか したたかだね?
(千春)熱意が感じられません。
もう一度 やり直しで。
思い返してみると 千春って
昔から 何だかんだいって
最終的に 一番おいしいところ
持っていってたような…。
確信犯かもしれないね?
確信犯?
嘉平の状態を分かっていた
彼女は
3きょうだいのように
嘉平の心を取り込み
自分に遺言を書かせようとした。
まさか そんな…。
だが 私の見立ては
間違っていなかったじゃないか。
はっ?
君と 千春は 実は馬が合わない。
ただし 内容は
私の予想とは逆だった。
勉強ばかりしてきた 君は
勉強もできない 彼女を
見下していたわけじゃない。
勉強はできるが
要領の悪かった 君は
勉強はできないものの
要領よく いいところを
持っていく 彼女を
ねたんでいたんだ。
そんなつもりは…。
あっ。
どうした?
思い出した。 私がレクチャーして
千春が金賞を取った
読書感想文コンクール。
あれ 私も出したんです。
私 銀賞でした。
ようやく 自覚したようだね!
(服部)古美門先生。
うん?
どうなさいました? 食が
進んでらっしゃらないようですが。
いやいや…。 そのね…。
そんなことだろうと思って
蟹頭ワラビの佃煮 徳松醤油。
どうぞ。
黛先生も よろしければ。
いただきます。
はい。
まずーい!