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唯吾分享推理要在晚餐后02日文字幕,台词

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(雷鳴) (辰夫)うっ うっ あっ うっ あ あっ あっ あっ。 (麗子)嘘。 (影山)おはようございます お嬢さま。 おはよう影山。 ゆとりのある朝って すてきね。 私 今日 目覚ましが鳴る前に起きちゃった。 (影山)それは ようございました。 ところで お嬢さま ゆうべは何か お困りになりませんでしたか? ううん 何かあったの? (影山)落雷の影響で 真夜中に 1時間42分にわたって停電が。 へえ 気が付かなかった。 でも どうして そんなに 詳しく分かるの? (影山)はい 私のベッドには コンセントに差し込むタイプの 目覚まし時計が 備え付けられておりまして。 あっ 私の部屋のも コンセントに入れるタイプよ。 一緒かしら。 (影山)はい。 その時計が1時間42分にわたって 遅れてございました。 そっか それで停電してた時間が 分かったってことね。 (影山)さようでございます。 いただきます。 って ちょっと待った。 答えなさい影山 今は6時半よね。 それは。 お願い 6時半だって言ってよ。 いいえ 6時半ではございません。 8時15分でございます。 はっ はっ 8。 影山 車。 急ぎなさい影山 道交法の範囲内で ぶっ飛ばして。 《金融からエレクトロニクス 果ては出版物まで 世界に その名をとどろかせている 宝生グループ》 《私は その宝生グループの総帥 宝生 清太郎の一人娘》 《幼いころから チョウよ花よと育てられた 正真正銘 空前絶後 世界屈指のお嬢さま》 《そんな私が 大学卒業後に選んだ道は 箱入り娘として 嫁入りするわけではなく グループ企業で 腰掛けをするわけでもなく 選んだ仕事は結構お堅い公務員》 《ていうか警察官》 《ていうかデカ》 どうかしら影山。 実に お美しい。 《こんなこと言っておきながら》 《お嬢さま アホでらっしゃいますか?》 《私に面と向かって アホ呼ばわりした この毒舌執事 影山》 《このようにして 女性が部屋の中で ブーツを履いたまま 殺されているという 奇妙な状況が 出来上がったのでございます》 《その人物こそが 今回の事件の 真犯人でございます》 《なるほど 大口を たたくだけのことはあって 大した推理力の 持ち主だったけど》 《いったい何を考えているのか まるで つかみどころがない》 [TEL] はい。 (風祭)おはよう お嬢さん。 《私の上司 風祭警部》 《中堅自動車メーカー 風祭モータースの御曹司で 分かりやすい 成り金の きざ男》 《女性も車も 同じだと思うんですよね》 《付き合ってみて初めて 本当の良さに気付くっていうか》 《もちろん 宝生グループと比べたら 資産は1,000分の1にも 満たないんだけど》 東2丁目の若林動物病院で 事件だ。 君は直接 現場へ向かってくれ。 はい 分かりました。 影山 行き先 変更。 ここでいい。 私が お嬢さまだって バレちゃうでしょ。 かしこまりました。 お嬢さま こちらを。 パンケーキくわえながら 現場に入る刑事が どこにいるっていうの もう。 いってらっしゃいませ。 すいません。 (警察官)ご苦労さまです。 ≪(クラクション) おはよう お嬢さん。 おはようございます。 《パンケーキ いた ここに》 (宗森・江尻)おはようございます。 おはよう。 (宗森)警部が欲しいのは コーヒー? (江尻)それともミルク? そろそろ決めてください 警部。 カフェオレだ。 警部 ずるい。 でも さすがです。 ごちそうさま。 宝生君 僕が遅刻した理由を 聞きたくないかい? んっ どうなさったんですか? 話せば長いんだけど これが また 傑作な話なんで どっこも はしょらずに 話してあげよう。 はあ。 実は僕のベッドに コンセントに差し込むタイプの 目覚まし時計があってね。 あっ もう 全部 分かりました 大丈夫です。 おい 宝生君 ここからが面白いんだけど。 (シャッター音) はい はい はい はい はい。 (並木)死亡していたのは 若林 辰夫 62歳。 この動物病院の院長です。 第一発見者は この家の家政婦。 被害者が なかなか 起きてこないので不審に思い 様子を見に行ったところ 死んでいたそうです。 (山繁)死亡推定時刻は 昨夜の午前1時前後。 死因は薬物による うっ 中毒死。 被害者が飲んでいたと思われる ワインボトルからは 毒物は検出されませんでしたが じゅうたんに染み込んだワインと テーブル上の小瓶からは 青酸カリが検出されました。 あ 見える 怖いほど見えるよ 当時の状況が。 こぼれたワインからしか 検出されなかったってことは。 若林 辰夫は ワインを注いだグラスに 小瓶の中の青酸カリを 混ぜて飲んだ。 ってことですかね。 ほほう 成長したね 宝生君 大変よくできました。 ありがとうございます。 じゃ 君の意見を聞こうか。 彼の死をどう見る? ええ おそらく これは…。 自殺だ。 意見 聞く気 ないですよね。 彼はワインに 青酸カリを入れて飲んだ。 それ さっき 私 言いました。 はい 捜査終了 お疲れちゃん。 ちょっと待ってください警部 まだ決め付けるのは。 これは自殺だよ スーサイズ スーサイズ。 それでも 関係者に 話を聞いてみるとかしないと。 うん 仕方ないね じゃ レディーファーストということで 君の意見に従おうか。 ていうか仕事ですから。 自殺か。 ボルドー産 シャトー・シュデュイロー 1995年物でございます。 どうやら お嬢さまにおかれましては 幸い… いえ 不幸にも難事件にお悩みのご様子。 ならば どうでしょう この影山に お話しされてみては。 嫌よ。 どうせ また アホ呼ばわりして 面白がるんでしょ。 私は お嬢さまのお役に立ちたい 一心なのでございます。 ていうか もう自殺で決まりだし。 お嬢さまは今日 何人かの方に お話を伺っているはず。 その証言の内容だけでも お聞かせいただければ ひょっとすると 新たな発見があるかもしれません。 あなた 今日も 私のこと つけてたの? お嬢さまを見守るのが執事の務め。当然でございます。 もう。 ホントに特別だからね。 ありがたき幸せ。 最初に話を聞いたのは 若林 辰夫の家族4人よ。 辰夫の弟の輝夫。 近所に住んでいて この日は たまたま この家に泊まっていた。 そして この家に住んでいる 辰夫の長男の圭一。 その妻の春絵。 次男の修二。 《それでは昨日の夜は 戸締まりをしっかりして 朝も家の出入り口には 鍵が掛かっていたと》 (圭一)《ええ》 《はい はい はい はい はい》 《つまり犯人がいるのなら この中にいるという ことですよね》 《いや お気を悪くなさらず》 《ただし この中にいるのなら 僕は簡単に 絞りこむことができるんですよ》 《犯人は青酸カリを入手できる》 《つまり医療関係者です》 《さて では 絞りこんでみましょう》 《輝夫さんのご職業は?》 (輝夫)《獣医です》 《圭一さんは》 (圭一)《内科医です》 《奥さまは?》 (春絵)《看護師です》 《修二さんは》 (修二)《医大生です》 《OK 全員 医療関係者》 《警部 容疑者 絞れてないですよ》 なんて やってたわけだけど このとき影山は近くにいたの? このお屋敷の庭におりました。 よく入れたわね。 宝生グループの力をもってすれば 造作もないこと。 でも あなた 庭師の仕事なんてできるの? はい。 恐竜は変でしょ。 イングリッシュガーデンが 専門ではございますが ここは 遊び心を込めてトピアリー風に。 まあ いいわ。 それでね 向こうが こう切り出してきたの。 《刑事さん ひょっとして兄は 自殺したのではありませんか?》 《何か心当たりでも》 (輝夫)《実は ゆうべは兄の誕生日でして 家族で お祝いをしていたんですが そこで 家族会議が開かれたんです》 《あまり ひとさまに お聞かせできるような話では ないのですが》 《いいですね パイプですか ハハ 僕は》 《張り合って どうするんですか》 (輝夫)《刑事さん 例えば兄に 再婚の意思があったと聞いたら どう思われますか?》 《辰夫さんに再婚?》 《でも確か彼は62歳でしたよね》 (輝夫)《ええ 連れ合いを 10年前に病気で亡くして以来 独身だったのですが 急に家政婦の藤代さんと 再婚すると言いだしまして》 《ほう で 皆さんは》 《賛成できるわけないでしょう》 《父は だまされていたんです》 《まだ30代の 藤代 雅美との間に まともな恋愛感情があったなんて 考えられません》 《30歳差ですか》 《僕に置き換えてみれば 相手は まだ10歳ですよ》 《あっ でも まあ あと10年たてば守備範囲ですが》 《要するに 財産目当てであると?》 《当たり前でしょ それしか考えらんないわ》 《おい 修二 お前 ちょっと ジッポー貸せ》 (修二)《兄貴も 少しは ましなやつ持てよ》 (修二)《だから昨夜は 結構 きついことも言ってやりましたよ》 《親父は だまされてるんだとか 目を覚ませとかね》 《それで結婚を反対されて 辰夫さんは》 《それは もう ひどい落胆ぶりでした》 (修二)《いいかげんにしろよ》 (輝夫)《世間体も 考えてください》 《いまさら結婚って 何を考えてるんですか》 (圭一)《足取り重く 部屋を出ていきました》 《藤代が 財産目当てだということは 一切 気付かず 親父は 彼女に 心底ほれてたんでしょうね》 《けど まさか こんなことになるとはな》 《少し言い過ぎてしまったかも しれないな》 つまり家族に再婚を反対され しかも 藤代 雅美の愛情が 偽りだと言われたことが ショックで 若林 辰夫氏は自殺した。 そういうことでございますね。 ええ 動機としては じゅうぶんに あり得るわ。 で みんなが黙りこんでいたとき。 (雅美)《皆さん 誤解しないでください》 《私は遺産目当てなんかじゃ ありません》 家政婦の 藤代 雅美が 入ってきたの。 《あなた 出しゃばるのも いいかげんになさい》 《お父さまは自殺なさったのよ あなたのせいでね》 《それは 皆さまが 結婚 反対されたから》 《私たちのせいだっていうの? とんでもない性悪女だわ》 《あんたは若林家の財産を かすめ取ろうとしている 泥棒猫よ》 《どこの馬の骨とも分からない 野良犬のくせに》 《お 聞いたか宝生君》 《猫 馬 犬 さすがは動物病院だ 言葉のアニマル攻めだぞ》 《ええ》 《となれば 残るは あれか?》 《今まで誰のおかげで 生きてこられたと思ってんのよ》 《この恩知らずの雌豚め》 《そう 豚だよ 宝生君》 まるで昼ドラよ。 そのころ私は ペットシッターとして 若林家に 入っていたのでございますが 脱走した猫を捜して。 部屋に入ったの? 現場 見たの? いえ。 見事な蔵書に 目を奪われておりました。 そっち見てて どうすんのよ。 何と私が敬愛してやまない アガサ・クリスティ ポワロシリーズの 初版本がございまして もう感激して。 ピピー 持ち出し禁止。 読み終わったら お返ししますが この1920年に発表された… あっ。 すぐに返す。 で 近所で聞き込みをしたら 若林 辰夫が 家族会議の後 行きつけのスナックに 行っていたことが分かったの。 《若林 辰夫さんが 昨日ここに?》 (ママ)《うん 1カ月ぶりぐらい だったんだけど ご機嫌に お久しぶりって》 《いつもと同じ おでんと焼酎 頼んだかな》 《ご機嫌に》 (ママ)《あっ でも それがさ 十八番の歌 聖子ちゃんの 『赤いスイートピー』を 入れたんだけど》 (辰夫)《じゃ 歌いますか》 (ママ)《頑張って》 (辰夫)《はいはい》 (ママ)《それまで陽気だったのに 急に涙ぐんじゃって》 《豪快な人だったから 私も びっくりしちゃってさ》 《やぼだから 何も聞かなかったけど ありゃ 何か つらいことでも あったんだろうね》 (辰夫)《「春色の汽車に 乗って」》 《「赤いスイートピー」》 その後 現場検証だとか言って 警部も歌い始めちゃって もう大変よ。 こっちは ママのお手伝いに付き合わされて。 《「馬鹿にしないでよ そっちのせいよ」》 《「ちょっと待って Play Back Play Back」》 《あの これは いったい何を》 (ママ)《あんた知らないの?》 《お絞り煮沸して 使い回ししてるの》 《経費削減で もう大変なんだから》 《チューブの からしとかも 高いから この間から こうやって 自分で手作りしてんの》 《はあ》 で 現場に戻ったら 向かいの家に住んでる少年から 変な証言があったの。 《火の玉を見た》 (雄太)《うん おじいちゃん先生の部屋の中で ゆらゆらゆらって ずっと出てた》 《ホントに あの部屋で?》 (雄太)《うん よく窓が開いてて おじいちゃん先生が 手 振ってくれるの》 《うん その火の玉っていうのを 見たのは いつかな》 ≪(雷鳴) (雄太)《雷の音で 目が覚めちゃって 窓の外 見たら おじいちゃん先生の部屋が 急に暗くなって それで火の玉が出て 見えない所に行っちゃったり また出てきたり》 まあ この子の証言は 信ぴょう性に欠けるけど そういえば このとき影山は? お嬢さまの後を追い スナックに向かったのですが ちょうど ティータイムを迎えましたので。 紅茶に おでん? はい 和と洋のマリアージュ 大変おいしゅうございました。 (ママ)《あっ 私も 紅茶 飲んじゃおう》 《どうぞ どうぞ》 ママのご好意で すっかり打ち解けまして。 《ママさん》 (ママ)《何?》 《辰夫氏のキープボトルの 109って これ 渋谷の マルキューのことですかね》 なんて話を。 それ どうでもいいし。 で 最後に 第一発見者でもある 家政婦の 藤代 雅美に 話を聞いたの。 《旦那さまはワイン好きで いつも寝る前に本を読みながら 飲まれていたんです》 《しかし遺体のそばには 本などありませんでしたね》 《はい》 《それで やっぱり 自殺をするために ワインを飲んだのだと》 《サイドボードに ワインのボトルや グラスがありましたが そこに 毒が仕込まれていた可能性は?》 《あれは ダイヤル式の鍵が付いていて 暗証番号は 旦那さましか知りません》 《やっぱり 僕の 言ったとおりだったろう宝生君》 《これは自殺だって》 というわけで 自殺ってことになったの。 問題ないでしょ? それは大問題でございますね。 お嬢さま これは殺人でございます。 えっ? おそらく犯人は 辰夫氏が スナックに行っている間に 辰夫氏の部屋に 毒入りワインを置いた。 プレゼントを装って メッセージカードと共に。 辰夫氏は その毒入りワインを飲んで死亡。 犯人は再び部屋に侵入し 青酸カリの小瓶を置き 毒入りワインと 毒が入っていないワインを 取り換えて メッセージカードも持ち去った。 これが 今回の事件の 真相でございましょう。 あっさり言い切るわね。 でも どうやって ボトルの中に 毒を入れたっていうのよ。 いくら 誕生日プレゼントとはいっても 栓を抜いてあったら 若林 辰夫も 不審に思うんじゃない? コルクに注射針を刺して 青酸カリを注入しただけです。 小学生でも分かる 簡単なトリックです。 フフフ 影山 あなた 案外ワインのことを知らないのね。 ご覧なさい影山。 コルク栓には金属製のキャップが かぶせられているの。 つまり注射針を刺すなんて できないってこと。 これくらい 小学生でも知ってるわよ 影山。 失礼ながら お嬢さま。 ひょっとして お嬢さまの目は 節穴でございますか? あの お気を悪くされたなら 申し訳ございません。 謝って済むなら 警察は いらないっつうの。 だいたい 私の どこが節穴だっていうのよ。 言っちゃ何だけどね 子供のころから目だけはいいのよ。 目だけって。 笑うな。 やっぱり…。 かしこまりました。 短い間ではありましたが お世話になりました。 ちょちょっ ちょっ ちょっと待った。 あなた 毒を入れる方法が 分かるっていうの? もちろんでございます。 そして犯人の目星も大方は。 犯人も? はい この事件は そう難しくはございません。 誰なのよ 犯人は。 残念ながら 今 この段階で お嬢さまに申し上げても ご理解いただけないかと。 また そうやって 私を遠回しにバカにして。 それでは失礼いたします。 ちょっ ちょっと待って。 影山 お願いだから 私にも分かるように 説明してちょうだい。 かしこまりました。 まだメーンディッシュが 残っております。 謎解きは ディナーの後にいたしましょう。 まず ワインボトルに 毒を混入する方法ですが これは簡単に解決します。 失礼いたします。 もう一度 よくご覧くださいませ。 キャップに 小さな穴が2つ開いているのが お分かりになりませんか? あっ ホントだ。 これはワインの熟成を促すための 空気穴として 市販のワインの ほとんどに このような穴が 開いているのでございます。 じゃ この穴から注射針を? でも待って だからって 他殺とは言い切れないわ。 だって 若林 辰夫は スナックで 突然 泣いちゃうくらい 悩みを抱えていたわけだし 自殺の線も消えたわけじゃないわ。 いいえ あれは 感情から流れた涙などではなく いわば条件反射から流れた 涙なのでございます。 条件反射? はい。 (ママ)《辰夫さんって ホントに おでんが好きね》 《うまいんだから》 ママの証言によれば 辰夫氏は普段どおり おでんをつまみに 焼酎を飲んでいた。 (『赤いスイートピー』) そして 歌いだしと同時に涙を流し始めた。 《「春色の汽車に乗って…」》 やっぱり 家族に結婚を 反対されたことがショックで。 ホントに そうでしょうか。 よくご覧ください。 他に涙の要因となったものが 実は この中にございます。 涙の要因? こちらでございます。 おでん? はい 正確に言えば おでんに付ける からしです。 おでんに からし 当然じゃない。 いいえ お忘れですか お嬢さま ママの話を。 (ママ)《経費削減で もう大変なんだから》 《チューブの からしとかも 高いから この間から こうやって 自分で手作りしてんの》 確か最近 練りからしに変えたって言ってたけど。 そうです そこに 涙の訳があるのでございます。 こちらに 練りたての からしと チューブの からしを ご用意いたしました。 ご賞味ください。 うん。 こっち 辛っ。 はい 練りたての からしは 涙が ちょちょぎれるほど 辛いものなのでございます。 だったら教えてよ 辛っ。 ママの証言によれば 辰夫氏は 1カ月ぶりに店に来たと 言っておりました。 最近 からしを変えたことは 知らなかったのでしょう。 だから いつものように チューブからしの感覚で おでんに たっぷりと からしを塗って食べてしまった。 それが彼の涙に つながったのでございましょう。 でも それだけで 他殺だって言い切れる? 証拠はございます。 しかし犯人が隠してしまいました。 隠した? どうして そんなことが言えるのよ。 重要なのは 向かいの家に住む 少年の証言でございます。 ああ あの少年の証言は信用できないわ。 だって 夜中に 突然 明かりが消えて 火の玉が出たなんて。 いいえ 昨日の夜であれば そのような怪奇現象も 往々にして起こるのでございます。 昨日の夜? あっ 停電? そうです 停電が起きたのが昨夜の2時。 死亡推定時刻の およそ1時間後です。 犯人は明かりがついた状態で 辰夫氏の遺体がある部屋へ入った。 しかし そこで落雷があり停電が発生。 直後に犯人は火を付けた。 それが 少年には火の玉に 見えたのでございましょう。 なるほど。 さらに 思い出していただきたいのが 家政婦 藤代 雅美が 証言していた 辰夫氏は いつも寝る前に 本を読みながら ワインを飲んでいたという 事実です。 つまり。 犯人はテーブルの上に 本があることに気付いた。 死ぬ前に 読書をしていたと分かれば 自殺ではなく他殺だと 疑われる可能性もある。 そこで 犯人は それを本棚に戻した。 それで 雄太少年は 火の玉が見えたり消えたりしたと 言っていたわけでございます。 まあ 筋は通ってるわね。 でも あくまで想像でしょ? いいえ。 本棚を眺めていた あのとき 私は見たのでございます。 1冊だけ逆さまになっている本を。 あれだけ 整理整頓した部屋にいる人物が なぜ1冊だけ逆さまになっている 本を直さないのかと 疑問に思いました。 確かに気になるわね。 しかし お嬢さまのお話を聞いて その理由が分かりました。 その本こそ 犯人が戻した物なのです。 おそらく暗闇の中だったので 逆さまに入れたことに 気付かなかったので ございましょう。 じゃ あなたの言うとおりだとして犯人は誰なのよ。 おや ここまで聞いても まだ お嬢さまは犯人が誰か お気付きにならないので ございますか? 分かった 停電の直後に 火を付けたってことは 部屋に忍び込んだのは 火を持ち歩いている人よ。 ということは 容疑者は 喫煙者の男性3人に絞られる。 さすがでございます お嬢さま。 でも 3人のうち誰なんだろ。 こんなときのために 映像をご用意しておきました。 辰夫氏の部屋で見えた火の玉は ずっと付いておりました。 しかし マッチは すぐに消えてしまいます。 100円ライターは 熱くなって ずっとは付けていられません。 しかしジッポーなら。 じゃ 犯人は ジッポーを 使っていた 修二ってことね? どう? 正解でしょ? そうでございますね 半分は正解で半分は間違っております。 えっ? じゃ あなたの考える犯人って誰なのよ。 想像はできているのですが 最後の決定的証拠が。 決定的証拠って何よ。 ボトルに添えられていた メッセージカードです。 それを見れば 全てが明かされるかと。 でも本当にメッセージカードが 添えられていたか 分からないでしょ? いいえ 毒入りのワインを 確実に飲んでもらうためには 必要不可欠だったはずです。 だとしたら 犯人に回収されてるんじゃない? 少年は 火の玉が ずっと動いていたと 言っておりました。 犯人が室内を徘徊していたのは 何か 見つかったら まずい物を 捜していたからに他ありません。 まずい物? つまり他殺である証拠。 それは 毒入りのボトル 読んでいた本 残るはメッセージカードだけで ございます。 そして 私の読みどおりならば そのカードは まだ犯人の手に渡っておらず 部屋の中にあるはずです。 どこに? ご自分に置き換えて お考えください。 向かいに住む少年の 証言によれば 辰夫氏は 窓を開けていることが多かった。 ≪(風の音) しかし 嵐のため風は強くなってきます。 お嬢さまは窓を閉めるため いったん 読書を中断しようとします。 しかし 手元に しおりがない。 こんなとき お嬢さまなら どうされますか? 影山 しおり持ってきて。 あっ。 (せきばらい) 確かに お嬢さまなら そうされるでしょう。 ≪(風の音) しかし このような場合 人は たいてい こうするのでございます。 カードを挟んだ。 手近な紙を しおりとして代用するのは 珍しいことではありません。 そして彼は ワインを飲んでしまった。 私の推理が正しければ メッセージカードは まだ。 あなたの考える筋書きは 分かったわ。 でも動機は? 遺産争いでございましょう。 おそらく 辰夫氏は 藤代 雅美さんとの結婚を 押し切るつもりだった。 このままでは 遺産が減ると考えた犯人が 辰夫氏を殺したのでしょう。 たかが お金のために 家族を殺す? 私には信じられないわ。 お嬢さまには ご理解できないかもしれません。 しかし 人は数千万 いえ わずか数百万のために 殺意を抱くことも あるのでございます。 お嬢さまは これから生涯 お金に苦労されることは ないでしょう。 しかし お金というものは それほど恐ろしいものだと いうことを お忘れなきように。 出掛けるわよ 影山。 かしこまりました。 ≪(ブザー) (雅美)どちらさまで…。 失礼いたします。 あっ お待ちください。 どういうことですか? お待ちください。 ≪(輝夫)何なんだ あんたら。 (圭一)おい 警察 呼ぶぞ。 今から 若林 辰夫さんを 殺害した犯人を特定いたします。 お前たち 何 言ってんだ。 やはり そうでございましたか。 誰よ 犯人は。 ここに記されている4人の バースデーメッセージが 全てを物語っております。 これらのメッセージは 本心で 書かれたものではございません。 どういうこと? 家族全員が 共犯者だということです。 家族で話し合い 辰夫氏を殺すことを 決めたのでしょう。 嘘。 私は お金など本当にいらなかったのに。(修二)嘘つけ。 そうだ お前は俺たちの金を。 黙らっしゃい。 あなたたち最低よ。 お前 何で暗証番号。 やはり109でございましたか。 109? 辰夫氏が スナックのキープボトルに 書いていた番号です。 ママさんに聞いたところ 亡くなった奥さまの 誕生日だそうですね。 再婚を決意されたとはいえ 亡くなった奥さまを 思う気持ちは 変わっていなかったので ございましょう。 1953年の シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。 1957年のクロ・ド・ラ・ロッシュ。 1976年のシャンボール・ミュジニー・レ・サンティエ。 1974年のニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ヴォークラン。 1984年のエシェゾー。 どうやら全て 息子さんや お嫁さんの 誕生年に 作られたワインのようですね。 ワインの好みは その人間の人柄を表すともいわれています。 温厚で柔らかい 実に趣味の良いワイン ばかりでございます。 辰夫氏は この中に雅美さんという 新たな家族を入れたかった。 ただ それだけではないでしょうか。 [TEL]犯人が自供しました。 後の処理は お任せします。 はい はい はい はい はい。 最初から分かってたよ 宝生君 これが他殺だってことはね。 僕は あえて…。 [TEL](通話の切れる音) あっ あっ 宝生君? (並木)ご苦労さまです。 (刑事)お疲れさまです。 んっ? どこかで。 分かってたの? 家族全員が犯人だって。 はい 家族の証言では 昨夜 辰夫氏は 結婚を反対され 肩を落として出ていったと ありました。 しかし スナックのママは 辰夫氏は陽気だったと 言っておりました。 つまり 家族全員が 口裏を合わせていたということ。 本当は家族会議で 結婚に賛成するふりを していたのでしょう。 家族全員の おめでとうメッセージ。 そのワインに 毒が入っていたと知ったとき 辰夫さん どういう気分だったかしらね。 お嬢さま 旦那さまと奥さまから 絵はがきが届いておりました。 影山。 はい。 幸せ いっぱいの バカ夫婦に伝えといて。 一生 帰ってこなくていいって。 はい。 そういえば影山。 はい。 あなたは どんなワインが好きなの? あっ 実は私は 下戸なのでございます。 そうなんだ。 愛煙家ではありますが。 へえ。 って ここで吸うなっつうの。 <『謎解きはディナーのあとで』を もう一度 見たい 皆さまへ うれしいお知らせです。 詳しくは こちらをご覧ください>