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唯吾分享推理要在晚餐后01日文字幕,台词

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(唐沢)まるで
昨日のことのようでございます。 
(唐沢)本当に ご立派になられて。 
(唐沢)受け取ってください。 
後は頼みましたよ 影山君。 
≪(シャッター音) 
[TEL](刑事)風祭警部 国立1丁目
コーポ国立で殺しです。 
(風祭)分かった すぐに行く。 
(風祭)ウップス。 
(山繁)ガイ者の部屋
かなり散らかってますが 
金品を物色された形跡は
ありません。 
(警察官)ご苦労さまです。
(麗子)おはようございます。 
[TEL]
(麗子)おっ。 
[TEL] 
(麗子)はい 宝生です
あの すみません… えっ? 
はい 分かりました。 
えっ? ハンカチですか? 
そう ホワイツ。 
[TEL](通話の切れる音) 
うん 僕のハートを
撃ち抜いた犯人は どっちかな? 
(江尻)風祭警部。 
(宗森)そろそろ決めてください。 
迷宮入りだ。 
あっ このお弁当
賞味期限 切れてますよ。 
(女性)えっ? あら やだ。 ねえ。 
(店員)いらっしゃいませ。 
(山繁)現場が散らかってるのは
ガイ者の生活習慣が 
ちょっと こう 乱れてたのかな…
あっ。 
(並木)ご苦労さまです。
現場は こちらです。 
はい はい はい はい はい。 
遅くなりました。 
やあ やっと来たね お嬢さん。 
どっかで迷子になったのかと
思って心配したよ。 
あの お嬢さんは
やめていただけますか? 
みんなが まねしますから。
(並木)あっ お嬢ちゃん。 
(山繁)お嬢。 あっ キャバ嬢。 
キャバ嬢じゃないですから。
ありがとう。 
どうしたんですか?
急に買ってきてなんて。 
チーフを忘れてしまってね。 
今 執事が交代する時期で
ばたばたしていて。 はい。 
あれ? これ滑りが良くないね
シルクじゃないのかい? 
《じゃ 自分で買えよ》 
んっ?
いえ。 
<風祭警部は 中堅自動車メーカー
風祭モータースの御曹司> 
《年商? 500億ちょい?》 
《はっ》
(犯人)《ぐわっ》 
<それでいて なぜか
国立署の警部でもある> 
<で 何で警察官になったのか> 
《御曹司で警部?》 
《そりゃ確かに異例ですけど》 
(銃声) 
《本当はプロ野球の選手に
なりたかったんだけどね》 
<答えになってない答えが
返ってきたので 
それ以上 聞くのは やめた> 
<とにかく私は
この人が苦手である> 
<本人は うすうすも
気付いてなさそうだけど> 
被害者は この部屋に住む
吉本 瞳という 25歳の派遣社員だ。 
見てきてごらん。 
《出血は なし》 
《死因は絞殺?》 
《だけど この死体
何かが おかしい》 
《部屋の中でブーツ? 何で》 
(並木)死亡推定時刻は
昨日の午後6時前後です。 
死因は首を絞められての窒息死。 
凶器は細いロープのような物だと
きゅっ 推測されます。 
ああ まったく恐ろしいやつだな 
僕って男は。
(3人)はい? 
実は この現場を見た瞬間に 
犯人が誰か
絞りこむことができてしまった。 
何かに気付かれたと。
はい。 
例えば帰宅した被害者が
何者かの襲撃を受けたとしよう。 
被害者は必死で抵抗したが
力 及ばず 
ついに
犯人の手によって絞め殺された。 
そういうストーリーが思い浮かぶ。 
だが 見たまえ 宝生君。 
玄関から部屋の床に至るまで
足跡1つ見当たらない。 
被害者は
ブーツを履いているというのに。 
この状況は
おかしいとは思わないかね。 
確かに おっしゃるとおりですね。 
《それくらい
誰でも気付くでしょ》 
つまり
被害者は別の場所で殺されて 
この部屋に運ばれてきた。 
そして犯人は靴を玄関で脱ぎ
遺体を担いで この部屋に置いた。 
なら容疑者は一気に絞られる。 
そう 犯人は男だ。 
《小学生でも思い付く推理を
よくも決めポーズ付きで》 
ああ そうそう 君にも
分かりやすく補足してあげると 
女が死体を担いで運んでいくのは
無理だからってことだけどね。 
ですが警部。
んっ? 
女性でも
2人組であれば運べるのでは。 
言われるまでもない。
僕も その可能性を考えていたさ。 
《今 言われて
初めて考えたでしょ 
この絶対勝ち組男が》 
どうしたのかね? 宝生君。 
いえ さすがです警部。 
それにしても
ずいぶん散らかった部屋ですね。 
はい はい はい はい はい。 
見たまえ 宝生君。 
凶器は細いロープだったね。 
ということは。 
ちょっと待ってください。 
ロープで殺害後 
わざわざ犯人は
ロープをベランダに張って 
洗濯物をつるした なんて
言いだす気じゃないですよね。 
フフフ
まさか 誰が そんな想像を。 
《ほかでもない あなたが》 
(並木)警部 こんな物が。 
被害者には
交際している男性がいたようだ。 
それに この鍵
この部屋の物じゃありません。 
この部屋のは
ピッキングできないような 
最新式の物ですから。 
ならば男の部屋の合鍵か。 
フフフ これは面白い。 
恋愛感情のもつれは 殺人の動機になりやすいですからね。 
うん じゃ そろそろ
事情聴取といこうか。 
(麗子・並木)はい。 
《今回の事件 案外 難しいかも》 
《しかも捜査の指揮を執るのが
風祭警部では》 
迷宮入りのにおいが
ぷんぷんする。 
≪(クラクション) 
送ってこうか お嬢さん。 
あっ いえ 大丈夫です。 
[TEL](メールの着信音) 
「今のサインは
『ア・イ・シ・テ・ル』じゃなくて 
『ま・た・あ・し・た』
って意味だからね(笑)」 
うりゃ。 
ヤバ。 
ごめんなさい。
修理代は お幾らくらい? 
(影山)7080万程度でしょう。 
ほんの かすり傷ですよ。 
お嬢さま。
もう びっくりさせないでよ 
他人の車かと思ったじゃない。 
失礼いたしました。 
あなたが唐沢の後任? 
はい 影山と申します。 
そろそろご帰還されるころかと
思いまして 
お迎えにあがりました。 
ふん 勘がいいのね 影山。
刑事になれるかもよ。 
とんでもございません。 私は執事。 
お嬢さまのような
才覚あふれた高貴なお方とは 
比べ物になりません。 
刑事など とても とても。 
お上手ね。 
影山 私 一眠りするから
適当に1時間ぐらい走らせて。 
かしこまりました。 
<そう 私は お嬢さんでも
お嬢ちゃんでも 
ましてやキャバ嬢でもない> 
<金融からエレクトロニクス 
さらには医薬品 出版まで手掛ける
世界有数の財閥 宝生グループ> 
<私は その総帥
宝生 清太郎の一人娘> 
<つまり正真正銘のお嬢さま> 
 
さすが
唐沢が選んだだけのことあるわね。 
さっき会ったばっかりなのに
私の好みが よく分かってる。 
恐れ入ります。
ただ 一言 申し上げるならば 
初めてお会いしたのは
今日のお昼でございます。 
お昼。
ええ 
お嬢さまが殺人現場のベランダに
いらっしゃるときに。 
ベランダ。 
あっ 影山 あなた何やってるのよ。 
お嬢さまを
見守っていただけでございます。 
見守る? 
お嬢さま われわれ執事の
最大の使命は何だか 
ご存じでらっしゃいますか? 
何よ 急に。 
そりゃ こういうお食事を
用意したりとか 
ワインを選んだりとか? 
それも もちろん
大切な役目でございます。 
しかし最も大切なのは。 
あるじであるお嬢さまを守ること。 
そのために私は 常にお嬢さまを
見守っているのでございます。 
でも事件現場まで来るのは。 
もう旦那さまも
大層 心配しておいでです。 
お父さまが? 
今ごろ
凶悪犯と銃撃戦になっていないか。 
(銃声) 
今ごろ
身代金の入ったかばんを手に 
国立の市街地を
駆け回ってはいないか。 
今ごろ 府中街道で 
カーチェイスの
真っ最中ではないか。 
(ブレーキ音) 
それは もう 仕事も
手に付かないほどのご心配ぶり。 
どうせママと
海外を旅行してるだけでしょ。 
大丈夫だから安心してって
言っておいて。 
かしこまりました。
ただ これは唐沢さんから 
責任を持って引き継いだ
仕事でもあります。 
引き継いだ? 唐沢も私のこと
つけてたってこと? 
はい。
いつから。 
それは もちろん
生まれたときから 
ずっとでございます。 
嘘でしょ? 
ホントでございます
思い出してみてください。 
(鳴き声) 
幼稚園の年長さんの夏
野良犬に襲われたとき 
どこからともなく 最高級松阪牛の分厚いステーキ肉が 
飛んでまいりませんでしたか? 
あっ。 
小学3年の遠足
落としてしまったお弁当が。 
(麗子)《私の
クラブハウスサンド》 
なぜか再び バスケットに
入っていませんでしたか? 
確かに。 
それらは全て 
唐沢さんが お嬢さまを
守っていたからなのでございます。 
《やった いただきます。
入れて》 
(女の子)《あっ
いいよ 麗子ちゃん》 
全て唐沢さんの日記に
書いてありました。 
唐沢。 
ちょっと待って。
生まれてから ずっとってことは。 
どいて。 
嫌。 
お嬢さま。 
何か
すっごい 気分 悪くなってきた。 
お口直しに
さっぱりした洋梨のソルベを 
お持ちいたしましょうか。 
ううん 逆に飲みたい気分。
かしこまりました。 
ああ ただでさえ
変な事件を抱えてるのに。 
変な事件? と申しますと。 
うん
死体が靴を履いたままってこと。 
死体を動かしたと考えれば
不思議じゃないんだけど 
どうして わざわざ
死体を動かすのか 
それが分かんない。 
分かる? 影山。 
いえ さっぱり分かりません。 
そうよね
あなたに聞いた私がバカだったわ。 
ただ お嬢さまが
もう少し時間をかけて 
詳しくお話しくださるのならば 
あるいは私なりの考えを 
お伝えすることが
できるかもしれません。 
詳しくって? 
お嬢さまは今日 何人かの方に
お話を聞いているはず。 
証言の内容だけでも
お聞かせいただければ。 
あなた ずっと見てたの?
当然でございます。 
ただ 会話の内容までは
分かりかねますので 
お聞かせいただければ。 
《でも まあ 誰かに話すことで 
事件への理解が
深まるかもしれないし》 
いいわ
それじゃ詳しく話してあげる。 
ありがたき幸せ。 
最初に会ったのは
第一発見者の 杉村 恵理。 
被害者の 吉本 瞳と
同じアパートに住むOLよ。 
(杉村)《瞳ちゃんとは
飲み友達でした》 
(杉村)《昨日の夜から 
メールをしても
返事が来ないので 
けさになって
部屋に行ったんです》 
《そしたらドアが開いてたので
不思議に思って》 
《普段は戸締まりには
人一倍 気を使う人だったから 
鍵を掛け忘れるなんてこと
絶対にないのに》 
《で 中にいるのかと思って
ちょっと のぞいてみたら》 
(杉村)《それで すぐに110番を》 
彼女の話しぶりにも
不自然さは感じられなかったわ。 
なるほど。
で 影山 
あなた このときも
私のこと見てたの? 
はい ここから。 
どうやって隣の部屋に入ったのよ。 
宝生グループの力をもってすれば
造作もないことです。 
まあ そうだろうけど。 
2人目はアパートの大家
河原 健作。 
(河原)《昨日 私が 郵便受けに
夕刊を取りに来たとき 
そのとき ちょうど 帰ってきた
吉本さんと擦れ違ったんです》 
《1人で駅の方から歩いてきて
私の目の前を》 
《それは
何時ごろのことですか?》 
《あの番組が
終わったときですから 
ちょうど夕方の6時ごろですね》 
《警部》
《よく気付いたね 
これはフランク・ミュラーの…》
《死亡推定時刻と一致します》 
《そんなこと
君に言われなくても》 
《あの
そのときの吉本さんの様子は》 
《それが》 
《おかえりなさい》 
(吉本)《あっ どうも》 
(河原)《普段は
挨拶をしてくれる子なのに 
今 思うと
何だか様子が変でしたね》 
《そのときに何らかの事件に 
巻き込まれていた可能性が
高いな》 
《で 彼女と擦れ違った後
あなたは?》 
《真っすぐ
自分の部屋に戻りましたよ》 
《ああ 向かいの八百屋の主人が
見ていたはずです》 
《うん ああ》 
それで 向かいの八百屋さんで
裏付けをとったの。 
《ええ 確かに見ましたよ》 
《河原さんは そのまま
部屋へ戻っていきました》 
で 影山 あなたは このときも
どこかにいたの? 
ここでございます。 
そこか。 
まあ 宝生グループの力を
もってすれば…。 
グループの力 関係ないでしょ。 
いいえ 宝生グループの力を
もってすれば…。 
で ここで なかなか貴重な情報を
もたらしてくれたのが 
被害者と同じアパートに住む
大学生の 森谷 康夫。 
(森谷)《昨日
コンビニ行こうとしたときさ 
ダダダダダダって すごい勢いで 
階段を駆け降りる音が
したんだよね》 
≪(階段を駆け降りる音) 
《何時くらいか
覚えていますか?》 
(森谷)《うん
6時ぐらいだったと思うよ》 
《そんときは 別に
何とも思わなかったんだけど 
ひょっとして
犯人が逃げるときの 
足音だったんじゃ
ないのかなって》 
《大家の河原と擦れ違った後
彼女は殺され 
犯人は死体を部屋に運びこんだ
ということなのでしょうか》 
《フフフフフ
それは どうかな 宝生君》 
《つくづく恐ろしいやつだよ
僕って男は》 
《何か分かったのですか?》 
《はい 死体がブーツを履いていた謎がね》 
《犯人は室内で彼女を殺し 
その後
死体にブーツを履かせたのさ》 
《犯行が
部屋の外で行われたように 
見せ掛けるために》 
《いや それはないと思います》
《えっ?》 
《被害者が履いていたのは
編み上げのブーツです》 
《自分で履くのも面倒な物を 
死体に履かせるとなると
どれだけ苦労するか》 
《そんな手間がかかることを 
殺人犯がするとは
とうてい思えません》 
《もちろん僕も君と同じ意見さ》 
《死体にブーツを履かせるなんて
フフフ 
バカバカしいにも ほどがあるよ。
そうだろ 宝生君》 
《ええ
警部のおっしゃるとおりです》 
《はい はい はい はい はい》 
なんてことをやってたわけだけど
ちなみに このとき 影山は? 
《ちょっと》
(店員)《おっ いらっしゃい》 
(女性)《今日 何が安いの?》
《トマト トマト》 
(女性)《ちょっと聞いてよ》
(店員)《何》 
(女性)《さっきコンビニでさ 
若い女の子に
だまされちゃってさ…》 
動けない状態でございました。 
やるなら ちゃんと見守って。 
はい。 
で 被害者の部屋から見つかった
写真の 男の身元が割れたから 
会いに行ったの。 
(田代)《殺された?》
《はい》 
《分かりました
そういうことなら別の場所で》 
《近くに喫茶店がありますから》 
写真の男は 田代 博之 33歳。
大手IT企業のエリート社員。 
《では 吉本さんと
付き合っていたことは 
認めるんですね?》 
《ええ 1年ぐらい前に
うちの会社に派遣されて 
仲良くなって》
(店員)《ご注文は》 
《あっ じゃ ブレンドを》
《2つと 
ブルーマウンテン
プレミアムセレクトを1つ》 
《じゃ それで》 
(店員)《はい》 
《でも彼女が
別の会社に移ってからは全然》 
《まあ 自然消滅ってやつですよ》 
《なるほど》 
《しかし なぜ彼女は 
あなたの部屋の合鍵を
持っていたんでしょうね》 
《あなたは
とっくに別れたと言っているが 
その実 2人の関係は 
継続中だったのでは
ありませんか》 
《鍵は 別れた後 そのままに
なってただけですって》 
《よくあることでしょ》 
《それに
仮に僕と彼女が続いてたとして 
それが何だっていうんです?》 
《僕が彼女を殺したとでも?》
《まあまあ 
われわれも あなたを
疑ってるわけではありません》 
(店員)《お待たせいたしました》 
《やっぱりコーヒーは 
ブルマンに限る》
《あの そっちブレンドです》 
《もちろん分かっていたよ》 
《ああ うん》 
《ところで田代さん
あなた 昨日の夕方は どこに?》 
《アリバイですか?》 
《会社の仲間と
平塚で夜まで釣りをしてました》 
《ほう 夜まで釣り》 
《だったら
ゆうべは大変だったでしょ》 
《雨が降って
釣りどころではなかったのでは》 
《鎌をかけようったって
無駄ですよ》 
《確かに天気予報では 
関東全域で雨だなんて
言ってましたけど 
予報は大外れ
雨は降りませんでした》 
《こっちでも降らなかったんじゃ
ないですか?》 
《降ってないですね》 
(田代)《もういいですか?
人を待たせてるんで》 
《あの
玄関にあった白いハイヒール》 
《失礼ですが
新しい恋人ですか?》 
《ええ それが何か》 
《いえ》
《失礼》 
結局 田代の釣り仲間に確認したらアリバイは立証されて 
捜査は
完全に振り出しに戻ったってわけ。 
まあ その辺りは
だいたい聞いておりました。 
あるじが働いてる後ろで
何で優雅に振る舞う。 
ちょうどティータイムの時間で
ございましたので。 
で どう? 影山
何か思い付くことはあった? 
あっ はあ。 
どんな ささいなことでも
いいのよ。 
はあ。 
《そりゃ そうよね
プロの刑事を相手に 
素人が推理を語るなんて
勇気がいるわよね》 
あの よろしいですか? お嬢さま
思ったこと申し上げて。 
もちろんよ 遠慮することないわ
何でも どうぞ。 
ホントに
よろしいのでございますね? 
ええ 間違った推理を言っても
笑わないから 安心して。 
では 率直に 思うことを
述べさせていただきます。 
失礼ながら お嬢さま。
何かしら。 
この程度の真相が
お分かりにならないとは 
お嬢さま
アホでらっしゃいますか? 
≪(風の音) 
クビよ クビ 絶対 クビ。 
まあまあ そう興奮なさらないで
くださいませ お嬢さま。 
これが
興奮せずにいられるかっつうの。 
この私が 執事に
バカにされるなんて あり得ない。 
こんな話 聞いたことない。
あっ いや 私は 
決して お嬢さまのことを
バカにしたつもりは。 
ええ ええ そうでしょうとも。 
確かに あなたは
私をバカにはしなかった。 
だって あなたは 私のことを
アホと言ったんですもの。 
バカじゃなくてアホと。
だからクビよ。 はい 決定。 
今すぐ この屋敷から
出ていきなさい。 さあ 早く。 
かしこまりました。
では 私は これで 失礼を。 
ちょっ ちょっと待ちなさいよ。 
まだ 何か ご用ですか?
お嬢さま。 
あなた
私のことをアホ呼ばわりしたわね。 
ということは
あなたには この事件の真相が 
簡単に分かるって言いたいわけ? 
さようでございます。 この事件は
そう難しくはございません。 
やけに自信があるのね。
はい。 
そこまで言うんなら
聞かせてもらおうじゃないの。 
この事件の犯人は 
いったい誰なのよ。
犯人は まだ申し上げられません。 
はっ?
なぜなら 今 この段階で 
お嬢さまに申し上げても 
お嬢さまには ご理解して
いただけないと思いますので。 
(お嬢さま)《クビよ クビ。
ていうか もう死刑》 
《お嬢さまは
アホでいらっしゃいますか発言に 
匹敵する 無礼な言い草よ》
(刑事)《あなたは刑事よ》 
《大切なのは事件解決》 
(お嬢さま)《クビ》
(刑事)《聞くべきよ》 
(お嬢さま)《クビ クビ クビ…》
(銃声) 
大丈夫ですか? お嬢さま。 
影山。 
はい。 
お願いだから 私にも分かるように説明してちょうだい。 
かしこまりました お嬢さま。 
ただ
まだ食事の途中でございます。 
謎解きは
ディナーの後にいたしましょう。 
今回の事件を難しくした
原因の1つは 
アパートの大家
河原 健作の証言に 
あったように思われます。 
別に おかしな証言とは
思わないけど。 
いえ 幾つか疑問点がございます。 
なぜ 吉本 瞳は
河原 健作と 擦れ違ったときに 
自分の郵便受けを
見なかったのでしょうか。 
外出先から戻った人は
普通 そうすると思うのですが。 
うん
それは ただ 忘れたんじゃない? 
そうかもしれません。
では もう一つの疑問です。 
《おかえりなさい》
(吉本)《あっ どうも》 
なぜ彼女は「おかえり」と
声を掛けられたときに 
「どうも」などと
曖昧な返事をしたのでしょうか。 
普通に「ただいま」と言えば
いいはずではありませんか? 
確かに そうね。 
影山は なぜだと思うの? 
おそらく彼女は
家に帰ってきたのではなく 
出掛ける途中だったのでは
ないかと思われます。 
出掛けていく? だって彼女は 
駅の方から歩いてきて
部屋に向かったじゃない? 
明らかに帰宅するところでしょ。 
お嬢さま 自宅に戻るという行為がすなわち 
帰宅するという意味とは
限りません。 
出掛けるために戻ることも
往々にしてあるのでございます。 
どういう意味よ。 
例えば 買い物しようと
街まで出掛けたが 財布を忘れて 
「ルール ルルッルー」と 
家に戻ることも
あるのでございます。 
それって。
はい あの国民的アニメ 
『サザエさん』でございます。 
とにかく 吉本 瞳も そのように
自宅に戻る最中だったのでしょう。 
確かに そう考えると
郵便受けを見なかったのも 
「ただいま」と言わなかったのも
納得がいくわね。 
さすが お嬢さま
ご理解が早くてらっしゃいます。 
まあ 一応プロだし。 
ならば もうお分かりでしょう。 
同じアパートに住む大学生
森谷 康夫の証言に出てきた 
ダダダダって感じで
階段を駆け降りるような音 
その正体が。
えっと それは 
犯人の足音ではないのよね? 
はい それは 逃走する
犯人の足音などではなく 
実は
出掛けようとする 吉本 瞳が 
ブーツで慌てて
階段を駆け降りる音に 
すぎなかったのでございます。 
そうね もちろん分かっていたわ。 
ということは。 
昨日の夕方6時ごろ
吉本 瞳はアパートを出た。 
≪(階段を駆け降りる音) 
でも 駅に向かう途中で
忘れ物に気付いて。 
引き返してきた。 
そこで大家の河原に会い。 
《おかえりなさい》
(吉本)《あっ どうも》 
そのまま自分の部屋へ
向かったってことね? 
だとすると いったい彼女は
何を忘れたのかしら。 
さあ それは私にも 
はっきりとしたことは
申し上げられません。 
まあ そうよね
そこまで分かったら逆に怖いわ。 
ただ1つ
お嬢さまの話を聞くかぎりでは 
吉本 瞳が 明らかに忘れていたと
思われるものが1つございました。 
えっ?
おそらく彼女は 
そのために引き返したものと
思われます。 
何? 何のこと? 
私の話の どこに
忘れ物があったっていうのよ。 
ベランダにございました。 
ベランダ? 
確かにベランダには
物が たくさんあったけど 
彼女の忘れ物って どれなのよ。 
お忘れですか? お嬢さま。
昨日の夜の天気予報を。 
天気予報?
うん 確か昨日の夜は 
関東全域で雨が降るって… あっ。 
お気付きになられましたか? 
まさか彼女の忘れ物って。 
そう
吉本 瞳の忘れ物は この洗濯物。 
正確に言えば これらの洗濯物を
取り込むことを 
忘れていたのでございます。 
おそらく駅に向かう途中 
彼女は怪しい空模様を見て
天気予報を思い出した。 
そして
来た道を引き返したと思われます。 
なるほどね 筋が通ってるわね。 
だけど よく考えたら
あなたの その推理 
あんまり意味がないんじゃない? 
と申しますと。 
だって 彼女が
外出先から帰宅したところで 
殺害されるのも 
洗濯物を取り込むために
戻ったところで殺害されるのも 
おんなじことでしょ?
ところが そうではございません。 
これは例のブーツに関わる
問題なのでございます。 
ブーツ?
どうか 
ご自分に置き換えて
お考えくださいませ。 
んっ お嬢さま 慌てて
戻ってきていただけますか? 
そうだった。 
このように お嬢さまが
洗濯物を取り込み忘れ 
編み上げのブーツを履いたまま
慌てて戻ってきたとします。 
このとき
お嬢さまなら どうされますか? 
うん 影山 洗濯物 取り込んで。 
あっ。
何? 
確かに お嬢さまなら
そうなさるでしょう。 
しかし 吉本 瞳には
私のような執事はおりません。 
彼女なら
どうしたと思われますか? 
ああ そういうことね。 
どうもこうも
ブーツを脱いで 部屋に上がって 
ベランダに行って
洗濯物を取り込んだ。 
そうするしかないでしょ。 
確かに そうなさる方も
大勢いらっしゃるでしょう。 
ところが
一方では かなりの数の人が 
そのような やり方を
非効率的だと感じて 
別の手段を選ぶのでございます。 
別の手段?
はい ある意味 
お嬢さまには最も縁のない
やり方でございますので 
ぴんとこないのも
無理はございませんが。 
どうするのよ。 
彼女は こうしたのでございます。 
あっ。
このようにすれば 
わざわざブーツを脱ぐ必要は
ありません。 
急いでいた彼女は
この手を使ったのでしょう。 
そして 自ら殺害現場となる 
室内へと
入っていったのでございます。 
じゃ 彼女は 別の場所で殺されて
この部屋に運ばれたのではなく 
この部屋で殺されたってこと? 
はい。 
室内にいた何者かに
殺害されたのです。 
このようにして
女性が部屋の中で 
ブーツを履いたまま
殺されているという 
奇妙な状況が
出来上がったのでございます。 
そういうことだったの。
でも影山にも 
犯人が誰かまでは
分からないわよね。 
いいえ 今までの私の推理が
正しいとすれば 
犯人の目星も おおかたは
付くというものでございます。 
嘘。
お嬢さまも 
すでに その人物のことを
ご存じでございます。 
えっ? 誰よ。 
まず犯人は
吉本 瞳が部屋を出てから 
引き返してくるまでの
数分の間に 
彼女の部屋に
侵入したということになります。 
ここまでは よろしいですね?
ええ よろしくてよ。 
ところがアパートの鍵は最新式。
空き巣狙いの泥棒が 
ピッキングで破れるような
代物ではございません。 
ええ そうだったわ。 
では 吉本 瞳は
鍵を掛け忘れていたのでしょうか。 
しかし 第一発見者の 杉村 恵理はこう断言しておりました。 
《普段は戸締まりには
人一倍 気を使う人だったから 
鍵を掛け忘れるなんてこと
絶対にないのに》 
にも かかわらず
犯人は わずか数分の間に 
室内に侵入を
果たしているのでございます。 
ここから導かれる結論は1つ。 
犯人は
合鍵を持っていたのでございます。 
じゃ やっぱり
鍵を交換していた 田代 博之が? 
《会社の仲間と
平塚で夜まで釣りをしてました》 
あっ でも彼にはアリバイが。 
はい 田代 博之は
犯人ではございません。 
なら 大家の 河原 健作。
彼なら合鍵を持っていたはずだわ。 
河原 健作は
吉本 瞳と 擦れ違った後 
自分の部屋に戻っています。 
吉本 瞳より先に
部屋に侵入することは不可能です。 
じゃ 犯人は誰なのよ。 
もう容疑者が
いなくなっちゃったじゃない。 
いいえ お嬢さま
合鍵を使うことができた人物が 
もう1人だけおります。 
その人物こそが
今回の事件の真犯人でございます。 
誰よ 私の知ってる人なんでしょ? 
はい 正確に言えば その方の靴を
ご存じと言うべきでしょうか。 
靴?
お忘れですか? お嬢さま。 
田代 博之の部屋を
訪れた際のことを。 
白いハイヒール
あれが真犯人の靴だというの? 
さようでございます。
田代 博之の恋人であれば 
田代が釣りに行ってる間 
合鍵をこっそり持ち出して
使うこともできたはずです。 
そうか 吉本 瞳の部屋の合鍵を
白いハイヒールの女なら 
自由に使うことが
できたってことね? 
ここからは
私の想像が混ざりますので 
そのつもりで
お聞きくださいませ。 
犯人の女性 仮に彼女を 
白井 靴子と呼ばせていただいてもよろしいでしょうか。 
まんまじゃない。 まあ いいわ。 
白いハイヒールの女 白井 靴子ね。 
彼女は偶然 
田代 博之が持っていた鍵を
発見したのでしょう。 
白井 靴子は 
それが田代の浮気相手の部屋の
鍵なのではないかと疑いを抱いた。 
その後 靴子は 
あらゆる手を尽くして
情報を集め 
吉本 瞳という女性を
疑うに至ったのです。 
そして昨日 田代が留守の間に
合鍵を持ち出し 
吉本 瞳のアパートへ行った。 
夕方6時ごろ 
吉本 瞳が出ていくのを
確認した靴子は。 
部屋へ向かう。 
そして彼女は合鍵を使って。 
扉を開けた。 
で 靴子は。 
はい ここで やめておけば
事件は起こらなかったはずです。 
しかし しばらく 吉本 瞳が
戻らないと思った 白井 靴子は。 
部屋に入りこんでしまった。 
恋人の浮気相手が
どんな部屋に住んでいるのか 
興味があったのかもしれません。 
しかし そこで 
彼女が予想していなかった
出来事が起こります。 
≪(ドアの開く音) 
吉本 瞳が 戻ってきたのです。 
乱れた玄関に
他人の靴があることに 
吉本は気付きません。 
一方 白井 靴子は
パニックに陥ったことでしょう。 
何とか この窮地を切り抜けたい。 
しかし逃げ場はありません。 
すると次の瞬間
予想外の光景が飛び込んできます。 
吉本 瞳が 四つんばいで
部屋に入ってきたのです。 
(物音) 
まるで無防備な その格好を見て
とっさに 白井 靴子が 
暴力という緊急手段に訴えても
不思議ではないでしょう。 
靴子は 手近にあった
ロープ状の物を手にします。 
彼女は無我夢中で襲い掛かった。 
そして とうとう 吉本 瞳を
絞め殺すに至ってしまったのです。 
と 事件の概要は 
ざっと このようなものだったと
推測されるわけですが 
いかがでございましょうか
お嬢さま。 
えっ?
そうね なかなか よろしくてよ。 
確かに 白井 靴子が犯人みたいね。 
でも どうして殺したのかしら。 
相手が入ってきたところで
逃げればいいのに。 
それは彼女のプライドが
許さなかったのでございましょう。 
プライド? 
白いハイヒールを履くような
女性です。 
おそらく靴子は
気位が高い方だと思われます。 
そんな彼女が 恋人の浮気相手に 
忍び込んだところを
見つかるなんて 
屈辱以外の何物でもありません。 
しかも 乱雑な部屋に住み 
ブーツのまま はって
部屋に入ってくるような女性と 
自分が恋人から 同等に
扱われていたと知ったとき 
彼女は どう思ったでしょうか。 
まあ 気分良くはないかもね。 
そこに殺意が生まれることも
あるのでございます。 
でも そんなことで
人を殺したいと思うかしら。 
だって そもそも 田代 博之は 
吉本 瞳と
自然消滅したって言ってたのよ。 
それに 吉本 瞳は
本当の浮気相手じゃないし。 
お嬢さま
それは おそらく嘘にございます。 
嘘? 
田代は 吉本 瞳と
まだ つながっていた。 
だからこそ靴子は 強い嫉妬心を
抱いたのでございましょう。 
もちろん 田代にとっては 
単なる遊び相手だった
だけかもしれませんが。 
うん。 
出掛けるわよ 影山。
どちらへ? 
決まってるでしょ
確かめに行くのよ。 
(チャイム) 
誰ですか? 
どいて。
えっ? 
失礼いたします。
いや ちょっと ねえ。 
えっ? おい。 何だ おい。 
白井 靴子さん。
はっ? 
単刀直入に お聞きします。 
あなたは なぜ
吉本 瞳さんを殺したんですか? 
何 言ってんだ あんた。 
おい。 
やっぱり あなたが。 どうして。 
(靴子)あんたに何が分かるのよ。 
影山。 
(靴子)あっ。 
もう一度だけ お聞きします。 
なぜ 吉本 瞳さんを。 
(靴子)あの女が 
美人で 大金持ちの
お嬢さまとかだったら 
まだ許せたかもしれない。 
(靴子)でも 
ごみだらけの部屋にいる
あんな女が。 
(泣き声) 
お前 何てことしてくれたんだよ。 
黙らっしゃい。 
あなた 吉本 瞳さんとの関係は
まだ続いていたの? 
正直 彼女の気持ちは
私には まったく分からない。 
だけど とにかく この事件は
あなたのせいで起こったのよ。 
今すぐ この場で
彼女に謝んなさい。  
すまない。 
俺が悪かった。 
(泣き声)
[TEL]全て自供しました。
後の処理は お願いします。 
フフ 宝生君 実は僕も
犯人が誰か分かっていたんだよ。 
だが 一歩 遅かった フフ。
[TEL](通話の切れる音) 
あっ 宝生君 宝生君。 
(並木)ご苦労さまです。 
やっぱり
あなたの言うとおりだったわね。 
どうせ また 私のこと
アホだと思ってるんでしょ? 
いいえ。 
ただ お嬢さまのように
純粋なまま大人になった人間は 
ごく まれでございます。 
多くの人間は 
多かれ少なかれ 悪意を
隠し持っているということを 
お忘れなきよう。 
影山。
何でございましょう。 
寄ってほしい所があるんだけど。 
失礼ですが お嬢さま
夜更かしは お体に…。 
唐沢のところ。 
24年間も チョウよ花よと
育ててくれちゃって。 
おまけに
ずっとストーカーしてたなんて。 
たっぷり
お説教してやんなくっちゃね 
あの ひげじじい。 
かしこまりました。 
影山。
はい。 
あなた 大した推理力だけど
どうして執事なんかやってるの? 
ホントは私 
プロの野球選手かプロの探偵に
なりたかったんでございます。 
だから
それは答えになってないっつうの。