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唯吾分享推理要在晚餐后10日文字幕,台词

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(麗子)影山 あなたが犯人だったの? (麗子)あなたは昨日 この家に侵入し 剣持 留美を殺害した。 そして その罪を 宮地 沙織に 押し付けようとした。 ここで彼女を殺して 全てを 終わらせるつもりだったの? (麗子)答えなさい 影山。 あなたは何者なの? いったい何が目的だったのよ。 (影山の ため息) (影山)お嬢さま 私 執事という仕事を しておりまして これほどまでに むなしい思いを したことはございません。 むなしい? 何を言ってるのよ。 失礼ながら お嬢さま。 お嬢さまは どアホでございますか? 《今 何が起きた?》 《どういうこと? このシリアスな場面で毒舌?》 《何なの? 何なのよ この影山って男は》 クビよ クビ。 絶対クビ! ていうかタイホよ。 影山 あなたをタイホしてやる。 ほほう 私を逮捕されると。 ええ 私は現職の刑事として あなたを 見逃すわけにはいかないわ。 して容疑は? 殺人の現行犯よ。 なるほど お嬢さまは 私が 宮地 沙織さんを殺害した。 そのように考えてらっしゃるので ございますね。 当然でしょ。 では その証拠は? その手に持っている 血に染まったナイフが 一番の証拠よ。 これはキッチンに 置いてあった物を 私が とっさに持っただけでございます。 よくご覧いただければ ナイフの刃には 血が付いていないのが お分かりになるかと。 なら その包帯の血は どう説明するのよ。 私は自分の推理の どこが間違っていたのかを 確認するため 再び天道家に お邪魔させていただいたので ございますが そこで 宮地 沙織さんを発見したのです。 そして 生死を確かめる際に包帯に血が。 そこに 何者かが忍び寄ってきました故 とっさに その場にあったナイフを。 こうして 私が血に染まった右手で ナイフを握っているという状況が 生まれたわけでございます。 そんな言い訳は通用しないわ。 ナイフの血を拭き取れば 済むことじゃない。 では お嬢さま これは どうでしょう。 現場の状況から見て 宮地 沙織さんは ビールを楽しんでいたところを 殺害されたものと推測されます。 しかし どうでしょう このピルスナーグラスには 泡が1つも残っておりません。 これでは せっかくのビールの風味が 台無しでございますよ。 何が言いたいのよ。 つまり 宮地 沙織さんが殺害されてから ビールの泡が 全て なくなるくらいの時間が たっていることは 明白でございます。 それで? すなわち 犯行時刻は最低でも 10分以上は前ということで ございましょう。 さて そのとき私は どこにおりましたか? リムジンの前で 私を見送っていたわね。 はい これ すなわち お嬢さまは私のアリバイの 証人ということでございますよね。 バカにしないでよ 影山。 そんなの 炭酸が抜けたビールを 用意しておけば いいだけのことじゃない。 あなたなら そのくらいの準備をしていても おかしくはないわ。 それに影山 あなた昨日の夜 この家に侵入していたみたいね。 侵入? 目撃情報があるのよ。 昨日 剣持 留美が殺害された直後 あなたが この家の中をのぞいて 何かを捜していたって。 あなた 今日 言ってたわよね この家の付近で 落とし物をしたって。 あれは 剣持 留美を殺害した際 逃げる途中に 何か証拠となる物を落としてしまって 慌ててたんじゃないの? それに その包帯よ。 あなたは 剣持 留美を殺害する際 ケガをした。 だから けさ 気まずそうに その手を私から隠した。 いえ それは。 ごまかさないで ちゃんと説明しなさい。 申し訳ございません お嬢さま。 私 お嬢さまに 1つだけ隠し事をしておりました。 しかし。 こうなっては やはり正直に お話しするしか ないようでございますね。 包み隠さず 全てを打ち明けます。 《し~》 実は昨夜 天道家の隣の球場で 野球の真剣勝負を したのでございます。 はっ? 相手は 近所のケーキ屋 ノエルのご主人。 以前 お店に伺った際 「こう見えても 俺は 有名なスラッガーだったんだぜ」などと おっしゃるものですから 長年 野球をたしなんできた 私といたしましても ベースボールプレーヤーとしての 闘争心を抑えることができず ついに昨夜 1打席のみの決戦を。 だから留守だったの? はい 男同士の果たし合い故 お嬢さまにも 秘匿とさせていただいたのです。 で どうだったのよ。 《しゃらでございます!》 《ふりゃ!》 私の完敗でございました。 《んあっ あっ》 まさか これでケガして 手に包帯を? 悔しさのあまり つい 力が。 《痛い》 この悔しさを 一生 忘れないためにと 私は 敗戦の記念ボールを捜しました。 そのため 天道家のお庭を のぞいていたのでございます。 じゃ あの目撃情報は そのときの。 そして今日 お嬢さまが 捜査をしている最中 ついに このボールを 発見したのでございます。 これが昨夜から今日にかけての 私の怪しげな行動の 真相でございます。 お嬢さまに 余計な心配をさせてしまい 申し訳ございませんでした。 平にお許しを。 ふ~ん。 じゃ 後で そのケーキ屋のご主人に 裏をとっておくわ。 そうしていただければ。 影山 私の目は節穴じゃなくってよ。 今後は くれぐれも 勝手な行動は慎むように。 はい。 (風祭)どうしたんだい 宝生君。 あっ 警部。 (風祭)あっ 君は確か。 第一発見者です。 何。 これは。 宮地 沙織さんです 亡くなっています。 またX。 はい はい はい はい はい はい はい はい。 まさに急転直下の展開だね。 クリスマス前に とんだプレゼントが届いたようだ。 君には じっくりと聞きたいことがある。 署まで ご同行 願おうか。 殺人容疑で逮捕する。 警部。 君に聞きたいことは1つだけだ。 その後 ショウレイさんとは どうなってる。 君はショウレイさんの フィアンセだと言っていたね。 それは 結婚を前提ということなのか? このまま 黙っているつもりなのかい? さて いつまで黙っていられるかな。 教えなければ。 教えなければ。 熱っ 熱~! ≪熱ーい! 何? 何なの? いいだろう。 そっちが その気ならこっちにも考えがある。 取引だ。 ショウレイさんの情報を 提供すれば 今すぐ君を解放しよう。 これは超法規的な司法取引だ。 強情だな。 では これは どうだ。 特別に風祭モータースの車を プレゼントとして付けよう。 ハァ 口の堅い男だ。 まあ あしたの クリスマスイブまでには まだ時間がある。 取りあえずカツ丼でもどうだい? カツ丼でございますか? ほほう。 取調室でカツ丼。 ああ 取調室でカツ丼。 誰もが 人生で一度は経験してみたい スペシャルディナーだ。 存分に楽しみたまえ。 その代わり教えてくれるね? ショウレイさんのことを。 カツ丼だよ カツ丼。 さあ。 う~ん。 さあ。 黙秘いたします。 ジーザス クライスツ。 (警察官)5分だけです。 あっ 旦那さま。 (清太郎)影山君 元気そうで何より。 あっ ご無沙汰しております。 どうされたのでございますか? こんな所に。 麗子から連絡があってね。 出られるよう話はつけてきた。 明日中には帰れるはずだ。 旦那さま自ら ご尽力いただくとは どう お礼を申し上げたら よろしいのか。 なに 宝生グループの力を もってすれば 造作もないこと。 そうじゃなかったかな? 影山君。 あっ 恐れ入ります。 どうだね 麗子は。 興味深いお人でございます。 わがままで 天真らんまん。 しかしながら あれほど純粋な方を私は他に知りません。 (くしゃみ) (清太郎)やはり 君に任せて よかったようだな。 麗子は 少しだけ大人になったようだ。 前は 好き放題の わがまま娘だったというのに。 まあ 私は あのまま わがままでも構わなかったんだけどね。 何しろ麗子はカワイイから。 あっ。 あっ ところで影山君。 1つだけ どうしても 君に伝えておかなければ ならないことがあるんだ。 と おっしゃいますと。 実は 麗子には秘密がある。 秘密? (清太郎)ああ 決して 本人に知られてはならない 重大なる秘密が。 何と。 結局 自分は何にもしてないし。 (並木)警部 現場検証と周辺の聞き込み 一とおり終わりましたが。 (いびき) (宗森)おはようございます 警部。 (江尻)朝食をお持ちしました。 うん。 うん。 ハァ はい この事件で 大きな教訓を1つ得たよ。 (山繁)何でしょう 警部。 この季節にオープンカーで寝ると 寒い。 そりゃそうだ。 んっ? どこ行くんだい 宝生君。 いったん署に戻って 着替えてきます。 おはよう 影山。 これは お嬢さま。 おはようございます。 影山 今日はクリスマスイブね。 さようでございますね。 そういえば あなた今夜は 予定が 入ってるんじゃなかったっけ。 はい。 すてきな夜になるといいわね。 って あら いけない。 ろう屋の中じゃ クリスマスイブも楽しめないわね。 本当に残念だったわね。 お嬢さま お顔が 喜びに満ちあふれておりますが。 では ごきげんよう。 そのうち 出られるんじゃなくって? お嬢さま。 もしかしたら 徹夜でございますか? 何よ もしかして顔が疲れてるとか 化粧のりが悪いとか 言いたいわけ? いいえ。 くれぐれも お体には お気を付けください。 そんなの分かってるわよ。 しかし まさか 同じダイイングメッセージとはね。 はい。 つまり連続殺人。 この現場を見て どう思う? 宝生君。 宮地 沙織は 倒れる瞬間 テーブルの上に置いてあった ケーキを床に落とした。 そして そのクリームを使って 死の間際に ダイイングメッセージを残した。 そんなことは 君に言われなくったって 分かってるよ。 問題は2人の被害者が 同じダイイングメッセージを 残したという事実さ。 同じということは。 はい 犯人は同一人物である可能性が 極めて高い。 そして 同じ犯行を繰り返す可能性もね。 何しろ 5人のミステリー作家たちが 集められたんだ。 残るは3人。 このままだと さらなる犠牲者が出る。 警部 早く止めないと。 しかし僕は 寝不足の お疲れちゃんだよ。 なかなか頭が働かナッスィン。 (並木)昨夜 警部が寝ている間に 確認しましたが 死亡推定時刻は深夜0時前後です。 (山繁)警部が 寝ている間に確認しましたが ナイフのような刃物で 腹部を刺されていました。 警部が寝ている間に 確認しましたが 他の作家3人 そして 佐藤さん 米子さん 里美さんは 犯行時刻 全員 部屋にいました。 アリバイはありません。 うん つまり 君たちは僕だけ寝ていたことを 恨んでいるね。 (3人)別に。 ハァ さすがに徹夜の捜査は疲れたわ。 ちょっと 誰か。 ちょっと 誰かいるでしょ。 もう 影山がいないんだから 誰か私の面倒 ちゃんと見なさいよ。 お待たせいたしました お嬢さま。 ターキーの焼き加減に 細かい 注文を出しておりました故 返事が遅れてしまいました。 お許しを。 さすが お父さま。 はい 旦那さまに ご尽力いただいたおかげで 先ほど釈放と相なりました。 あっ それより お嬢さま いったい 何を召し上がってるので ございますか? 見れば分かるでしょ サラダよ。 これがサラダでございますか。 そうよ 私が盛り付けた 麗子お嬢さまの気まぐれサラダよ。 お嬢さま 少々 気まぐれが過ぎるかと。 そんなの私の勝手でしょ。 そんなことより 今夜は 予定があったんじゃなかったの? ああ それなら遅れると伝えました。 遅れる? そんなの相手に失礼でしょ。 大丈夫でございます きちんと事情を話しました故。 どうも こちらのことが 気になってしまい このままでは 逆に相手に失礼かと。 影山。 やはり 私には放っておくことが できませんでした。 あの事件の謎を。 って そっちかい。 して お嬢さま 捜査の その後の進展状況は? ホントに あなたって人は。 それがね 全然 進まないのよ。 ダイイングメッセージのXの謎が 解けたって 警部が言いだして まず作家3人を集めたの。 (川又)《まさか 宮地まで殺されるとは》 (立花)《いったい どうなってんだよ》 (国岡)《このままだと われわれも》 《ご安心ください》 《僕には犯人の姿が はっきりと見えています》 (立花)《何でだよ》 《ダイイングメッセージの意味が 分かったんですよ》 (川又)《また あのXか》 《で あのXの意味は?》 《違うよ 宝生君 あれはXではないのさ》 (国岡)《Xではない?》 (立花)《どういうことだ》 《あれは アルファベットじゃなくて 数字なのです。 すなわちローマ数字のテン》 (3人)《で?》 《警部 ローマ数字の10だとして 何が分かるのですか?》 (国岡)《また 思い付きで言っただけか》 《あんた ふざけんのも いいかげんにしろ》 (川又)《こっちはね いつ 殺されるか分からないんだよ》 《そんなこと僕に言われても 困りますな》 《警部》 (国岡)《もう あんたに任せては いられない。 こうなったら私たちが考える》 《俺たちで解くんだ Xの謎を》 《殺される前に 犯人を見つけないと》 《しかし 一般の方が 捜査に参加されるという…》 《いいや》 《考えてみたら こんなに頼もしい味方はいない》 《昨日の敵は今日の友。 一緒に考えよう》 《何だか おかしなことになってきた》 そのころ私は 同居人となった方が 明確なる凶暴性を 醸し出されておりましたので とにかく 波風 立てないようにと。 おつとめ ご苦労さまです。 こっちは それから ミステリー作家3人と 風祭警部で ダイイングメッセージの 解読会議が続いていたのよ。 《はい はい はい はい》 《どうした 白スーツ》 《何か気が付いたのか?》 《ええ 今度こそ完璧です》 《まあ どうせ肩透かしだろうが》《皆さん あれはXではない》 《そして ローマ数字のテンでもない》 《ばつ印だったのです》 《だから どうした 白スーツ》 《どうせ また その場の 思い付きで言ってるだけで フッ その先はないんだろうが》 《いいえ これこそ 犯人につながる決定的証拠》 《ばつが1つで? バツイチ》 《つまり犯人は バツイチなんです》 《フフフフフフフ》 《何が おかしいんだよ 白スーツ》 《いよいよクライマックスです》 《昨日の友は今日の敵》 《さあ この中にいるバツイチの犯人を あぶり出しましょうか》 《立花さんは?》 《バツイチ》 《川又さんは》 《バツイチ》 《国岡さんは?》 《バツイチ》 《皆さん ご苦労されてますな》 《感心してどうするんですか》 《白スーツ》 で 結局 Xの謎も解けないままだったの。 そのころ私は キャッチボールによって 徐々に 怖そうな方とも打ち解け始め やはり野球は 人と人とをつなぐ 素晴らしいスポーツであると 再認識していたのですが そこで ふと われに返ったのです。 いつまでも 過去の挫折に とらわれていてはいけないと。 《どうした》 《よかったら このボール もらっていただけませんか?》 《何か あんちゃんには 深~い事情があるみてえだな》 《分かったよ もらってやるよ》 《ありがとうございます》 こうして私は 敗戦の呪縛から ボールと自分を解放したのです。 何のこっちゃ。 こっちは警部が 佐藤 武雄と 田口 米子にも バツイチかどうか 確かめるって言って。 《失礼ですが 佐藤さんと米子さんに 離婚歴は?》 (佐藤)《はっ?》 (米子)《何で そんなことを?》 《これも捜査の一環です お答えください》 (佐藤)《うちは 普通の4人家族ですけど》 《では米子さんは》 (米子)《未婚です》 《いい人が見つかると いいですね》 《警部》 (里美)《あっ すいません》 《まだ お話の途中でしたか》 《どうしましたか?》 (里美)《クリスマスケーキを 食べようかなって》 《でしたら私たちは》 《ああ お気になさらず ご一緒にどうでしょう》 《宝生君 せっかくだからいただこう》 《僕は食べたい》 《警部》 《ずいぶんシンプルな クリスマスケーキですね》 《まあ うちは だいたい 専属のパティシエが 新鮮なフルーツたっぷりと》 《警部》 《そういえば》 《ケーキって 2つあったんですか?》 (米子)《ケーキが2つ?》 《あっ あれは》 (沙織)《これ お土産ね》 (米子)《1つは 宮地先生のお土産で》 (里美)《米子さん これ ことしのクリスマスケーキ》 (米子)《もう一つは 昨日の夕方 里美ちゃんが買ってきた ケーキです》 《里美ちゃんが 毎年 行ってる 近所のお店で 宮地先生も 買われてきたみたいで それで 同じクリスマスケーキが2つに》 《へえ 里美さんが》 《近所のケーキ屋さんって もしかしてノエル?》 《そうです》 《毎年 クリスマスケーキは 里美ちゃんが自分のお小遣いで 買ってきてくれるんですよ》 《お小遣いで》 《そういえば あの ばつ印の意味って 何だか分かったんですか?》 《えっ?》 《あっ あの ダイイングメッセージのこと?》 《あれは まだ捜査中よ》 《そうですか》 (佐藤)《ありがとうございます》 (佐藤)《じゃ いただきましょうか》 《里美さん いただきます》 (里美)《どうぞ》 《何か》 《そのパンダ もし よかったら 僕に》 《警部》 《佐藤さん どうですか?》 《ええ おいしいです》 で 結局 そのまま 今日の捜査は終了したってわけ。 なるほど そういうことでございましたか。 何 分かったようなこと 言っちゃってるのよ。 昨日は推理を外したくせに。 確かに私 真実を見誤っておりました。 じゃ 何? 今度は 真犯人が分かったっていうの? はい。 誰よ。 そのためには 少々 説明が必要となります。 そして こよいは 特別な夜。 おいしそう。 謎解きは クリスマスディナーの後に いたしましょう。 私 この後 所用がございます故 こよいは速やかなる謎解きで 事件を ひもといてゆこうと思いますが。 よろしいでしょうか。 大切な人を 待たせてるんですものね。 まず最初に申し上げておきますが 今回 起きた 2つの殺人事件は 同一犯による犯行では ございません。 違うの? 最初の事件は 昨日 私が見立てたとおり 宮地 沙織が 文学賞や 恋人を奪われた恨みから 剣持 留美を殺害したものです。 じゃ 最初の殺人事件の犯人は 結局 宮地 沙織だったっていうのね? はい 犯人は合っておりました。 しかし そこに至る推理が 間違っていたのでございます。 そこに至る推理? 黒インクで書かれた Xでございます。 私は 母親の 天道 静子先生を かばうために 娘の里美さんが カムフラージュとして書いたの だろうと推理しましたが 本当は あのXを書いたのは 佐藤 武雄だったのです。 佐藤 武雄? はい 彼が そのようなことをした 理由については 今 お話ししても ご理解いただけないかと 思われますので 後ほど説明させていただきます。 故に今は ある理由でとだけ 申し上げておきましょう。 ある理由? その ある理由に 気付けなかったことが 私が推理を間違った 原因でもございました。 さらに私は 2階に投げ込まれた トロフィーについても 推理を誤っておりました。 何が違ったのよ。 あれは母親をかばうために 娘の里美さんがやったことだと 推理しましたが 本当は 里美さんが 佐藤 武雄をかばうために やったことだったのでございます。 佐藤のため? はい。 朝方 里美さんは 剣持 留美さんの遺体を 見つけます。 そして 同じく ある理由から 彼女は その犯人が 佐藤 武雄だと思ってしまった。 そこで 佐藤 武雄を 容疑者から外すために トロフィーを 2階に投げ入れたのでございます。 待って どうしてトロフィーを 2階に投げ込んだら 佐藤 武雄が 容疑者から外れるのよ。 昨日も申し上げましたとおり 犯人は2階まで トロフィーを投げる能力を 持っている人物である。 つまり 投げられない人物は 容疑者ではなくなる からでございます。 でも 佐藤 武雄は 2階にトロフィーを 投げられるんじゃない? だってピッチャーだったって。 しかし 佐藤 武雄は 肩を壊してしまいました。 《中学か高校のときに 肩を壊しませんでしたか?》 《ええ 高校のときに。 それで 野球は やめました》 あなたバカね 肩を壊したからって トロフィーくらい 投げられるでしょ。 そんなことも分からないの? さすが お嬢さま。 佐藤 武雄の言う 肩を壊したとは 剛速球が 投げられなくなっただけで トロフィーくらいは投げられる ということが 分かってらっしゃるんで ございますね。 当然でしょ。 しかしながら お嬢さま 果たして 小学校から音大付属で ピアノ一筋 スポーツに疎い13歳の少女が 肩を壊したという言葉の意味を 正しく理解できたのでしょうか。 里美さんは 肩を壊した 佐藤 武雄が 重いトロフィーを 投げることなんて できないと思っていた。 そして けなげな少女は必死に考え 2階にトロフィーを投げ込めば 佐藤 武雄を 容疑者から外すことができると 思い付いたのです。 ところが。 《男性の皆さんは 全員 投げることが可能でしょう》 《特に肩を壊したとはいえ 僕と同じ西東京リーグの 最優秀投手に選ばれた 佐藤さんにはね》 佐藤 武雄は トロフィーを 投げることができると分かった。 故に あのとき 里美さんは倒れてしまったと いうわけでございます。 まあ ある理由っていうのが 引っ掛かるけど 一応 筋は通ってるわね。 じゃ 2つ目の殺人は? 宮地 沙織 殺害事件を 読み解くのであれば 注目すべきは Xという文字自体ではなく Xという文字が ケーキのクリームによって 書かれていたという 点でございます。 ケーキのクリーム? それは たまたま 手元に あったから 使っただけでしょ。 いいえ お嬢さま 思い出してみてください。 宮地 沙織の手には 血が付着しておりました。 ならば その血で ダイイングメッセージを 書けばいいまで。 わざわざクリームを使う必要など なかったはずでございます。 この場合 あのXは 宮地 沙織ではなく 他の何者かが意図的に ケーキのクリームを使って書いた とみる方が賢明でございましょう。 また被害者ではない誰かが 書いたっていうの? はい 昨日も申し上げたとおり ダイイングメッセージ というものは 誠に 信用ならないものでございます。 何しろ 後から自由自在に 偽造できるのでございますから。 じゃ もう 推理にならないじゃない。 いいえ ケーキのクリームを 使ったことによって これを書いた人物は 重大な証拠を残してしまったのです。 証拠? それは 書き順でございます。 書き順。 よくご覧ください お嬢さま。 この2つの線が交差する部分を よく見ると どちらの線が先に引かれたのかが 分かるようになっております。 ホントだ。 お嬢さま Xの書き順は ご存じでございますか? バカにしないでよ。 左上から右下が先でしょ。 さすが お嬢さま しかし このXは 右上から左下の線が 先に書かれております。 そうね。 つまり このダイイングメッセージを 偽装した人間は Xとは違う書き順で これを書いたのでございます。 どういうこと? おそらく 書いた人間にとって これはXではなく ばつだったのではないかと 思われます。 ばつ? ばつという記号には 正しい書き順はございません。 右上から書く方も 大勢いらっしゃいます。 確かに右上から書くかも。 とするならば このダイイングメッセージを 書いた人物は すぐに 思い当たるはずでございます。 これをXではなく ばつだと思ったのは誰でしょうか。 《そういえば あの ばつ印の意味って 何だか分かったんですか?》 里美さん? はい。 じゃ 里美さんが犯人だっていうの? いいえ 里美さんは 体力 精神力 動機 全てにおいて 今回の殺人事件に最も縁遠い人物。 仮に彼女が犯人であるならば あんな小細工は必要ないかと。 じゃ どうして里美さんは 偽のダイイングメッセージ なんかを書いたのよ。 おそらく ばつ 捜査側におけるXと書くことで 誰かを かばおうとしたのではないかと。 かばう? Xと書かれたことによって 警察は 宮地 沙織と 剣持 留美さんを殺害したのは 同一犯であると 考えたわけですよね。 ええ だって おんなじXだったし。 それこそが 里美さんの狙いでございます。 誰をかばったのよ。 第一の殺人では アリバイがあった 佐藤 武雄です。 えっ? じゃ 彼が 宮地 沙織を殺したってこと? はい。 うん ホントに そうかしら。 と おっしゃいますと? だって もう1人 重要な容疑者が残ってるじゃない。 重要な容疑者? 天道 静子よ。 天道 静子先生? 最初に倒れちゃったから 捜査線上から消えていたけど よく考えたら怪しいわ。 動機だって いくらでも考えられる。 例えば 仕事場にこもって プレッシャーと闘う日々の中で 彼女は いつか 後輩の作家たちに 追い抜かれるのではないかと 恐怖を感じていた。 だから 急成長している ミステリー作家たちに 殺意を抱いたのよ。 では つまり。 そう 招待状を送って 作家たちを集めたのは 天道 静子だったってこと。 そして 彼女は 剣持 留美さんと 宮地 沙織を次々に殺害した。 そう考えれば 里美さんが 犯人をかばったのも納得がいくわ。 だって 天道 静子は 実の母親なんですもの。 やっぱり 天道 静子が犯人だったのよ。 あれ? 影山 もしかして あなた 昨日に引き続き 今日もやっちゃった? ウフ どうやら あなたの推理を 私が超えちゃったみたいね。 あら 聖夜の奇跡に驚いて 言葉も出ないのかしら。 でも これは 奇跡じゃなくて 私の実力なの。 お嬢さま。 何? 影山。 どうぞ お座りください。 この3カ月間。 私が心を鬼にして 毒を吐き続けてきたのは まったくの無駄だったという ことでございますね。 へっ? 失礼ながら お嬢さま。 お嬢さまの目は やはり節穴でございましたか。 お嬢さまの推理力は やはり ずぶの素人以下でございましたか。 そこまで レベルが低いというのであれば 私 本気で「ウケる」でございます。 何? 何なの? もはや毒舌というより 単なる悪口? 言葉の暴力? あり得ない 執事である前に 人として あり得ない。 オニよ オニ。 そうか 分かった あなた逮捕される前に 私に責められたこと 恨んでるんでしょ。 いいえ 恨んでおりません。 恨んでる 絶対 恨んでる。 だから ただ 悪口 言って すっきりしたかったんでしょ。 恨んでなどおりません。 ホントに? 人のピンチに つけ込むからでございますよ。 それが恨んでるっつうの。 お嬢さまの推理は 間違っております。 何で そう言い切れるのよ。 それは ここで申し上げても 納得していただけないかと。 また そうやって ごまかして。 でしたら 直接 お話を伺うのはいかがでしょうか。 天道 静子先生 ご自身に。 影山 車。 かしこまりました。 どういうことだ。 もう1人 タキシードの男がいたろう。 どこ行った。 出てったよ さっき。 いったい どうやって。 それは? タキシードから もらった。 没収。 でも これは。 没収。 影山。 あっ ちょっと 影山。 お嬢さま 確かに 天道 静子先生を 犯人と見立てた先ほどの推理は 至極まっとう。 筋も きちんと通っておりました。 何よ いまさら。 ただし そこには 1つだけ 大きな思い違いが 存在するのでございます。 思い違い? 佐藤 武雄は 宮地 沙織をなぜ殺害したのか。 そして なぜ 里美さんは 佐藤 武雄をかばったのか。 今回の連続殺人が起きた要因は 全て 天道家が隠し続けてきた 秘密にあるのでございます。 秘密? これでございます。 えっ? どういうこと? 天道先生は? お嬢さま これが 佐藤 武雄と 里美さんを突き動かしていた ある理由の正体でございます。 すなわち そもそも 今回の事件において 天道 静子先生なる人物は 存在しなかったのです。 えっ? おそらく 天道 静子先生は 10年ほど前に 亡くなっているものかと。 何を言ってるの? いろんな人が 天道 静子を見ているし 私だって 直接 天道 静子に会って話をしたのよ。 それに 天道 静子は 10年以上 本を出し続けているの。 いないわけがないじゃない。 10年ほど前から 天道先生の作風が がらりと変わったことは 私も感じておりました。 しかし まさか 違う人間が書いていようとは 夢にも思っておりませんでした。 違う人間が? 誰が書いたのよ。 それができたのは 佐藤 武雄だけでございましょう。 彼は 長年 編集者として 天道先生と共に 作品を 作り続けてきた経験を生かして 天道 静子を名乗り 自らの作品を出版していた。 そして 彼女がいないという事実を1人で必死に隠してきた。 どうしても 天道 静子の作品を 売り続けなければならない理由が そこにあったからでございます。 まさか そんな。 私も信じられませんでした。 天道 静子先生は存在しない。 その事実に 気付けなかったことが 今回 推理を間違える原因と なってしまったのでございます。 この事件は 剣持 留美さんを 殺害しようと企てた 宮地 沙織が 天道先生の名をかたって ミステリー作家を 天道家に 集めたことから始まりました。 佐藤 武雄は驚いたはずです。 何しろ 天道 静子先生は この世に存在しないのですから。 誰が何の目的で こんなことをしたのか。 彼は やって来た5人に 注意を払っていたはずです。 そのため 誰よりも早く 剣持 留美さんの遺体を発見した。 驚いた 佐藤 武雄は 慌てて 通報しようとしたことでしょう。 しかし 警察の捜査が始まれば 天道 静子先生がいないという 事実も公となってしまう。 そこで 彼は あるアイデアを思い付きます。 留美さんの遺体を 天道 静子先生に変装させ リビングに置いたのです。 こうすれば 天道先生が実在すると印象づけることができ 同時に面会謝絶の状態を つくることができるからです。 つまり あのとき 倒れていたのは 天道 静子先生ではなく 殺された 剣持 留美さんだったと いうわけでございます。 嘘でしょ? 何で そんなことが言えるのよ。 きっかけは足でございました。 足? 倒れていた人物は 素足のままでした。 体調を崩されていた天道先生が そのような軽装で 離れから やって来たことに 私は違和感を抱いていたのです。 故に もしかしたら 天道 静子先生は 存在しないのかもしれないという 仮説が 浮かんできたのでございます。 じゃ あの黒いインクで書かれたXは? あれは 佐藤が書いたって言ってたわよね。 何でダイイングメッセージなんか。 はい それも 天道先生がいないという秘密を 佐藤 武雄が 守ろうとしていたと考えれば 容易に説明がつきます。 おそらく きっかけは 変装に使った この 天道先生のトレードマーク 黒いマニキュアでございましょう。 マニキュア? 剣持 留美さんの遺体を 元の場所に戻せば 佐藤 武雄の計画は 成功するはずでした。 しかし 留美さんの爪に塗った 黒いマニキュアが 完全に 落ちなかったのでございましょう。 このまま遺体が発見され 黒いマニキュアをしていたことが 分かれば 留美さんの遺体を使って 天道先生がいるように 見せ掛けていたことが バレてしまうかもしれない。 そこで 佐藤 武雄は インクをこぼし 爪に塗り マニキュアの汚れを 隠したのでございます。 しかし それだけでは 不自然に見えるため Xという ダイイングメッセージを書いた。 こうすれば 留美さんが メッセージを書くために インクで手を汚したのだと 思わせることができるからです。 でも待って。 その後 私は 警部と一緒に 天道 静子に会っているのよ。 この目で ちゃんと 天道 静子を見たんだから。 お嬢さま その方も 天道先生に変装した 別人でございます。 えっ? 誰が そんな変装するっていうのよ。 それも 天道先生がいないという秘密を 佐藤 武雄が 必死に 守ろうとしていたと考えれば 容易に想像がつきます。 おそらく 宮地 沙織は 佐藤 武雄が 剣持 留美さんの変装を 解いているところを目撃し 天道先生が 存在しないという事実に 気付いたのでございましょう。 そして 佐藤 武雄に近付いてきた。 《ねえ あなたの秘密 分かっちゃった》 《何のことでしょうか》 《天道 静子って ホントは もう いないんでしょ?》 《バラされたくなかったら 私の言うこと聞きなさい》 2人は互いの秘密を守るために 共謀した。 そして 宮地 沙織は 天道 静子先生に成り済まし 自分のアリバイを 立証したのでございます。 じゃ あの 天道 静子は 宮地 沙織だったってこと? はい。 しかし ここで 宮地 沙織は 欲を出してしまった。 《ねえ あんたさ 天道 静子の印税で 相当 もうかってんでしょ? 半分でいいわ》 《えっ?》 《私にも よこしなさいよ》 《それは》 《だったら バラしちゃってもいいんだ》 《天道 静子は もう この世にはいません》 《読者の皆さんは 佐藤って編集者に だまされてたんですよって》 《それに あの子 里美ちゃんだっけ?》 《ショックだろうな》 《自分のお母さんは もう死んでるのに ずっと だまされてたなんて 知ったら》 《アハハハハ アハハ かわいそう》 《ハハ おかしい。 かわいそう》 (佐藤)《そうはさせない》 《えっ?》 (沙織)《あっ うっ》  こうして 2人の女性が連続して 殺害されるという事件が 起きてしまったのでございます。 そんな。 ≪(佐藤)お前たち誰だ。 こんな所で何してる。 佐藤さん これ以上 罪を重ねるのは。 影山。 あっ。 ごめん。 おっ。 警部? あっ あっ。 警部。 やっと会えたね ショウレイさん。 警部 私のために。 何。 聖なる夜 僕の命を 君にプレゼントしたまでさ。 君の腕の中で死ねるなんて これ以上の終わりはない。 最高のクリスマスイブだ。 ショウレイさん グンナイツ。 警部? 警部! (いびき) んっ? (いびき) はっ? お嬢さま わざとでございますね。 そんなわけないでしょ。 んなことより これ。 何と この敗戦球が よもや 人の命まで救うとは。 そして 何より このお方 球形のボールで ナイフの切っ先を受け止めるとは。 (いびき) 恐るべきミラクル。 これぞ まさしく 聖夜の奇跡でございます。 《メリー風祭》 (いびき) あなた 自分がやったことを ちゃんと分かってるんでしょうね。 どうして あんなことを。 佐藤さん これは私の勝手な想像ですが あなたが記した あのXという文字。 あれは 野球のXゲームのことではございませんか? Xゲーム? コールドや 9回の表で ゲームが終わることでございます。 すなわち あのXの意味はゲームセット。 10年に及ぶ偽りの日々を 終わりにしたいという思いが 名投手だった あなたに あのとき 無意識のうちに Xという文字を 書かせたのではありませんか? あなたはデビュー当時から 天道 静子先生と 苦楽を共にされてきました。 そして 最後に託されたのですね? 天道先生から 娘の里美さんのことを。 そして 天道先生の死を隠し 里美さんを育てながら 執筆活動を続けてきた。 それは 天道先生の 前のご主人が残した借金を返し 天道家を維持するため。 つまり 全ては 里美さんの ためだったのではないですか? ですが 佐藤さん。 里美さんは。 母親の 天道 静子先生が もう存在しないという事実を 知ってらっしゃいます。 まさか。 まだ気付かれないのですか? 天道先生が亡くなっていることを 知っている里美さんは あのとき あなたが 天道先生を 運んでいる姿を見て驚きました。 あれは いったい 誰だったのかと。 そして 朝方 剣持 留美さんの 遺体を発見したとき気付いた。 さっきの天道先生は この遺体だったのだと。 そこで彼女は あなたが留美さんを殺害したと 勘違いしたのです。 だからこそ トロフィーを2階に投げ込み あなたを容疑者から外そうとした。 さらに 宮地 沙織さんの殺害現場でも あなたを容疑者から外そうと ケーキで ダイイングメッセージを書いた。 あれらは全て あなたをかばうために 里美さんが 必死に やっていたことだったのですよ。 里美さんが? 何で そこまで。 それは あなたが実の父親だからです。 父親? おそらく 里美さんは 天道 静子先生と 佐藤 武雄さんの間にできた 子供でございましょう。 それは君の勝手な想像だろ。 いいえ 私だけの想像ではございません。 里美さんも あなたのことを 父親だと考えてらっしゃいます。 えっ? 失礼ながら佐藤さん 今日 クリスマスイブは あなたの誕生日なのでは ありませんか? なぜ それを。 あのとき あなたが 里美さんから 受け取ったケーキには パンダのマジパンが 載っていました。 私は ノエルのご主人に たまたま お聞きしたんです。 クリスマスケーキに 載っているのはサンタ。 パンダが載っているのは バースデーケーキだと。 つまり あれは クリスマスケーキではなく あなたへの バースデーケーキだったのです。 そんな。 でも だからといって あの子が私のことを 父親だと思っていたとは。 いいえ。 里美さんは ノエルで毎年クリスマス前に ケーキを買うとき こう言っていたそうです。 《毎年クリスマスなのに 誕生日ケーキなんて 紛らわしい注文をする お客がいるんだけどね でも いつも その子が うれしそうに言うんだよ》 《お父さんの 誕生日ケーキなんです》 あなたには家庭があり 里美さんを娘だと 言うことはできなかった。 そして 里美さんも あなたをお父さんと呼ぶことが できなかった。 それでも彼女は お小遣いをためて 年に一度だけ あなたの誕生日に バースデーケーキを買っていた。 言葉にすることは許されない。 感謝の思いを あのバースデーケーキに込めて 贈っていたのです。 そして だからこそ彼女は ダイイングメッセージに ケーキのクリームを使った。 里美さんは殺害現場に入ったとき 佐藤さんをかばうために ダイイングメッセージを 書こうとしました。 そのとき 彼女は 2つのノエルのケーキ箱が あることに気付きます。 このまま 2つのケーキを見られれば クリスマスケーキだと 偽っていた物が 誕生日ケーキだったことに 気付かれてしまうかもしれない。 あなたを父親だと思っていた 自分の本心が 分かってしまうかもしれない。 そこで 彼女は クリスマスケーキを床に落とし メッセージを書いた。 こうすることで 自分の本心を隠すと同時に 父親を守ることができると 考えたからです。 父親は母親がいないことを 必死に隠し その父親を 懸命に娘は守ろうとしていた。 それが今回の事件の 全ての真相でございましょう。 (里美)《私 また買ってきますね クリスマスケーキ》 《佐藤さん どうですか?》 《ええ おいしいです》≪(里美)佐藤さん。 いつから気付いていたのですか? 天道先生がいないことに。 6年前です。 そんなに前から。 手紙です。 (里美)ちっちゃいころ 私は執筆で忙しいお母さんと 手紙で やりとりをしていましたよね。 お母さんの優しい字が 大好きでした。 それで 6年前のクリスマスイブ 「今日はサンタさんが来るね」って お母さんに手紙を出したんです。 (里美)その返事には いつもの優しい字で こう書いてありました。 「そうだね。 サンタさんは ゆめの国から やってくるんだよ」って。 でも 私 唯一 覚えている お母さんとの思い出で 3歳のときに こう言われたことを覚えていたんです。 (静子)《サンタさんはね フィンランドに住んでるのよ》 《ウフフフフ》 それで いつも見ていた あの優しい字は お母さんの字じゃ なかったんだって気付いたんです。 《ミステリーフェアに 参加なさるかどうか 今 先生に確認してまいります。 少々お待ちください》 (里美)誰の字なんだろうって 気になって その後 佐藤さんの手帳を こっそり見たら あの優しい字がありました。 すみません ずっと黙ってて。 いいえ 私 思っていたんです。 もし お母さんが生きていたとしても 執筆で忙しくて 今と そんなに 変わらなかったんじゃないかって。 だから ずっと私の面倒を 見てくれていた佐藤さんには 本当に感謝しています。 里美さん それは違いますよ。 えっ? (佐藤)里美さんが 二十歳になったときに お渡ししようと思っていた物が あるんです。 亡くなる前に 天道先生が残したメッセージです。 これを今日お渡ししておきます。 (佐藤)「回ったよ」 「里美 二十歳の誕生日おめでとう」 「きっと 奇麗になってるんでしょうね」 「ママも見たかったわ」 「里美 いつも独りぼっちにさせて ごめんね」 (静子)「愛してる 愛してる」ありがとうございます。 最高のクリスマスプレゼントです。 日本一の女流ミステリー作家 天道 静子先生らしい 深い思いの詰まった ダイイングメッセージで ございますね。 (宗森)警部 しっかりしてください。 警部 起きてください。 警部 犯人が分かりました。 警部 佐藤 武雄が自首するそうです。 (4人)起きないな。 ショウレイさん。 いつか あなたと メリー風祭。 (4人)ほっとこう。 結局 里美さんは 佐藤さんに聞かなかったわね。 本当のお父さんなのかどうか。 もう 言葉など 必要なかったのでございましょう。 えっ? 家族 恋人 友人 仲間。 人と人との結び付きは 全て一緒でございます。 目に見えない何かで つながっている。 それが 最も強い絆だということをお忘れなきよう。 そういえば 影山。 はい。 あなた今夜の予定は? 相手を 待たせてるんじゃなかった? 申し訳ございません お嬢さま。 このまま 直接 向かわせていただいても よろしいでしょうか。 えっ? 何で私が あなたのイブの予定に 付き合わなきゃなんないのよ。 ノエル特製 クリスマスケーキでございます。 (店主)はい ありがとうございました。 ノエル特製 クリスマスケーキは いかがでございますか? (店主)いらっしゃいませ はい。 ちょっと あなたのイブの予定ってこれだったの? はい クリスマスケーキの 店頭販売でございます。 何で こんなことしてるのよ。 実は あの一打席対決に敗れた場合 クリスマスケーキの販売を 手伝うと ノエルのご主人と 賭けをしていたのでございます。 約束どおり 全部 売ってもらうまで 帰さないからね。 はい。 ねえ これ あと どのくらい かかりそうなの? はい ノルマ達成まで あと50個ほどございますが。 そう 分かったわ 私も手伝うわ 謎解きのお礼よ。 それは いけません お嬢さま。 私が旦那さまに叱られます。 じゃ 叱られなさい。 大丈夫よ お父さまには内緒だから。 それに 私がサンタさんの格好して店頭で笑ってる方が ケーキだって売れるわよ。 何せ 麗子ちゃんはカワイイから。 (ため息) さあ 急ぐわよ 影山。 この後 ご用でも? 何 言ってるのよ 早く帰って寝ないと サンタさんが来ちゃうでしょ。 そうでございますね。 (清太郎)《実は 麗子には秘密がある》 《決して 本人には知られてはならない 重大なる秘密が》 《秘密? どのような》 《それはね》 《何と》 ノエル特製 クリスマスケーキは いかがでございますか。 はっ 靴下 用意するの忘れた。 おっきいやつ。 影山 大急ぎで売るわよ。 クリスマスケーキは いかがですか? ケーキはいか… 何よ。 失礼ながら お嬢さま。 お嬢さまは 本当に すてきな女性でございますね。 はっ? ノエル特製 クリスマスケーキは いかがでございますか? ケーキいかがですか? (店主)ケーキいかがですか? ノエル特製 クリスマスケーキでございます。 雪。『謎解きはディナーのあとで』の DVD-BOXが 4月27日に発売されます。 発売を記念して 抽選で5名の方にプレゼントいたします。 ご応募いただければ ありがたき幸せ。