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そうだ。 直哉から 聞きましたよ。 うん? あなたの目のこと。 えっ? あなたの目は…。 手術すれば 見えるようになるって。 あっ…。 「ねえねえ。 人と人って 鏡のようだと思わない? 優しくしてもらうと 何だか 優しくしたくなるし 冷たくされたり 悪口 言われたりすると 『こっちも そうしてやる!』って 嫌な気持ちになっちゃうよね。 一生懸命 好きになると 一生懸命 好きに なってもらえたら いいよね。 鏡の照り返しのように。 同じ気持ちに なれるといいな。 ちょっと待って。 1回 ストップ…」 父ちゃん。 うん? 母ちゃんは 年を取らなくていいね。 そうだね。 でも そのうち 雫が追い越して 母ちゃんが 年下になったら 何か 変な感じするかも。 フフフ…。 あっ? メール? うん。 「今年のシクラメンは いい 出来ですね」って 栽培農家さんに。 うん。 そういうの もらうと やりがい あるよね。 うん。 感謝の返事をもらうと 父ちゃんも 頑張ろうと思う。 それって 鏡だね。 母ちゃんの言ってる。 そうだね。 優しさは 優しさを 映すんだ。 うん。 もう1回 見よう。 すいません! はい。 どういうことなの!? そのまんまですよ。 あなたの目は 手術すれば 見えるようになる。 もっと ちゃんと説明して! 費用が とても かかるんですよ。 正規の順番待ちだと 途方もない時間 待つことになるんで。 それが目的だったのね!? 見えない ふりをしてたのは 最初から それが!? まあ そうですね。 はぁー。 あーあ。 バカげた計画ね。 そんな お金 お花屋さんが 出すはずないわ。 出さないなら 出すように しむけるまでさ。 なんちゃって。 ごめんなさい。 あーあ。 俺も 苦しい立場なんすよ。 院長の恨みも 分かる。 兄貴にも よくしてもらってるし。 間に挟まれた ヤジロベエです。 ユラユラユラ…。 聞いたようなこと 言わないで。 でも 女心としては ちょっと 知りたくないすか? あなたのために お金を 出そうとするのかって。 「一生懸命 好きになると 一生懸命 好きに なってもらえたら いいよね。 鏡の照り返しのように」 これ かわいい。 おっ 玄関にいいかも…。 「同じ気持ちに なれるといいな」 いただきまーす。 どうぞ。 別に クッキーじゃないんだから ハンバーグは 型とか とらなくても いいんじゃないすか? おいしいよ。 うん。 ホントに おいしい。 うまっ。 フフフ…。 告白するとね お肉屋さんで できたの 買ってきたの。 何だよ やっぱりねー。 それに 一工夫したんですね。 そうなの! いらない 一工夫でしょ。 でもさ 美桜ちゃんの手術 ホントに うまくいくといいよね。 うん。 そうだね。 二人とも 甘いんだよね。 いいかい? 彼女は なぜ 兄貴に言わないで 俺に 話してきたかってことさ。 なぜ? 雫さん。 よくぞ 聞いてくれました。 実は 彼女は 手術を受けるのを 悩んでるんだよ。 そんなに 危険な手術なの? そうじゃない。 もっと根本的な悩み。 もったいつけるなよ。 ずばり。 マネー。 お金? 何でも 世の中 銭っていう話さ。 彼女には そんな大金 払えない。 親だって 離婚して 複雑みたいだしさ。 そうか。 ところが なぜ そんな話が 出てきたかっていうと そのお金を 払おうって人が 現れたんだ。 誰? 彼女が働いてる マッサージ医院の オーナーだよ。 いや 話じゃね 介護関係まで 手広くやってる 相当な資産家らしい。 へぇ いい人なのね。 うん。 甘い。 いくら 従業員でも ただで そこまでしてくれる人間が どこに いるんですか? じゃあ お金は 利子をつけて 返すってこと? いや。 全く 返さなくていいみたい。 やっぱり いい人ね。 うん。 彼女 プロポーズ されてるんだよ。 えっ? そこが 彼女の悩み。 そんな条件 突きつけるなんて 反則でしょ。 そうね。 悪い人ね。 うん。 でも 彼女は 目を見えるようにしたい。 その気持ちは 分かるよね。 澄み切った 青い空。 降りしきる 白い雪。 失われた視力を 取り返すため…。 そんなの ダメだ。 英治さん。 すいません。 しかたないことだって あるさ。 兄貴だって よく言ってるでしょ。 そりゃ そうだけど。 その人だって 卑劣だと 分かってても 彼女が欲しい。 愛って 狂おしいものなのさ。 そんなの愛じゃない。 貧乏人は そうやって 金持ちを 否定したがるけど 悪いけど ただの やっかみに聞こえるよ。 わたしは 初めに 言ったはずだよ。 心だけじゃない。 あの男から 何もかも 奪うんだとね。 金銭問題まで絡むなら 話は 別です。 これは 詐欺というか 立派な 犯罪になると思います。 あの男が 君を訴えればの 話だ。 とにかく そういう展開を お求めなら わたしは これ以上 加担できません。 わたしは 別に 金に困っている 人間ではないよ。 それは…。 君以上に 詐欺などという つまらん犯罪で 築き上げた地位を 棒に振るつもりはない。 それなら…。 わたしが欲しいのは 衝撃だ。 衝撃? そこまで 肩入れした君が 初めから すべて 芝居で 近づいていたんだと そう知ったときの 衝撃だ。 その哀れな姿を見た 後でなら そんな はした金は 返してやる。 はっ…。 うん? いえ。 院長は 彼が お金を出す前提で お話をされているようなので。 自信はないかね? 金を出させる 自信は。 院長にとっては はした金かもしれませんが 彼にとっては…。 そうだね。 恐らく 貯金はもとより 店の権利も含めて すべてを 吐き出すことになるだろうね。 自分の…。 自分たちの生活まで 犠牲にする人はいません。 恋とは 時に 人を狂わせるもんだとは 思わないかね? 娘は そうして 人生を 台なしにしてしまった。 彼が わたしに 恋をしていると? 報告では そう聞いてるが。 仮に そういう感情が あったとしても 金銭問題が絡めば 人は 冷静になるはずです。 費用を負担すると 言わなければ 君は 心のどこかで 失望するだろ。 だましてるのに そんなことは思いません。 がっかりするさ。 優しさも 気持ちも その程度かと。 それなら それで こちらとしては 都合がよくなる。 正直 今の君は どちら側に ついているのか 怪しい節があるからね。 英治。 もうすぐ バレンタインだな。 はい。 お前 去年 いくつ もらった? 去年 チョコは…。 うん。 雫と 菱田さんと それと 業者の…。 義理や 人情チョコじゃなくて あの…。 本命チョコだよ。 それなら ゼロです。 ヘヘヘ…。 英治。 はい。 俺も ゼロだ。 はい。 しかし お前は 今年 美桜ちゃんから もらう 可能性が高い。 それは どうか…。 するってえと 俺は 一人だけ ゼロ弾きのゴーシュだ。 セロ弾きですよね。 一人は嫌だ。 はい。 だから 俺は 自ら チョコを 取りに行こうと思う。 はい。 クラシック コンサートだよ。 なるほど。 それで ゼロ弾きですか。 コンサートの後は フランス料理でディナーだよ。 いいですね。 英治。 はい。 俺は お前の保証人だ。 また それですか。 ここからは 言わなくても 分かるよな? 俺が 誘えばいいんですよね。 相手は…。 聞かなくても 分かります。 英治。 はい。 もし 断られたら。 はい。 死ぬかもしれない。 はい? さて。 兄貴は どう出るか。 直哉君。 これ 洗濯してもいいのかしら? ああ すんません。 お願いしまーす。 それと…。 ちょっと 一緒に いいかしら? ええっ!? いえ 違うのよ。 お風呂じゃないのよ。 相談があって。 何すか? わたし 美桜さん 見かけたの。 病院で。 お帰りなさい。 ああ お花屋さん。 パンジー? はい。 スミレ科の花で 秋 深まるころから 日陰に出しておくと 芽が出てくるんです。 そう。 あのう…。 うん? あの マッサージのオーナーって どんな人ですか? えっ? ああ…。 いい人よ。 とっても優しくて。 その人って ホントに 独身なんですよね? ほら あの…。 あなたのことを 愛人とか…。 まさか。 ちょっと待ってよ。 一体 何の話? 詳しいことは 直哉から 聞きましたから とぼけなくてもいいですよ。 わたし まだ 聞いてない。 はい? ううん。 続けて。 その オーナーが お金を出すと同時に あなたに プロポーズをって。 そうそう…。 冗談みたいよね。 冗談じゃないと思います。 あなたの気持ちは 分かります。 説明だけじゃなくて においだけじゃなくて。 うん。 この目の前の パンジーも。 好きよ。 あなたの よい子の 解説つきは。 それなのに 俺は 単純に 好きでもない人から お金を なんて…。 そういうことだったの。 でも あなたの身になったら そりゃ…。 お花屋さんに その話を しなかったのはね まさに そのとおりだと 思ったから。 うん? オーナーのお気持ちは ありがたいけど それで 結婚をって 別な話だと 思ったから。 断ったんですか? うん。 もちろん。 そうなんですか。 いつか 順番が来てね それで 手術が受けられたら そうする。 その金 俺に出させてください。 あっ…。 その金 俺に出させてください。 言っちゃった…。 フフフ…。 ちょっと…。 何が おかしいんですか? ありがとう。 気持ちだけ いただいとく。 フフフ…。 そこ 笑うとこじゃないでしょ。 ごめんなさい。 そうじゃないの。 あんまり あっさり言うもんだから 何ていうか…。 うれしいの。 うれしすぎて 笑っちゃうの。 フフフ…。 ホント ごめんなさい。 ここからは 俺の 勝手な 想像なんですけど。 うん。 はい。 何? その オーナーに断ったとき その人は 多分 結婚は ともかく ふつうに おつきあいからとか 言ったんじゃないですか? えっ? 条件 下げて 時々 食事とか そういう おつきあいからって。 それから? それでも なお お断りしたとすると…。 すると? ちゃんとした理由で 説明したはずです。 そうよね。 じゃないと 意味不明よね。 一般的に そういう申し出を 断る理由として 多いのは…。 うん。 「ごめんなさい。 わたしは ほかに…」 うん。 「好きな人が…」 うん? 何? 聞こえない。 「ほかに 好きな人がいます」 うん。 そう言うはずよね。 はい。 ハハハ…。 もう 最高。 すごい想像力。 調子に乗ったついでに 言わせていただきます。 はい。 相手は どんな人なのかと 聞かれたはずです。 当然よね。 そこまで言ってくれた オーナーにも そのくらい 聞く権利はある。 あなたは もちろん ためらったはずです。 そりゃ だって 相手は そんな やり手の資産家とは 比較できないほどの男ですから。 それでも あなたは ついに言った。 言ってしまったのね。 「相手は 近所の 貧しい花屋です」 しかも こぶつきの? しかも こぶつきの。 そこまで言ってもらって お金を 出し渋ったら 俺は…。 お花屋さんは? あなたを好きでいる 資格がない。 多分 世界で 初めてじゃないかな。 はい? こんなに回りくどい 告白は。 フフフ…。 すいません。 フフフ…。 フフフ…。 すいません。 はい。 ちょっと お伺いしたいんですけど。 はい。 何か 欲しいものを 買ってやりゃ お前は すぐに 機嫌 直したさ。 洋服でも 人形でも。 やだ。 わたし そんなに 物欲ないもーん。 もう ニッコニッコ しちまって。 単純じゃない? 何 言ってんだ。 女は 単純なほうが かわいいのさ。 何か バカにしてない? してるもんか。 でも そういうところ あるのかもね。 フフフ…。 何か いいこと あったみたいだな。 あ…。 まあ 複雑なの。 その いいことは 悪いことと 重なってたりして。 だから 単純にしなきゃ ダメだって。 無理よ。 がんじがらめに なっちゃってるから。 嘘ついたからだろ。 えっ? 物事 大抵 そうだからさ。 きっと そうね。 はい。 でも しかたないの。 しかたなくなんかない。 何だか 知らねえけど 今から 正直に話せばいい。 そんな簡単に 言わないでよ。 だから 単純で 簡単にしろって。 いいか? 嘘ってのはな バカにしているから つくんだ。 正直に話しても 許してくれねえって 相手の人格を 低く 見積もってるってことだ。 それに 自分のことも バカにしてる。 嘘をつかなきゃ 好かれない 認めてもらえないってな。 たまには 親らしいこと 言うのね。 自分でも いいこと言うなって 感動した。 フフフ…。 何? それ。 ヘヘヘ…。 おう。 いただきます。 はーい。 お父さん。 ああ? 病院 移していいかな? うん? 大部屋に なっちゃうんだけど。 俺は にぎやかなほうが好きだ。 うん。 ごめん…。 ごめんね。 いませんよ。 白戸 美桜さんなんて看護師は。 やっぱり 気のせいだったのかな。 彼女は 目が見えないんですから マッサージは ともかく 看護は 難しいでしょう。 スタスタ 歩いてたのよ。 つえも使わずに? そう。 つまり ホントの彼女は 目が見えているってことですか? うん。 まあ…。 大丈夫ですか? せっかくですから お医者さんに 診ていただいたら。 そんな年なのかな わたし。 わざわざ 一緒に ありがとう。 あっ はい。 わたし お友達 お見舞いしてから 帰る。  あっ そうっすか。 うん。 まあ お気を落とさずに。 うん。 また。 おっ 美桜さん。 お金のことは いいって 彼女は その一点張りで。 そうですか。 でも ちょっと 安心したろ。 そんな大金 ねえのによ 思わず 吹いちまった ホラだかんな お前。 そうなんですか!? うん。 ひどい。 違いますよ。 そりゃ 俺にとっては すごい 大金ですけど。 貯金とか ひょっとしたら 店も…。  バカ野郎 お前! 店 手放すつもり!? 汐見さん? お前 その話 雫には? 雫には まだです。 でも 彼女が…。 彼女が 受け取らないんだったら 意味ないですから。 好きな相手だと 重いのかもしれませんね。 うん? それに これまでの関係性が 崩れるのも 怖いのかもしれない。 今まで 何でも言い合えたのに 借りが できると 負い目を 感じちゃうから。 俺は そんな 恩に着せようだなんて。 でも 彼女は きっと そう 思いますよ。 他人だから。 あっ。 はい? 他人だから 気を使うんです。 だったら いっそのこと 結婚しちゃえばいいじゃないですか。 ちょっと。 先生。 むちゃ 言わないでください。 それじゃ オーナーと 一緒に なっちゃうじゃないですか。 オーナーのことは 好きじゃないんでしょ? 飛躍しすぎじゃないですか。 そうですか。 英治。 せっかくの 先生の 発言を 無にするんじゃないよ。 すいません。 でも…。 お前が 大金 出して ゼロから やり直そうってんだろ。 だったら そっから 二人で一緒にって そう 伝えればいいじゃねえかよ。 そうですよね。 言いようですよね。 ですよね 先生。 英治。 お前 ぼんやりしてないで 今の言葉 聞いてたか? 聞いてました。 お前は 大金 出して ゼロから…。  ゼロって 言ったか? はい? ゼロ。 セロ。 何ですか? セロって。 先生は クラシックは お好きですか? ちょっと 苦手ですけど 何か? ですよね。 あれ 何か 眠くなっちゃいますよね。 ヘビメタのほうが。 意外ですね。 ヘビ? 待ってくださいよ。 そんな むちゃな。 この お芝居が むちゃだったの。  うまく いってますよ。 兄貴は 金 出すって 言ったんでしょ? そんな お金 受け取れると 思うの? その気持ちに 嘘で こたえらえると思うの? 美桜。 院長は 知ってるんですか? このこと。 関係ないわよ。 父は ほかの病院で 診てもらう。 ここの看護師も 辞めるの。 フフッ。 正直に 兄貴に? そうよ。 まさか 兄貴が 許してくれるって? そんなの 分かんない。 分かんないけど もう 限界なの! ちょっと! あなたは まだ 詳しいことを 聞かされてないんですよ。 もう 何を聞かされても 変わらないわ。 雫。 お母さんに 何 話したの? ないしょ。 お父さん! ねえ? しっかりしてよ! わたしを見て! お父さん! お父さん! 父ちゃん。 うん? ゲーセンで プリクラ 撮ろうよ。 そうだね。 最近 全然 撮ってないね。 うん そうだよ。 腫瘍内出血の 可能性がある。 早めに CTを撮って 様子を見てくれ。 最近 全然 撮ってないもんね。 うん。 じゃあ 帰りに 駅前のプリクラ 行こう。 いいよ。 右前頭葉に 大きな 腫瘍がある。 もっとも 悪性の グリグラの可能性が 高い。 オペは 極めて困難で 術後に 障害が残る 恐れが大きい。 何より 生命の危険がある。 オペを回避した場合 放射線 化学療法 脳圧管理と あらゆる手段を 講じたとしても 3か月は もつまい。 カルテだ。 検査結果は 後で その病院に 郵送しよう。 どうした? まだ 担当医が 決まっていないなら 紹介状を 書いてもいい。 オペをしてくださる 先生は ほかに? さあ。 日本中 探してみるといい。 よっぽどの物好きか 法外な費用を 要求されるかの どちらかだろうね。 どの道 助かる見込みは 奇跡でも 起こらないかぎり 難しい。 院長先生は その奇跡を? 医者は 奇跡を否定する。 ただし 幸運なことに わたしは 何度か それに似た 体験は したことがある。 はあー! お願いします。 父を 助けてください! お願い。 父ちゃん。 うん? 言いたいことがあるなら 言おうよ。 ためると 体に よくないし。 すごいね。 分かるの? つきあい 長いからね。 フッ。 美桜ちゃんの 手術費用ね。 うん。 つめに 火を灯すようにして ためた 貯金があるよね。 雫の 大学資金っていうか。 えっ? 花屋 継ごうと思ってたから 大学は いいんだけど。 そう 言うなよ。 じゃあ 花嫁資金? 嫁にも 行くつもりないから いいんだけど。 まあ そう言わずにさ。 父ちゃん。 うん? 母ちゃんは いいって言ったよ。 うん? お金 出してもいいって。 お墓 急に行きたいって 言いだしたのは その話? わたしも 美桜ちゃんのことが 大好きなんだ。 雫。 目が 見えるようになるって 奇跡みたいだよねえ。 うん。 父ちゃん。 はい。 わたしね 数字で いちばん 好きなのは ゼロなんだ。 ゼロ? うん。 ほら。 丸に見えるでしょ。 父ちゃんと 二人で 二重丸だよ。 うん。 お金 出そうよ。 全部 出そう。 ゼロになろう。 ホントに いいの? うん。 そうだ。 それは いいよ。 雫の お小遣いと お年玉。 割ろう。 ブーちゃん とんかちで。 ブーちゃんは ホントに いいって。 つぶらな瞳 してるよ ブーちゃん。 やめて 見つめないで。 下からも 取れますけど。 ああー。 アハハハ! ブー! どうでした? お願いしたわ 父のこと。 院長先生に。 賢明ですよ。 何せ 脳外科の 第一人者ですからね 安西院長は。 スタッフも 専門で 優秀です。 お金を 受け取る前なら もしかしたら 正直に話せば お花屋さんは 許してくれるかもしれない。 その気持ち 分かりますよ。 分かりゃしないわよ。 はあー。 その お金をもらって わたしは消えるの。 さよならも 言わないで 彼の前から 消えるのよ。 そう。 ミッション コンプリートですよ。 いずれ お金は返すのよね? ええ もちろん。 英治! オッケーだって! 先生 俺とのデート オッケーだって。 ほら。 よかったじゃないですか。 あっさりだよ。 こういうのは やっぱ 自分で やらないといかんね。 そうですよ。 もう いい年なんですから。 いい年なんだけどよ 動物園に 誘ってみた。 動物園? うん。 ヘビが好きだって 言ってただろ。 ヘビ めった 好きだってよ。 でも ヘビがいるのは 動物園か SMクラブだろ。 さすがに そっちはな。 あの。 ヘビメタルって 音楽ですけど。 英治。 はい。 冗談に 決まってんだろ。 夕方まで 学校だからと ディナーだけになった。 冗談 言ってないと 落ち着かないんですね。 先生は きっと チョコを携えてくる。 こう かわいく ラッピングしてな。 バレンタインデーですから。 大人だから ちょっと ビターだろ。 チョコの味は 辛口の。 はい。 ワインを カチンと 二人の顔は ビター くっついたりして。 ビター ビター ビター! やめてください。 英治よ。 はい。 花…。 花束 頼む。 ヘビ めった いいやつを。 腫瘍ですか。 つまり 頭ん中に ガンが あるってことですよね。 ええ。 娘の様子が あれなんで ちょっと まずいのかなって 思っちゃ いたんですが。 そういうもんなのかな。 えっ? いや。 ヘッ。 最近 娘とね…。 いや まあ ろくでもねえ おやじだったんですが 何つうか。 情愛みたいなもん 感じましてね。 そうですか。 和解っつったら おかしいけど 大体 そういうのって 最期のほうで 通じ合うとかって お決まりが あるじゃないですか。 気の弱いこと 言うもんじゃありませんよ。 院長は お子さんは? いや 残念ながら。 そうですか。 そういう話を 時々 患者さんから 聞かされますとね うらやましくは なりますよ。 俺の娘も 先生みたいな 立派な人の娘に 生まれりゃ よかっただろうに。 そうすりゃ もっと 幸せに。 そんなことは 分かりませんよ。 いや。 わたしだって きっと 娘がいたら 理解など してやれなかったかもしれない。 少なくとも こんな お荷物には ならないでしょ。 先生。 実際のとこ どうなんですか? もし 難しいっつうなら 娘に これ以上 迷惑 かけたくないんですよ。 残してやれるもんも 何も ねえんだ。 そういうことを言う 患者さんも 時々 います。 家族のことを 思ってね。 ええ。 ほかの医者は 何と言うか 分からない。 だが わたしは いつも こう答える。 嘘を つくなと。 死ぬのは 誰でも怖い。 生きたいと 本心から叫べと。 見苦しいほどに そう叫べばいい。 誰に 迷惑を かけたっていい。 人の命は それほどまでに 価値のあるものなんです。 俺なんかの命…。 命を 粗末に語る人間が その同じ口で 娘への愛を 語るんですか。 すんません。 ごめんなさい。 いました! うわっ! ホントです! もうすぐ まとまった金が 入るんです! うわあー! 直哉さん!? 何してるんですか!? やめてください! 警察。 誰か 警察 呼んで! しっかりして! 大丈夫? 待って。 救急車。 すぐ 病院に。 やめて。 病院 嫌い。 だけど あなたが クラシックなんて。 いや。 いただいた チケットなんですけど。 もっと早く 気づけば よかった。 えっ? 音楽なら 一緒に楽しめるでしょ。 ああー! ええ。 そうだ。 はい。 手作り。 溶かして 固めただけだけど。 ありがとうございます。 味は ビター。 ビター。 うん。 はい。 あっ。 フフッ。 まだ ダメよ。 起きたら。 あ痛たた。 あれ? ここは? わたしのマンション。 フフフフ。 あれー? いいんすか? 教師が 若い男 引っ張り上げて。 そんな口 利けるなら もう 心配 いらないわね。 あ痛ててて! はい。 それより さっきの人たち 何者? チンピラっすよ。 肩 ぶつかったとか言って 因縁 つけられて。 そう。 何か とられてるもの ない? いえ 多分。 あなた 大学生だったのね。 まあ お坊っちゃん学校っすよ。 ふーん。 立派な 家庭だったんだ。 先生。 えっ? 今日は 特別 おきれいですね。 フフッ。 何 言ってんの? 急に。 おしゃれして デートだったんじゃないっすか? あっ。 どうしよ。 俺 もう 平気なんで。 ありがとうございました。 あっ。 あっ! まだ ダメって 言ってるでしょ。 今年も ゼロ。 はあー。 はい。 ありがと。 どういたしまして。 あっ。 うん? プレゼント。 ありがと。 俺は レオンか。 人と 人とは 鏡のよう。 雫ちゃんから 聞いたの。 お母さんが そう言ってたって。 はい。 すてきな言葉。 すてきな響き。 どうしたの? 鏡は 時々 ひび割れてしまうことがあるから。 うん。 そうだけど。 あの。 手術のことなんですけど。 うーん。 その話は もう いいって 言わないでください。 せっかく チャンスがあるなら それに かけない手は ないですよ。 お金 用意しました。 お花屋さん? 雫も 喜んで 賛成してくれました。 はあー。 雫ちゃん。 アパート 借りて また ゼロから やります。 ほら。 ゼロって 丸に見えるでしょ。 数字で いちばん好きなんですよ。 今のは 雫の 受け売りなんですけどね。 でも 実際は ゼロじゃない。 今度は あなたが いるんですから。 雫と 俺と 三人 合わせて 三重丸です。 あっ 花丸ですね。 ねえ。 でも もし 手術が 失敗したら? お金は 無駄になっちゃうのよ。 うん。 そりゃ 全然。 無駄じゃないんですけど ただ…。 ただ? 手術が もし 失敗して あなたが 傷ついたら その責任は 感じますけど。 わたしが 傷つく? しなければ 見えたかもっていう あなたの期待を 消してしまうことになって…。 バカね もう。 はあー。 そんなこと あなたが 責任 感じる必要 ないのよ。 すいません。 ホントに いいの? はい。 気にしないで 使ってください。 そのかわり 変に 恩に 感じたりしないでくださいね。 今までどおり 言いたい放題で。 わたし そんなに 言いたい放題? すいません。 あのー。 何て言うか その。 今までどおり 笑ってください。 笑うの? 花のように。 お花? あなたは 花が咲くように 笑う。 俺は その顔が 好きなんです。 その笑顔 今までどおり 見せてください。 はい。 こう? いや もっと。 こう? フフッ。 フフッ。 はい。 お花屋さん。 はい。 わたしも プリクラ 撮りたいなぁ。 うん? 雫ちゃんと ずっと 撮ってるんでしょ? はい。 わたしも 思い出に撮りたい。 あっ そう。 やっぱり いるのね 白戸 美桜さん。 はい。 どうぞ。 わあー。 ありがとうございます。 とても さみしそうな顔を してるね。 もう 終わったことです。 君さえ よければ この任務を 続けていくこともできる。 これ以上 わたしに できることは ありません。 その悲しい瞳。 君は 網膜の手術を 受けなさい。 何を言って…。 あの男に これから先も 会いたいのならば。 『ずっと 一緒さ』