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唯吾分享推理要在晚餐后06日文字幕,台词

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(幸三郎)高原 恭子さんの ことなんだがね 俊夫との結婚 認めてやろうと思うんだが。 (文代)言ったはずですよ 私は あなたにお任せしますって。 (幸三郎)そうかい 君が そう言ってくれるんなら。 (文代)俊夫も喜ぶでしょ。 でも 急に どうしたんですか? あんなに反対されていたのに。 (幸三郎)昨日 裕二君に説得されてしまってね。 ≪(寺岡)うわ! (文代)裕二君の声じゃないかしら。 (幸三郎)ああ 行ってみよう。 (雅彦)お父さん 今の悲鳴は いったい。 (幸三郎)分からん この奥だ。 裕二君 どうした。 (寺岡)あっ あっ あっ あっ あっ。 ≪(猫の鳴き声) (麗子)何なのよ その猫。 (影山)けさ 宝生家の広大なお庭をさまよっていた 迷子の迷子の 猫ちゃんでございます。 あなたも暇ね 野良猫の面倒 見るなんて。 お嬢さまこそ のんびりと朝食を楽しんでいて よろしいのでございますか? えっ? 朝から 藤倉ホテルの 創業一族である藤倉家で 殺人事件が起きたと マスメディアが報じております。 確か 国立署の管轄内だったはずでございますが。 影山 車! (猫の鳴き声) <私の名前は 宝生 麗子> <世界屈指の財閥 宝生グループの総帥 宝生 清太郎の一人娘> <誰もが ひざまずく 私に対し> 『アホでらっしゃいますか?』 『節穴でございますか?』 『引っ込んでおいてくださいますか』 『反省していただけますか?』 『アホでいらっしゃいますね』 <なぜか執事の影山だけは 平気で暴言をぶつけてくる> いってらっしゃいませ お嬢さま。 <普段は 恭しく振る舞っているくせに まったく 油断も隙もあったもんじゃない> <そして 今日も私は 財閥の令嬢という身分を隠し 国立署の刑事として 凶悪事件に立ち向かうのである> (風祭)いったい どういうことなんだ! すみません 警部。 電話 気付かなくって。 あっ おはよう 宝生君。 いや 君のことじゃなくてさ 彼女のことなんだ。 えと 確か その人は。 僕のハートを奪った ホウ・ショウレイだよ。 <風祭警部は 中堅自動車メーカーの御曹司> <事件現場で 何度も擦れ違ううちに お嬢さまの私のことを 好きになってしまったんだけど 彼女のことを 香港の財閥令嬢 ホウ・ショウレイだと すっかり勘違いしている> で そのショウレイさんが どうかされたんですか? おかしいんだ 最近の事件現場には必ず彼女の姿がある。 もしかしたら 犯罪グループと 何らかの関係が あるのかもしれない。 はっ? (宗森)警部 ミス ショウレイについて 調べたのですが。 うん。 (江尻)入国記録に そのような女性は 見当たりませんでした。 あ ミス ショウレイ あなたは いったい。 ハァ 何か ややこしいことになってきた。 美しい。 宝生君 こんな かれんな殺人現場は めったにあるもんじゃない。 まるで 絵画のモチーフのようじゃないか。 警部 不謹慎ですよ 美しいだなんて。 人が殺されてるというのに。 誤解だよ 宝生君。 僕は 美しい死体と言ったわけじゃない。 このバラ園を称賛したまでだ。 そうですか。 で この美しい死体は いったい何者なんだい? 結局 美しい死体って 言っちゃってますけど。 (並木)被害者は 高原 恭子 25歳。 駅前のクラブで働くホステスで 1カ月ほど前から この藤倉家で 居候していたそうです。 (山繁)死亡推定時刻は 昨夜の1時前後。 死因は絞殺による窒息死。 着衣などに汚れがないので どこか室内で殺害され ぽん 運ばれたものと思われます。 しかし変ですね 何で わざわざ遺体を バラの中に置いたんでしょうか。 (並木)実は警部。 うん。 (山繁)この家の人が言うには たたりではないかと。 たたり。 (並木)ご存じありませんか? 藤倉家の あの話。 あっ そうか 紅バラのたたり。 何ですか? 紅バラのたたりって。 はい シュッ。 明治時代 紅子というメードが 藤倉家で働いておりました。 気立てのよい娘だったのですが 藤倉家の長男と 身分違いの 禁断の恋をしてしまいます。 藤倉家の人間は 長男をたぶらかしたと 紅子に激怒しました。 そして 紅子が かわいがっていた黒猫を 殺してしまったのです。 すると失意の紅子は 大切に育てていたバラ園で 自殺をしてしまいました。 ところが その後 不幸が起こった。(太鼓の音) バラのとげでケガをした 藤倉家の奥さまが 謎の病で病死。 不吉に思った家の人たちは バラ園を解体しようとしたが 職人たちが次々とケガをして 誰もやらなくなったのです。 それ以来 藤倉家のバラ園に 手を出した者には たたりがあるといわれているとさ。 シュッ。 しかし知らないとは驚きだな。 国立七不思議の1つとして 小学生でも知ってるよ 宝生君。 そんな くだらない噂が 他に6つもあることの方が 驚きです。 しっ。 宝生君 くだらないなんて 言ったら たたりに遭うよ。 見たまえ このバラには 確かに怨念めいたものが。 しっかりしてください 警部。 か 刺さった。 血が 血が。 家の人たちに 話を聞いてみましょう。 宝生君 血が。 (猫の鳴き声) 奇麗なバラね。 しかしながら どれほど美しいバラとて お嬢さまの美しさの前では 色あせて見えることで ございましょう。 まあ 影山ったら正直者なんだから。 ところで お嬢さま。 何やら こよいは 不可解な事件にお悩みのご様子。 いかがでございましょう ご気分が良くなったところで この影山に詳しくお話を。 何それ。 もしかして あなた 捜査情報が知りたくて 私をおだてたの? それにつけても お嬢さまの 美しさの前では どんなバラも。 あなた 私のことバカにしてるでしょ。 そんなことはございません。 正直に おっしゃい。 あなた何が望みなのよ。 お嬢さま 国立七不思議の謎を解くことは 私の幼いころよりの 夢だったのでございます。 はっ? 中でも 藤倉家の紅バラのたたりといえば ミステリーファン垂ぜんの逸品。 身分違いの恋 非業の自殺 一族の悲劇 バラ 黒猫 怨念 まさに そこには 推理小説に欠かせない要素が 凝縮されているのでございます。 その紅バラのたたりが絡んだ 殺人事件が起きたのでございます。 これを解かずして 果たして この世に生をうけた意味が ございましょうか。 そこまで言う? どうか この影山に 解かせてはいただけませんか 紅バラの謎を。 嫌だ。 絶対 嫌。 あなたの力なんか借りなくても このぐらいの事件 私たちで解決するわよ。 だって こっちは プロなんですもの。 分かりました。 では謎解きは プロの警察に お任せいたしましょう。 分かればいいのよ 分かれば。 何しろ 日本の警察は優秀でございます。 関係者の事情聴取と 周辺の聞き込みを 何百回も繰り返し 市民から寄せられる 数百件の情報を吟味し 現場から採取した証拠を 何十日もかけて科学的に分析し 調べて 調べて 調べ抜いて いつの日か 真実に たどりつくかもしれません。 確かに 私のような素人が出る幕では。 詳しく話すから よく聞きなさい。 ありがたき幸せ。 まずは 現場にいた4人から話を聞いたの。 この屋敷のあるじ 藤倉 幸三郎 その妻 文代。 もっとも幸三郎は婿養子で 文代の方が 藤倉家の本流らしいけど。 そして 娘婿の 藤倉 雅彦と 藤倉家の親戚筋に当たる 寺岡 裕二。 彼が第一発見者よ。 (寺岡)《この屋敷に来たのは もう10年ぶりくらいだったので 久しぶりにバラ園が見たくなって 朝 1人で来たんです》 《そうしたら》 《ちなみにバラ園の手入れは いつも どなたが》 (幸三郎)《私です》 《バラが趣味で いつも 傷だらけになって手入れを》 《けさ 何か いつもと違った点は》 《いや 死体がある以外は いつもどおりだったと》 《なぜ犯人は このバラの場所に 遺体を置いたのでしょうか》 《何か心当たりはありますか》 《それは》 《やっぱり バラのたたりなのよ》 《それは 紅バラのたたりのことですか?》 《お恥ずかしい話ですが あの逸話は事実です》 《紅子さんは このバラのある場所で 首をつったと 伝え聞いております》 《何と》 《それに 先日 恭子さんは たたりのことを知らずに バラを切ってしまったんです》 《恭子さん あなた何てことを》 《では やはり これは 紅バラのたたり》 《前に雅彦君が バラを摘み取ってしまい 肝を冷やしたが まさか今回 こんなことになるとは》 (雅彦)《私は婿養子で 紅子さんの話を 知らなかったものですから》 《困ったな これは》 《たたりとなると もう われわれ警察の捜査じゃ 太刀打ちできないぞ》 《いいえ これは殺人事件です》 《彼女は何者かに首を絞められ 殺害されたんです》 《だがね 宝生君》 《何でしょう》 《とげの傷 血が止まらないんだ》 《しっかりしてください 警部》 《犯人を見つけるのが われわれ警察の役目です》 《おっ ああ》 《われわれが犯人を逮捕しないで 誰が 高原 恭子さんの無念を 晴らすんですか》 《そうだ そうだよ 犯人を挙げる》 《それが われわれの仕事だ》 《はい はい はい はい》 《人知を超えた超常現象と掛けて 殺人事件と解く その心は どちらも 僕の推理力には勝てない》 《根本的に 謎掛けになってないですけど 続きをどうぞ》 《思い付いてしまったよ 簡単に犯人を見つける方法がね》 《犯人は 高原 恭子さんを バラの上に乗せた》 《ならば 必ずバラのとげによって 手に何らかの傷が 残っているはずです》 《さてさて 誰が犯人でしょうね》 《とくと見せていただきましょうかあなた方の手を》 《警部》 《ワオ》 《待ってくれ 刑事さん これは誤解だ》 《彼女を下ろしてあげようと しただけです》 (寺岡)《バラのつるが 絡まったままでは 彼女が かわいそうな気がして つい》 《しかし途中で これは 殺人事件かもしれないから 動かさない方がいいかも しれないと気付いて》 《なるほど。 ところで 高原 恭子さんは 最近 この家に やって来たそうですね》 《彼女が 寝泊まりをしていた場所を 教えてくれませんか》 《恭子さんは 離れで暮らしていました》 (雅彦)《この奥の建物です》 《被害者は ナイトドレスを着ていました》 《寝室が 殺害現場かもしれませんね》 《はい 見に行ってみよう》 《お気を付けて》 《お気を付けてとは》 《実は私 恭子さんが来てから あの離れに近づくと せきが出たり 頭が痛くなったり 具合が悪くなるんです》 《やはり あらがえないのかもしれません》 《バラのたたりには》 ちなみに私も お嬢さまを陰ながら見守っていたのでございますが 何しろ あの 紅バラのたたりで有名な 藤倉邸に せっかく入れたということで。 切ったの? はい 記念に。 駄目でしょ。 まさか そのバラって。 そんなことしたら それこそ たたりが。 はっ 影山! お嬢さま。 失礼いたしました うっかりボタンを。 あなた楽しんでるでしょ。 《はい はい はい はい はい》 《ここは やめておこうか 宝生君》 《何 言ってるんですか 警部。 行きますよ》 《もう知らないよ どうなっても》 《見たまえ 宝生君》 《ええ 見ています 警部》 《こっ これは》 《どうやら ここで誰かが 争ったとみていいようですね》 《となると 犯人は ここで 高原 恭子を殺害し バラ園まで 運んだということでしょうか?》 《いいや》 《紅子の亡霊が入ってきて》 《全て たたりの仕業なのかもしれない》 《自分で言いながら怖がるの やめてください》 《おっ 落ち着こう うん あっ こういうときはね 何か食べるといいんだよ》 (ため息) 私も お嬢さまをお守りするため すぐ隣に。 いたの? 同じクッキーを 見つけたのですが やはり クッキーはティータイムだろうと。 しまうな。 で 事件当時 屋敷にいた人たちに 話を聞いたの。 ここで初めて会ったのが 藤倉家の長女であり 雅彦の妻 美奈子。 そして美奈子の弟で 藤倉家の長男俊夫よ。 《まず 高原 恭子さんが 藤倉家の離れに 住むようになった理由を 教えていただけませんか?》 (俊夫)《恭子は 僕と結婚するはずでした》 《それで 家族に紹介するつもりで連れてきたんです》 《恭子さんとは どのように お知り合いに?》 (俊夫)《それは いとこの裕二の紹介で》 《もともと彼女は 僕の学生時代の後輩なんです》 《それで 俊夫も一緒に遊ぶようになって》 《しかし見知らぬ女性を いきなり家に連れてきたのでは ご家族の反発も あったのではありませんか?》 《それは まあ》 《でも 一緒に住めば 分かってもらえると思って 離れに住むように 僕が彼女を強引に説得して》 (美奈子)《そんなこと言って あんたたち ホントは 藤倉家を乗っ取るつもり だったんじゃないの?》 《ずっと実家から離れてたくせに 急に帰ってきたりして》 《美奈子》 (俊夫)《別に俺は お兄さんが 藤倉ホテルの跡取りで 文句はないよ》 《その話と恭子は関係ないだろ》 《はい はい はい はい はい》 《で 皆さん 恭子さんと この1カ月ほど暮らしてみて いかがでしたか》 《私は すぐに なじみましたよ》 《彼女は気さくで とてもいい人でした》 《ただ 他の人たちは》 《無理もないでしょう 刑事さん》 《素性の知れない女性が いきなり藤倉家に やって来たんです》 《おいそれと 結婚を認めるわけには いかないですよ。 お父さんも そうですよね》 《ああ 最初は反対だった》 《しかし 彼女の人柄に 触れるうちに 許す気になってね》 《それで ゆうべ裕二君の話を聞いて 2人の結婚を認めようと 決めていたんだが》 《裕二君の話とは?》 《実は ここにいる男4人で マージャンをしたんです》 《そこで裕二に 援護射撃をしてもらって》 (寺岡)《おじさんと雅彦さんに 彼女の人となりを話しました》 《別に嘘は言っていません》 《夜の仕事をしているという 偏見を除けば 彼女は すてきな女性でしたから》 (文代)《本当に かわいらしいお嬢さんだったわ》 《なるほど では皆さんにお聞きしましょう》 《昨夜の午前1時ごろ どこで何をされていましたか?》 (幸三郎)《マージャンは 11時ぐらいまでで 裕二君には お客さん用の部屋に 泊まってもらいました》 《1時なら みんな 自分の寝室に いたんじゃないかな》 《皆さん お一人でしたか?》 《ええ 寝室は みんな別々です》 《美奈子は娘と寝ているので 私も1人で》 《あのさ お母さんに ちょっと 聞きたいことがあるんだけど》 《何かしら?》 《お母さん 昨日の深夜 庭を散歩してなかった?》 《お父さんと一緒に》 《まさか》 《ああ そんな時間に 散歩なんかするはずがない》 《あっ そっか》 《美奈子さんは なぜ そんなことを?》 (美奈子)《誰かが 車椅子 押しながら 温室の方へ向かう姿が 見えたんです》 《てっきり お母さんかと思ったんだけど》 《それは何時ごろですか?》 《確か1時すぎかと》 《死亡推定時刻と一致します》 《ということは?》 《犯人が 遺体を運んでたってこと?》 《その時間 車椅子は?》 (文代)《私のベッドの脇に》 《眠っている間に 何者かが あなたの寝室に侵入して 車椅子を持ち出すことは 可能だったんでしょうか》 (文代)《何とも 言えませんわね》 《誰かが車椅子を持ち出せば 目が覚めると思いますけど》 《この屋敷に他に車椅子は?》 《ありません これ1台です》 《じゃ 美奈子さんが見たのは 何だというんですか》 《もしかしたら 紅子さん》 (文代)《紅子さんなら 車椅子を持ち出すことも》 《つまり美奈子さんが見たのは 遺体を運ぶ紅子さんだったと?》 それとも たたり? 高原 恭子が働いていた スナックに行ったの。 (辻本)《恭子ちゃん モテるのよ》 《あれも あれも あれも 全部 恭子ちゃんへのプレゼント》 《まあ 私も こう見えて 昔は グラビアやってたんだけどさ》 《そうですか》 (辻本)《うん》 《あの 恭子さんに誰か 特別な お客さんとかは?》 《うん 3年くらい前は 妻子持ちの男に 入れ揚げちゃってたんだけどね 捨てられちゃって 落ち込んでたところで 俊夫さんと出会ったのよ》 《それからは俊夫さん一筋》 ≪(トイレの水を流す音) 《警部 大丈夫ですか?》 《あの離れに行ってから 何か おなかの調子が》 《やはり 本当に たたりが》 《大丈夫ですか?》 私も ちょうど ティータイムでございましたので。 何 カクテルなんて作ってるのよ。 いえ ロイヤルミルクティーを。 普通に混ぜなさい 普通に。 で 現場周辺で聞き込みをしていた捜査員が 昨日 高原 恭子を見たという 目撃証言を拾ってきたの。 《急に笑いだした》 《ええ》 (恭子の笑い声) (店員)《急に 何かに取りつかれたみたいに》 《何かに取りつかれた?》 《たたりか》 ≪(男性の笑い声) 《何だ?》 《気味が悪いですね》 《まずいよ 宝生君。 これは 本当に たたりじゃ》 《たたりじゃって》 ≪(物音) 《なっ 何か 中で音がしたようだね 宝生君》 《のっ のぞいてきたまえ》 《警部が見てくださいよ》 《怖いのかい? こっ こんなものはね》 《ギャー! こっ 子供》 《子供?》 《紅子だよ 紅子》 《えっ えっ?》 《この家の子?》 《そういえば 美奈子さんには 娘さんがいるって》 《何をしてるんだい? そんな所で》 (里香)《治療》 《治療?》 ≪(猫の鳴き声) 《あっ 黒猫》 《わっ まさか》 《そうだよ 紅子は飼っていた黒猫を殺され 自殺した》 《じゃ この猫は》 《まずいよ 宝生君。 このままじゃわれわれにも たたりが》 《えっ?》 《里香 こんな所にいたの?》 《駄目 触っちゃ。 おじいちゃんが困るでしょ》 《あっ あの こっ こっ この猫は?》 《知りません。 昨日 見たときは いませんでした》 《何で こんな日に黒猫が。 気味が悪い》 《ニャーニャー 声がして 里香 ドアを開けて中に入ったの》 《そしたら猫ちゃんの脚が》 《んっ? あっ 血が出てる?》 《ニャー!》 《あっ 警部》 《今日は おしまい。 お疲れちゃん》 《あっ》 で 今日のところは 捜査終了になったってわけ。 どう? 影山 紅バラの謎は解けそう? 残念ながら 紅バラのたたりの真相には たどりつけそうもありません。 やっぱり そうよね。 さすがのあなたでも たたりの謎までは 解決できるわけないわよね。 あっ いいえ そういう意味ではなく 今回の事件は たたりとは まったく 無関係だという意味でございます。 無関係? はい。 高原 恭子さんは たたりなどで 死んだのではありません。 これは 実在の人間が起こした 殺人事件に すぎないのでございます。 何ですって? じゃ 真犯人がいるってこと? もちろんでございます。 じゃ なぜ犯人は 遺体をバラ園に運んだのよ。 お嬢さま 注目すべきポイントは なぜ運んだのかではなく なぜバラという花を選んだのか ということでございます。 選んだ? で どういうこと? ご覧ください お嬢さま。 この温室には バラ以外にも 様々な花が咲き誇っております。 そんな中 なぜ犯人は他の花壇ではなく わざわざ 入り口から一番奥にある バラを 選んだのでございましょうか。 確かに そうね。 他の花でもいいかも。 そこには どうしても バラでなければならない理由が あったはずでございます。 それは 紅バラのたたりで 捜査を混乱させるためじゃない? まともな犯人であれば たたりに 警察が振り回されるなどと 考えるわけがございません。 悪かったわね 振り回されて。 これは失礼。 じゃ 何で犯人は バラに こだわったのよ。 他の花にはなくて バラにだけあるものといえば 何でございましょう。 他の花にはなくて バラにだけあるもの。 分かった 情熱よ。 熱く燃える情熱の赤 身も心も焼き尽くす愛の炎だわ。 犯人は 高原 恭子を愛していた。 だから その死体を バラのベッドに寝かせたのよ。 ということは犯人は 高原 恭子を愛していた人物 つまり 藤倉 俊夫ね。 何てロマンチックな 殺人なのかしら。 お嬢さま 私は情熱や愛などという 観念的な話を しているのではなく もっと具体的な話を しているのでございます。 何だ 違うの? せっかくロマンチックな事件に なりかけてたのに。 じゃ いったい どういうことなのよ。 失礼ながら お嬢さま。 こんな簡単なことも お分かりにならないなんて それでも お嬢さまは プロの刑事でございますか? 正直 ずぶの素人より レベルが低くていらっしゃいます。 今回は素人以下発言か。 さすがの私も学習しているのよ。 あなたの たわ言ぐらい 軽く 受け流せばいいじゃないってね。 でも いきなり ぶっ込んでくる。 あの お怒りになられたのなら 申し訳ございません。 ただ 私 正直者でございまして。 正直に言っていいことと 悪いことがあるっつうの。 確かにデリカシーのない 発言でありました。 しかしながら お嬢さまの勘の鈍さは いかんともし難く。 いちいち かちんとくることを。 もうクビ! ていうか あなたなんて バラのとげに刺されて 呪われちゃえばいいのよ。 ほう。 おっ? とげ? そうか あなたの言ってた バラにしかないものって とげでしょ。 さようでございます。 まさに バラに とげがあったからこそ 犯人は遺体を バラ園に運んだのでございます。 どういうことよ。 ここからは 少々長くなります故 謎解きは ディナーの後にいたしましょう。 そもそも今回の事件は たたりを連想させる 不可解な現象が 偶然 重なったが故に 捜査が混乱してしまったように 思われます。 でも ホントに何だか不気味なことが たくさんあったのよ。 ええ しかし 世の中の怪奇現象の ほとんどが そうであるように 今回の事件にまつわる 不可解な現象も 全て理屈で説明することが できるのでございます。 それは無理よ。 だって 高原 恭子が 突然 何かに取りつかれたように 商店街で笑い始めた理由なんて 分かりっこないでしょ? あれは 私も思わず笑ってしまいました。 (笑い声) あなただったの? ポスターを見て思わず。 んっ? 普通のポスターじゃない。 いいえ よくご覧ください。 辻本 郁子? あっ。 思い出しましたか お嬢さま。 そうです スナックのママでございます。 《私も こう見えて 昔は グラビアやってたんだけどさ》 (恭子の笑い声) ママの自慢のグラビアの正体が これだった。 だから彼女は 突然 笑ったのでございましょう。 そういうこと。 でも待って じゃ あの物置小屋にいた 不気味な黒猫は? 事件の日に 血を流した猫がいるなんて 偶然にしては出来過ぎてる。 確かに偶然ではありません。 あれは おそらく 高原 恭子さんの飼い猫でございましょう。 はっ? ずいぶん勝手に決め付けるわね。 高原 恭子が 猫を飼っていたかどうかなんか 分からないでしょ? いいえ 間違いなく 高原 恭子さんは 猫を飼っておりました。 どうして そんなことが言えるのよ。 これでございます。 これは離れにあったクッキー? はい しかし 単なるクッキーでは ございませんでした。 あっ。 はい これは猫用の餌でございます。 あの薬屋さんでも 売っておりました。 じゃ 高原 恭子は 猫の餌を買いに行ってたのか。 もしかして 風祭警部は。 はい 警部の腹痛の原因は たたりではなく 猫の餌を ばくばく 食べたからでございましょう。 でも1カ月も一緒にいて 藤倉家の人間は 高原 恭子が猫を飼っていることを知らなかったのかしら。 恭子さんは 猫を隠していたのでございます。 何で隠すの? 藤倉 幸三郎が 猫アレルギーだからでございます。猫アレルギー? 覚えてらっしゃいますか お嬢さま。 娘の里香ちゃんが 猫を触ったときの 藤倉 美奈子の言葉を。 《駄目 触っちゃ。 おじいちゃんが困るでしょ》 あのとき 藤倉 美奈子は 「おじいちゃんが困るでしょ」と 言っておりました。 よく考えれば変ね 何が困るのかしら。 そして 藤倉 幸三郎は こう言っておりました。 《実は私 恭子さんが来てから あの離れに近づくと せきが出たり 頭が痛くなったり 具合が悪くなるんです》 もしかして あれって たたりじゃなくて。 猫アレルギーの症状で ございましょう。 なるほどね。 確かに いろんな不思議な現象は 理屈で説明できそうね。 やっぱり たたりじゃないみたい。 はい。 では ここで もう一度 最初の疑問に戻ります。 なぜ犯人は恭子さんの遺体を バラ園に置いたのか。 とげがあるからって ことだったでしょ? バラのとげが どうだっていうの? バラのとげが 今回 どのような役割を果たしたのか。 それは 1つのことしかございません。 果たした役割。 バラのとげは 死体を発見した 男性たちの手の甲に 引っかき傷を付けた。 これだけでございます。 じゃ 意味ないじゃない。 いいえ それこそが 犯人の 狙いだったものと思われます。 どういうこと? 私が思いますに これは バラのとげを利用した 巧妙な カムフラージュでございます。 カムフラージュ? おそらく犯人は 手の甲に 人に知られたくない傷があった。 そこで一計を案じ 死体を バラのベッドに運んだのです。 そして翌朝 犯人は死体を動かすふりをして わざとバラのとげで 手の甲に傷を付けた。 そうすれば もともとあった傷は 目立たなくなるからでございます。 何なのよ その 犯人の手の甲に もともとあった 人に知られたくない 傷っていうのは。 当然のことながら それは バラのとげで できる傷と よく似た傷。 そして その人物が 殺害現場にいたことを 証明する傷でございます。 殺害現場にいたことを 証明する傷? お嬢さまも今日 ご覧になっているはずですが。 あっ。 《ニャー!》 《あっ 警部》 猫の引っかき傷? はい 犯人は 犯行時に 猫に引っかかれたのでございます。 そのとき猫もケガをしたのね。 男性たちは前日に マージャンをしておりました。 翌日 手の甲に新たな傷が できていたとするなら 怪しまれることは 間違いございません。 それを隠すために バラのとげで似たような傷を つくったってことか。 いい推理だわ 影山。 恐れ入ります。 じゃ 容疑者は 手の甲に傷がある男3人。 藤倉 幸三郎 藤倉 雅彦 寺岡 裕二ね。 で 真犯人は誰なのよ。 まず 藤倉 幸三郎は 犯人ではございません。 何でよ。 《バラが趣味で いつも 傷だらけになって手入れを》 幸三郎はバラの栽培が趣味で 手には もともと傷がありました。 だとすれば 猫に引っかかれたところで その傷は さほど 目立つことはなかったでしょう。 そっか。 じゃ 犯人は 藤倉 雅彦か 寺岡 裕二ね。 お分かりにならないので ございますか お嬢さま。 うん 犯人は遺体の運搬に 文代の車椅子を 使ったみたいだから 体力差は意味を持たないし。 そう まさしく その点でございます。 犯人は本当に 藤倉 文代の車椅子を 死体の運搬に 利用したのでございましょうか。 それは間違いないわ。 美奈子の証言があるし あのお屋敷には 車椅子が 1つしかなかったんですもの。 しかし 藤倉 美奈子は 真夜中にベランダから 車椅子を見たと 言っているにすぎません。 その証言には曖昧さが残ります。 それは そうだけど。 じゃ もしかして あなたまで 紅子の亡霊だったとでも言うの? いいえ 犯人は 藤倉 文代の車椅子ではなく 別の物で死体を運搬したと 思うだけでございます。 何を使ったのよ。 その謎を解く鍵も また 例の黒猫なのでございます。 里香ちゃんは このように証言しておりました。 《ニャーニャー 声がして 里香 ドアを開けて中に入ったの》 《そしたら猫ちゃんの脚が》 つまり あの猫は 密室状態で物置の中にいた ということでございます。 そういえば そうね。 では 黒猫は どうやって 物置小屋に入ったのでしょうか。 それは こう 自分で引き戸をくいっと。 いや そんなわけはございません。 あら 分からないわよ。 賢い猫は自分の力で 器用に戸を開けたりするって よくテレビの暇ネタで 見掛けるじゃない。 お嬢さま 黒猫は脚を ケガしていたのでございますよ。 どうやって器用に 戸を開けたりできましょうか。 そんなことも見抜けない ようだから お嬢さまは 「それでもプロの刑事か この ど素人め」などと侮辱され 不愉快な思いを。 私を不愉快にさせてるのは あなただっつうの。 それは ともかく。 スルー。 猫は自分では物置には入りません。 となると 誰かが閉じ込めたか あるいは 誰かが出入りする隙に 勝手に進入したか どちらかだと思われます。 お仕置きで 閉じ込めるわけないわよね。 私も そう思います。 つまり 誰かが物置を開けた際 猫が自ら進入したのでございます。 じゃ 夜中に物置を訪れた誰かがいた。 それは犯人ということね。 でも 犯人は なぜ物置に行ったのかしら。 おそらく 物置には 死体運搬に利用できる ある物が 存在していたものと思われます。 犯人の狙いは それかと。 えっ? そんな物あったかしら。 ここには 里香ちゃんが 小さかったときに使っていた おもちゃやベビーベッドなどが 山積みになっております。 それが どうしたの? ということは この奥には 必ず あれもあることかと。 あれって? 子供が小さいときに使っていた こちらでございます。 ベビーカー? じゃ 美奈子が見たのは 犯人がベビーカーに 高原 恭子を乗せて バラ園に運ぶ 場面だったってこと? はい。 暗闇の中 ましてや美奈子は普段 車椅子を見慣れています。 ベビーカーのシルエットが 車椅子のように見えたのも 無理はございません。 なるほどね。 で 結局 犯人は誰なのよ。 寺岡 裕二は 屋敷を訪れるのは久しぶりです。 ベビーカーの保管場所を 知っていたとは思えません。 ということは 犯人は 藤倉 雅彦ね。 彼なら娘が使っていた ベビーカーの在りかを 知っていたはず。 だから とっさに物置に取りに行った。 おっしゃるとおりでございます お嬢さま。 でも 殺害の動機は何だったのかしら。 影山にも さすがに それは分からないわよね。 大方の予想は ついているのでございますが やはり ここは 本人に 直接 確認するのが 確実かと。 影山 出掛けるわよ。 かしこまりました。 雅彦さんは いらっしゃいますか?ええ。 失礼いたします。 えっ ちょっ ちょっとお待ちを。 (雅彦)何だ 君たちは。 (文代)何事です? 藤倉 雅彦さん 高原 恭子さんを殺害したのは あなたですね。 何 言ってるんだ あんた。 正直に おっしゃってください。 あなたは殺害時 猫に手を引っかかれ その傷を隠すために 恭子さんの遺体をバラ園に 置いたのではありませんか? (ため息) (雅彦)意味が分からないね。 だいたい私に あの女を殺す理由なんてないだろ。 理由はございます。 あなたは3年ほど前 妻子ある身でありながら 高原 恭子さんと 交際していたのでは ありませんか? 何を証拠に。 バラでございます。 バラ? スカーレットナイトの 変種でございます。 はっ? スカーレットナイトは バラの品種の1つです。 黒と赤を混ぜたような ミステリアスな深い色彩で 知られるバラでございます。 しかも藤倉家には そこに 白のグラデーションが入った 変種が存在するのです。 (文代)ええ 世界的にも珍しいバラとして 代々 受け継がれています。 あなたは3年ほど前 その スカーレットナイトの変種を 摘み取ってしまったのでは ありませんか? (幸三郎)《前にも雅彦君が バラを摘み取ってしまい 肝を冷やしたが》 (文代)そのとおりですが なぜ それを? 写真で見たのです。 高原 恭子さんが勤めていた スナックに 飾ってあった写真で。 (美奈子)あなた どういうこと? 兄さん ちゃんと答えてくれよ。 あなたは かつて捨てた女性が 藤倉家に来たのを見て 自分への復讐に来たのだと考えた。 ただただ恐怖だけが膨らみ 疑心暗鬼の果てに彼女を。 (猫の鳴き声) 《うっ うっ》 ただ それは あなたの勘違いでございます。 高原 恭子さんは 純粋に俊夫さんのことを 愛していたそうです。 つまり あなたのことなど どうでもよかったのです。 知らない 俺は知らない! お前。 (文代)俊夫。 雅彦さん どうやら 藤倉家に ふさわしくない人間は 恭子さんではなく あなたの方だったようですね。 私たちも そしてバラも 許しませんよ あなたを。 うわっ! (並木)警部? おお 並木君 今回の手柄は君に譲ろう。 僕は ここで待ってるから 行ってきたまえ。 (並木)はあ。 あれは。 ミス ショウレイ? いや まさか紅子。 ハァ でも ホント バカよね 勘違いして殺すなんて。 世の中の怪奇現象と 同じでございます。 えっ? 人は 見えない何かに おびえ 理解できないものを 自分勝手に解釈してしまう。 人を疑うことは大切です。 しかし 疑い続ければ 必ず怒りや憎しみが生まれる。 素直に人を信じることも 大切だということを お忘れなきよう。 でも あなたも ホントに いたずら好きよね。 あんな亡霊みたいなの どうやって用意したのよ。 あっ でも宝生グループの力を もってすれば できないことなんて ないんでしょうけどね。 やはり お嬢さまにも 見えたのでございますか。 えっ? 実は あれは 私が仕掛けたのではございません。 じゃ 何? 何だっていうの? さあ。 さあって。 お嬢さま やはり国立七不思議の謎は 容易には 解けそうにございませんね。 ちょっと 影山 ねえ 解いてよ 怖くて眠れないでしょ。 ≪ねえ 影山。 ねえ 影山。