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唯吾分享亡者之声06日文字幕,台词

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(隊員)以前にも このような 症状で 運ばれたことは? (泰人)半年前に 大腸炎になって 何度か 通院してますけど ここまで ひどい症状は 初めてです。 (朋子)お兄ちゃん…。 おなか 痛い…。 大丈夫か?しっかりしろ。 (隊員)石末総合病院から 受け入れ許可 出ました。 3時25分ごろには 搬送可能 予定です。 もう 大丈夫だ。もうちょっとで 病院 着くから。 (大己)どうして? うん? どうして 今 空を見たの? えっ? くしゃみ したかったから。  くしゃみ するのに わざわざ空 見る 必要あんの? ほら。 太陽 見るとくしゃみ 出やすくなるじゃん。 いや ならないよ。 わたしは なるの。 (彰)まぶしくてくしゃみに 集中できねえだろ。 その まぶしさが鼻を 刺激してくれて 出やすくなるんでしょ。 そんな人 いません。 ここに いるでしょうが! 分かんないかな もう。 (哲平)でも 光と鼻って全然 関係ないですよね? 太陽の光に鼻を刺激する 香りがあるなんて 聞いたことありません。 分かんない人にはね いくら 説明しても 分かんないと思う。 もう いいから。 いや 出ないよな? (彰)出るわけねえ。 ですよね? まあ アキは思い込み 激しいからな。 (奈津美)運ばれてきたときの 妹さんの服こちらに 置いときますね。  (泰人)あっ すいません。 (宮島)消化器内科の宮島です。 ゆうべは 大変でしたね。 (泰人)朋子は 大丈夫ですか?  (宮島)脱水の 補正もできて 血圧や 症状も 安定してます。  妹さん よくなってますよ。 ありがとうございます。 (奈津美)お兄さん 一度 帰って 休まれた方がいいんじゃないですか? (泰人)大丈夫ですよ。 でも お1人で 大変ですね。 (泰人)こういうことには 慣れてますから。 (亮介)あの きょうだい 両親 いないんだって? ええ。早くに 亡くされたそうです。 師長が 感心してたよ。 若いのに しっかりした お兄さんで  安心したって。 妹さんのこと とっても 大事に されてますからね。 学校 行きながら 妹の面倒を見て バイトもする。 まあ なかなか まね できねえよな。 (宮島)亮介君。ちょっと いい? (宮島)今 法医学のゼミに いるんでしょ? あっ…。親父から 何か 言われました? (宮島)うん…。別件で 頼みがあってさ。 法医学の先生に 相談が あんだよ。 さっきの患者さんのことで ちょっとね。 えっ…。あの女の子ですか? (哲平)「鼻粘膜の刺激 または 激しい 光刺激によって…」 書いてあるな。 じゃあ アキが言ってたこと 合ってるんだ。 大己さん。 今 集中してんの! 「光くしゃみ反射」っていって  日本人の 約4分の1しかこの体質に 当てはまらないらしいですよ。 4分の1? おそらく 僕たちはこの体質に 当てはまらない 4分の3なんだと 思います。 何か それって 悔しくない? もうさ 光 見てくしゃみ 出やすくなるとか もう どうだっていいだろ? だって 俺たち 一生  太陽 見て くしゃみする可能性が ないってことでしょ!?  それ 人生 損してる気がするもん。 (彰)始まったー!(哲平)いやいや 人生まで…。 (祐樹)あのう…。 うちの姉ちゃん いますか? 姉ちゃん? えっ? うちのゼミに女子なんて いたっけ? (祐樹)久保秋 佳奈子。 ああ アキか。 えっ? ええっ!?  今 「姉ちゃん」つった!? (祐樹)言いました。 (哲平)アキさんの 弟なんですか!? (祐樹)姉ちゃんのこと 「アキさん」って 呼んでんの? いきなり ため口ですか。 えっ!? あんた 何してんの? えっ? 何で いんの!? 何!? その格好。 質問 多過ぎでしょ。 ねえ。 腹 減ったよ。 4年ぶりに会って 最初に 言うことが それ!? 弟!? えっ!? 弟!? 何回 聞いてんだよ!? だって いきなりで びっくりすんじゃん! 祐樹っていいます。 もう 姉が いつも迷惑 掛けて すいませんね。  何 迷惑 前提で 話してんのよ!? きょうだいなのに 全然 似てないね。 (祐樹)えっ そうっすか?  (哲平)いや 全然 似てないよね。 (祐樹)哲平。 ウーロン茶 お代わり。 似てるなんて言われたことないでしょ。 毛穴の形が 似ているよ。 何 言ってんの? 祐樹君は 今 何やってんの? (祐樹)和食の料理人 やってます。  (鳳子)ええー!? そうなんだ!? 見掛けによらないわねぇ。 (彰)どこ 住んでんだよ? 大阪に 住み込みで 働きだして 丸4年です。 しっかりした 弟さんじゃない。 調子いいだけですから。 祐樹君が 料理人 目指したのアキのおかげだ。 何で わたしが出てくんのよ? アキが 全然 料理できないから  祐樹君がやらざるを得なかったっていうね。  (祐樹)何で 分かったんすか!? 「何で 分かったんですか」じゃ ないでしょ! ちゃんと 夕飯も お弁当も 作ってたでしょ! あれ あれ あれ。 弁当に入ってるたこさんウインナーって あるじゃないですか。 姉ちゃんが作ると たこの足が全部 真っすぐなんすよ。 (鳳子)礼儀正しい たこね。 それは ただ 切れ目が入った ウインナーだな。 リアルなタコを 表現したんだろ。  泳いでるときの タコって こう 足が すーっと 伸びてるもんね。 こう すーっと。 近いよ もう! (祐樹)あと あと あと。オムライスの中の ご飯が ただの 白米だったり ゆで卵だと思って  割ってみたら 生卵だったり もうね そんなことが 何回か あったんすよ。 それは さすがに 自分で 作んなきゃって自覚 芽生えるわな。 (祐樹)ああー!でも おいしい料理 1つだけ ありました。 何? 何? 姉ちゃん丼。 祐樹!いいかげんにしなさいよ。 だって うまいんだろ? (祐樹)もう すっげえ うまいです。 よし! じゃあ 今度 作ってもらいましょうね。 絶対 嫌! 賛成する人? (一同)はい! 言っとくけど うちに あんたの 泊まる場所なんて ないからね。 別に いいもーん!俺 哲平んち 泊まるから。 えっ!? うち!? また そんな勝手なこと 言って…。 (祐樹)あっ…。 ヤバい。  あっ ヤバい ヤバい ヤバい。 えっ!? これって 遺伝すんの!? すいません。急に お願いしちゃって。 (玲子)別に 構わないわよ。 こういった件で 病院に呼ばれるの そんなに 珍しいことじゃないし。 乗らないなら 置いていくわよ。 の…。 乗ります。 えっ?生きてる患者さん 診るんですか? (佐川)そう。 法医学は 亡くなった人だけじゃなく 生きてる 患者さんのために 協力することもある。 この 法医学研究室には これまでに行った 解剖や検査の 膨大なデータが 蓄積されてるからね。 そのデータが 事件解決の 糸口となることも あるわけだ。 で 今回は 石末君の お父さんの 病院からの 依頼があって それで 玲子君に 行ってもらうことになった。 (哲平)依頼って どんなことなんですか? (佐川)偽膜性大腸炎と 診断された 患者に ミュンヒハウゼン症候群の 疑いがあるということで 意見書の作成を 頼まれた。 ミュンヒハウゼン症候群? めんどくせえ 名前だな。 (佐川)久保秋君 説明できる? はい。  他人の関心や 同情を得るために 偽の症状や 病歴をつくって 治療を求め 通院や 入退院を 繰り返す 症状のことです。 (彰)そんなこと するやつ いるんですか? 確か 1951年に イギリスで 初めて 症例が 報告されたんだけど それ以降 日本でも 定期的に 起きてるね。 (哲平)原因は 何でしょう? (佐川)うん。昔と違って 人間関係とか コミュニケーションの とり方が 変わってきてるからじゃないかな。 核家族化も 進んでるし 近所付き合いも 減ってきてます。 それで 誰にも 悩みを 打ち明けられず 誤った方法でしか  他人の関心を 集められない人が増えているのかもしれないね。 だから ミュンヒハウゼン症候群っていうのは 人の寂しさが 生みだした現代ならではの症例と いえるんじゃないかな。 (玲子)「ミュンヒハウゼン」って どういう意味か 知ってる? 実在した ドイツ貴族の名前。 その貴族が 「ほら吹き男爵」って  呼ばれてたことが 由来。 その人も まさか 自分の名前が 数百年後に 病気の名前に なってるなんて 思ってなかったでしょうね。 その人も まさか 筆ペンで 自分の名前が 書かれるとは 思ってなかったでしょうね。 えっ? それって 書かなきゃ 覚えられないこと? いや あの…。これは 念のためです。 念のため。 (宮島)よし。順調に 回復してるね。 (泰人)よかったな。 (朋子)うん。 早く 退院して 学校 行きたいでしょ? (朋子)ううん。もうちょっとでマラソン大会 あるから  しばらく 入院してたい。 元気になって ちゃんと出なきゃ 駄目ですよ。 (朋子)あーあ。 めんどくさい。 (泰人)何か 持ってきてほしいもん ある? (朋子)着替えと 携帯の充電器と あと 漫画。 じゃあ 持ってきてほしいもん ここに 書いとけよ。 (玲子)年下には 積極的なんだ? えっ…。 (宮島)電話でも お伝えしたとおり 血液検査では 特に 異常は 見当たらなかったんですが ちょっと 気になることが ありましてね。 (玲子)通院歴は 判明したんですか? (宮島)半年前に 大腸炎に かかってからたびたび 通院しています。 2週間前にも 別の病院に 通院歴が 残っていました。 ところが  処方された薬を 飲んでいるはずなのに むしろ 2週間前より 症状が 悪化してるんです。 (宮島)当病院の院長です。 (貴之)こちらは? (宮島)東凛大学 法医学ゼミの夏井川先生です。 (玲子)初めまして。 もしかして 以前 電話で お話ししたことが あったかな? ええ。 (貴之)亮介は まだあきらめそうにないですか? (玲子)はい? 出来の悪い 息子だが ゆくゆくは  あいつにこの病院を 継いでもらわなければ 困るんだよ。  お分かりですよね? それでは 失礼します。 (玲子)正直  すぐに法医学を辞めて お父さんの跡を 継ぐんだろうなって 思ってたんです。 わたしも 早いうちに あきらめた方が身のためだと思って 彼に 話をしたこともありますが 息子さんと お父さん とても 似てらっしゃいますね。 似てる? どこが? お2人とも 想像以上に あきらめが悪いところ。 すいません。検査記録 お願いします。 (女性)ありがとうございます。 (朋子)さっきの女の人のこと 好きなんでしょ? 見て すぐ 分かったよ。 そ…。 そんなわけないだろ。 (朋子)絶対 嘘だね。 ちゃんと寝てなきゃ 駄目だろ。 だって 検査だもん。 あーあ。  早く おいしいもん 食べたいなぁ。 退院したらさ 何 食べたい? そうだな…。天久の ギョーザもんじゃ? えっ? 何? それ。 もんじゃの具に ギョーザが 入ってるの。超 おいしいから。 (朋子)ホント だまされたと思って 食べてみて。 わたし そこの店で お手伝いしてるから 朋子の知り合いって 言えば 安くしてくれるよ。 えっ?だって まだ 中学生でしょ? 知り合いの お店だから 学校が 許してくれてんの。 お兄ちゃんだけじゃ 生活 大変だし。 そっか。 頑張ってんだ。 まあね。 どうも あの子が 自分から  病気になってるとは思えないんだよなぁ。 どうして? すっげー 明るい子なんだよ。 たぶん 学校でも友達 多い タイプだと思うし  病気になってまで関心 集めるようなこと する必要ないと 思うんだよな。 ふーん。 でも 亮介 人 見る目 ないからな。 まあねー。  大学に入って 初めて 声 掛けたのが 大己だもんね! そこで 人を見る力を 全部 使い果たしちゃったんだな。 あんね 悪いけどね 君に出会ってから 「よかったー」って 思ったこと  1回もないよ! あっ! Perfumeの武道館 連れてってやったの 誰だ? お前が 誘ってきたんだろ? 相手に ドタキャン くらったから 一緒に 来てくれって。 でも すげえ よかったろ?  すげえ よかったけども…。 (彰)はい お待ち。 あっ。 ねえ 羽井君さ。ギョーザもんじゃって うまいと思う? ギョーザもんじゃ? 絶対 おいしいわけ ないじゃん。 ギョーザと もんじゃは 絶対 別々に食べた方が 絶対 おいしい。 お前には 聞いてないだろ。痛い 痛い…。 うちも 色々と試したけど ギョーザは 試したこと なかったよな。 いや 試してみようかしら?  いや。 何度も 言いますけどここって 沖縄料理屋ですよね?  沖縄料理屋は 3年前からよ。その前は お好み焼き屋で もんじゃも 出してたの。 (彰)ほら。 まだ あそこに 鉄板 残ってんだろ。 だから 内装が 中途半端だったんだ。 妙な 居心地の悪さは…。 (鳳子・彰)おい!  表 出ろ! (亮介・大己)ひゃー! (店主)はい お決まりですか?  ギョーザもんじゃ 2つ 下さい。 (店主)はい かしこまりました! あの すいません。 (店主)はい? ここで お手伝いしてる朋子ちゃんの 知り合いなんですけど。 (店主)知り合い? 朋子ちゃんの? あっ。 こいつの親父が 病院 やってて 朋子ちゃん そこに 入院してるんです。 (店主)ああー。 そりゃ どうも。お世話になってます。 朋子ちゃんって あの 急に 休んだりすることは多いんですか? (店主)今回が 初めてだよ。 もう 1年ぐらい 手伝ってもらってるけど まだ 一度も 休んだこと なかったからねぇ。 (店主)ギョーザもんじゃ お待ち! うまい。 (哲平)データの解析結果 出ました! (蕪木)おう ご苦労。 ああー。 こりゃあ クロだなぁ。 患者の血中から ペニシリンが検出された。 (佐川)ペニシリンね…。 偽膜性大腸炎を 引き起こすには もってこいの薬品だからな。 玲子君。 患者の年齢は? (玲子)14歳 中学2年生です。 おかしいな…。 (佐川)ええー 検査の結果 患者の血中からペニシリンが検出された。 それを 摂取することで 偽膜性大腸炎を 意図的に 発症させていたと 考えられる。 (玲子)今回は 脱水症状が強く かなり 衰弱していたため 入院の措置が 取られたそうです。 (哲平)じゃあミュンヒハウゼン症候群で 間違いないんですか? いや。 そうとも言えないんだよな。 違うんですか? (佐川)薬品の 入手方法を考えたら 本人が 自ら 飲んでいたとは思えない。 どういうことですか? (佐川)患者の年齢は 14歳だし 過去に ペニシリンを必要とする 病気に かかったこともない。 だから 本人が ペニシリンを 自分で 入手していたとは 常識的には 考えにくい。 じゃあ ほかに 飲ませていた 人間が いるってことですか!? (佐川)そう。  代理による ミュンヒハウゼン症候群の疑いがある。 (彰)また めんどくせえ名前だな。 代理とは 身代わり。 つまり 自分以外の 身近な人を わざと傷つけて 治療や 看護する姿を 周囲に見せつけ 同情や 関心を集める 症状のことよ。 それって 形を変えた 虐待じゃないですか!? (玲子)だからこそ 早期に解明し 正しい措置を 取らなければ 患者の命を 脅かす 危険性があるの。 過去の事例では 母親が 子供に対して 行われてる ケースが 多いですよね? 患者には 両親がいないの。 肉親は 22歳の兄 1人だけ。  (哲平)じゃあ その お兄さんが? 彼の行ってる学校 薬科大なのよね。 あの お兄さんが やってるとは 思えないんだよなぁ。 どうして? 見れば 分かるよ。きょうだい ホント 仲いいからさ。 ふーん。 そうなんだ。 まっ  人を見る目のない 人間の話だから当てになんないと 思いますけど。 あっ 確かにね。 うっさいわ。 もう 行くよ。 あっ。  お前 分かってんな? 「もんじゃ おいしかったよ」って 言ったら すぐ帰る。 約束だぞ。 分かってるよ。 はい。 こんにちはー。ちょっと いい? うん。 暇してるし。 大学の友達で 大己っていうんだ。 こんにちは。 さっきね 大己と一緒に ギョーザもんじゃ 食べてきたよ。 行ってくれたの?どうだった? すっげえ うまかった。 なっ?あの味を知らないで 生きてきた 23年間を 後悔するぐらい おいしかった。 めんどくさい やつでしょ。ごめんね。 大己の 大っていうのはね  大中小の大で 己っていうのは…。 (泰人)あっ こんにちは。 こんにちは。 俺の大学の友達で 大己。 初めまして。 (泰人)朋子の兄です。 じゃあ 俺たち もう 出るね。 (泰人)あっ 大丈夫ですよ。僕も すぐ 出るんで。 (泰人)はい。 充電器と これ 漫画。 あと これ パジャマ。 (朋子)何で パジャマ 持ってくんの!? だって いつも 着てるだろ。 こんなの 病院で 着れないから。 どう思う? うん? やっぱり 俺は 人を見る目が ないのかねぇ…。 俺にも ないのかもしれないなぁ。 したら 俺 もう バイト 行くわ。 (朋子)そのコート 目立つね。 うん? 遠くからでも すぐ 分かった。 あの パジャマ 着れば  俺より 目立てんのに。 (朋子)だから 着ないって。 入院って 何で こんな 退屈なんだろ。 退屈じゃなかったらみんな 病院から 出たがらないからじゃない? 俺の知り合いに 変わった きょうだいがいてさ。 (朋子)変わった きょうだい? うん。 お姉ちゃんが作った 弁当が原因で人生 決めたかもしれない 弟が いるんだよね。 (朋子)えっ? 弁当に入ってた たこの形の ウインナーの足が真っすぐだったんだって。  もう 「気をつけ!」みたいな感じでさ。 (朋子)気をつけ…。 ハハハ…。 これは 姉ちゃんに料理やらせちゃ まずいなと 思ったのが  きっかけで今じゃ 料理人 目指してんだよ。 (朋子)ああー。 でも うちも 似たようなこと あったな。 学校で使う ぞうきんお兄ちゃんが 作ってくれたんだけどね 教室で ぞうきん 出したら 片側一面に 「豆」って でっかく書いてあったの。 豆? うん。 伊豆の「ず」って 「豆」って 書くでしょ? ああ 書くね。  ああ それって 旅館のタオルか何かで 作ったの? そうそう。 それから しばらく クラスの男子から 「豆」って あだ名 付けられたんだよ。 うーん。 まあ お兄ちゃんも わざとじゃないでしょ? でも あのときほど 一生懸命 掃除したことなかったよ。 早く 「豆」の文字が 目立たなくなるように汚い所 必死に 磨いたりしてね。 だけど お兄ちゃんに 文句 言えなかった。 睡眠 削って 作ってくれたの 知ってたからさ。 (哲平)アキさん。 うん? (哲平)祐樹君 まだ うちに いるんですけど。 お世話に なっております。  (哲平)いやいや いやいや。そうじゃなくて 何とか 言ってくださいよ。 (彰)文句 言わずに 泊めてやりゃいいだろ。 (哲平)そう言いますけどね  朝まで ゲームに付き合わされて大変なんですから。 祐樹 何しに こっちに来たか言ってた? (哲平)久しぶりの 休みだから勉強のために 東京で 色々と 食べ歩きたいって。 (彰)フフフ。 見掛けによらず熱心なやつじゃん。 どうだかね。 (哲平)あっ! そういえば  今日 姉ちゃん丼の材料買ってくるって言ってましたけど。 はあ!? うん! じゃんけんで 負けた人が責任 持って 全部 食べる! 何で 罰ゲームみたいに なってんのよ!? 全員で 食べなさいよ! このビジュアル 無理ですよ。 早く! (一同)いただきます! 何よ? 悔しいけど うまいっす。 (祐樹)でしょ? (哲平)うん! うまいですね! (彰)もう少し 見た目が よければな。 アキ ちょっと。 もうちょっと のっけて。 何で 私が しなきゃいけないんですか? 今 まんざらでもないって顔 したじゃん。 してません! 自分で やってください! ケチ! あのね。 ケチって言えば いいと 思ってるんですか? 何? それ。 あんたが 前に やったやつだって言ってんでしょ! 何で 覚えて…。 わたしが 作ったみたいになって…。 (祐樹)お待たせしました。  俺が作った 金目ダイっす。 (男性たち)うまそう! いただきまーす。 すごっ! うん おいしい。 でも これと同じ テーブルに 置いちゃ かわいそうだろ。 同じ ステージに 小島よしおと デンゼル・ワシントンが 並んでるみたい な。 何で わたしの料理が 小島よしおなのよ!? 昔は 大人気だったけどみたいな。 でも 僕みたいな根強い ファンが いますからみたいな。 わたし 帰ります。 そんな 怒んなよ。 えっ? 違うのよ。 ホントに 帰ってやんなきゃいけないことが 山ほど あんのよ。  じゃあね。 (彰)誰か 送ってやれよ。  送る必要なんて ないっしょ。 でも 女の子 1人じゃ 危ないですし。 だって あいつ 小島よしおだよ! 誰が 小島よしおよ!? 分かった。 じゃあ じゃんけんで 負けた人が 責任 持って 送る。 おし やろう! よし! いくよ。 せーの。 最初は グー! じゃんけん ポイ! 祐樹君 もう少しで 帰っちゃうんだろ? もっと きょうだい 水入らずで 過ごせばいいのにねぇ。 別に いいのよ。 元気で やってるって 分かれば それで 十分。 そういうものなの? いや まあ。 そりゃ 言いたいこと ないわけじゃないけど。 ただ 健康で 生きててくれればそれで いいかなと 思うんだよね。 完全に 母親の目線だね。 フッ。 まあ そうかもね。 きょうだいによって 愛情の 示し方って 全然 違うと思うし。 まっ うちは こんなもんで いいかなって。 あっ あの。 もう ここで いいや。 うち 近いし。 じゃあね。 お前 そんなこと言うなよ! 小島よしこ! よしこ。 お前 ちょっと 待て。 ヤダ もう! よしこ 危ないぞ! いい! ヤダ もう。 哲平。 頑張れ 頑張れ。 哲平 弱ぇ。 (彰)祐樹はさ 何で 金目の 煮付けなんか 作ったんだよ? (祐樹)えっ? (彰)明らかに この丼と 食い合わせは よくないよな? 祐樹。 そういうことも 考えないとな 一人前の 料理人には なれないじょ。 実は 魚の煮付け  姉ちゃんの 大好物なんっすよ。 小学校のとき 初めて 料理の本 見て 作ったのが魚の煮付けだったんです。 そんときは もちろん もっと 安い魚でしたけどね。 よっしゃ! そんとき 姉ちゃんが ぼそっと  「これは お店に出しても恥ずかしくない味だ」って 言ったんですよね。 うん。 その言葉だったかも しれないっすね。 料理の道 本気で 進もうって思ったの。 そうか。 (祐樹)うん。 (佐川)はーい! (玲子)失礼します。 (佐川)おう。 どうぞ。あっ。 まあ 座って。 (玲子)あっ はい。 (佐川)どうだった? (玲子)はい。妹が 偽膜性大腸炎に かかったのが 半年前。 それから 月に 2回のペースで 通院しています。 兄のバイト先に 電話して 確認したんですが 通院した日と 休みの日が 完全に 一致してました。 さっき 児童相談所の 若原さんから 連絡があったよ。 お兄さんが通ってる 薬科大の 薬品庫から ペニシリンが 不正に 持ち出されていたってさ。 じゃあ 間違いなさそうですね? (佐川)うん。 あの きょうだい どうなるんでしょうね? まあ 児童相談所の 判断にも よると思うけど しばらくは 別々に 暮らすことに なるんじゃないかな。 バイトが休みの日と 通院記録が ここまで 一致すると 疑いようがねえな。 そうだなぁ。 病院に付き添える 休みの日を 計算して ペニシリンを 飲ませてたってことだろ。 信じらんねえよ。 本人たちを 病院で見てるだけにさ  すっげえ ショックだわ。 (泰人)今年 マラソン 何km 走んの? 今年は 5km。 (泰人)5。 すぐじゃん。 すぐじゃないよ。 (宮島)お兄さん。 ちょっと 来てくれるかな? はい。 (宮島)児童福祉司の 若原さん。 (若原)初めまして。 (若原)朋子さんの件で 病院から 通告を受けて 児童相談所としては 朋子さんに対する 虐待の疑いがあると 判断しています。 朋子さんを 一時 保護します。 今後のことについてご相談したいので ご自宅に 伺っても よろしいでしょうか? 離れ離れに 暮らすのは 一時的かもしんないけどさ これまでの 2人には もう 一生 戻れないんだろうな。 でも どうして こんなこと したんだろう? 1人で 朋子ちゃん 育ててきて 緊張の糸みたいなものが 切れちゃったのかもな。 ほら。 主婦の間でも 育児ノイローゼって よく あるだろ。 変だなぁ。 これ よく見るとさぁ 第2金曜日と 第4月曜日に 通院してるんだよね。 前の月も  その前の月も そうだな。 朋子ちゃんが 病院に 救急車で 運ばれたのって 何時だったっけ? 確か 夜中の 3時ごろじゃなかったかな。 あっ。 どっかに メモ あったと 思うけど。 えっと。 あった! えーと。 病院に搬送された 時刻は 夜中の 3時23分。 でも お前 こんなこと調べて どうすんだよ? (朋子)《だけど お兄ちゃんに 文句 言えなかった》 《睡眠 削って 作ってくれたの 知ってたからさ》 (佳奈子)《きょうだいによって愛情の示し方って 全然 違うと思うし》 (店主)《もう 1年ぐらい 手伝ってもらってるけど まだ 一度も 休んだこと なかったからねぇ》 (朋子)《何で パジャマ 持ってくんの!?》 (泰人)《だって いつも 着てるだろ》 (朋子)《こんなの 病院で 着れないから》 パジャマ。 えっ? まだ 気付いてないんだ。 おい。 おい! おい 大己! おい! ちょっと おい。 待てよ! 急に ごめんね。 (泰人)何か? (若原)あなた 確か  石末院長の? あの。 泰人君と 少しだけ お話 させていただけませんか? お話って 何でしょうか? お兄さん。 ギョーザもんじゃって 食べたこと ありますか? えっ? すっごい おいしかったですよ。 まあ 見た目は あんまり よくないんだけど。 あの。 どういうおつもりですか? 僕が 妹に 何をしてたか  もう ご存じなんですよね? 朋子ちゃん  そこの手伝い 1日も 欠勤したこと なかったそうですね。 この半年の間に 何度も 通院を 繰り返しているのに 変だなぁって 思ったんです。 朋子ちゃん お兄さんが やってること 分かってたんですね。 お兄さんの仕事が 休みの前の日に  症状が くることを 知ってた。 だから それに合わせて  休みのシフトを 組んでたんです。 いつから? シフト表から 考えるともう だいぶ 前からです。 朋子ちゃんに パジャマ 持ってきましたよね。 そのとき 思ったんです。 家で倒れた 中学生の女の子が平日の 夜中の3時に パジャマ 着てないのって 不自然だなって。 やっぱり そういうところ 女の子なんだよな。 パジャマ姿で 運ばれるの きっと 恥ずかしかったんだと 思うよ。 僕たちがいる 法医学ゼミの 解剖室に 虐待された 子供の遺体が運ばれてくることが あるんですけど。 見てて 思うんです。 その子たちも もともとは 親に愛されてなかったわけじゃ ないんだよなって。 いつしか 親が 自分への愛を 優先するあまり。 子供が 犠牲に なっていくんだなって 僕は  やっぱり お兄さんが していた行為はどうしても 許せません。 たとえ 朋子ちゃんが自ら その現実を 受け入れていたとしても。 どんな理由であれ 大切な人を 傷つけようとしていたことに 変わりないから。 でも まだ やり直せる。 2人は 生きてるんだから。 アキさん。 お邪魔します。 (祐樹)ああ。 何だ 姉ちゃんか。 やっぱり。 あんた このまま 帰る気? (祐樹)はっ? 人んちに 世話に なったんだから ちゃんと 奇麗に 掃除してから 帰りなさいよ! 聞いてんの!? (哲平)ああ。 別に いいですよ。 わたしが よくないの。 だって じゅうぶん 奇麗じゃん。 あんた 目 悪いの? 台所の まな板と ふきんを漂白。 それが終わったらガスこんろ ぴかぴかになるまで 磨きなさい。 (祐樹)俺 もうすぐ 二十歳だよ? いつまで 姉ちゃんに 命令されなきゃいけねえの? ぐだぐだ 言ってないで 早く やる! はい! 痛っ! 分かったよ。 やれば いいんだろ。 ハァー。 台所が終わったら 部屋の窓 全部 ふくのよ! (祐樹)はいはい。 分かりました。 うるせえな。 ホントに そこまで やらなくて いいですから。 (玲子)妹が 食事に 薬が入っていたことを 自覚していたことや お兄さんが 警察に 逮捕された場合の精神的ダメージを 考慮して 刑事処分は 見送られました。 (佐川)そう。 (玲子)妹さんは しばらくの間児童養護施設に 預けられるそうです。 お兄さんも 一度 東京を離れて病院で 療養することが 決まったそうです。 分かりました。 (佐川)ちょっと ショックか? えっ? きょうだいを 引き離すことになった 法医学が嫌になったとか? そんなわけ ないじゃないっすか。 でも そこまでして 離れたくなかった朋子ちゃんの 気持ちを思うと  正直 複雑な気持ちです。 彼女にとって 別々に 暮らすことっていうのはつらいことかも しれないけど。 でも真実を 受け止めることでしか 前に進めない と 思うな。 (朋子)お兄ちゃん 家では いっつも にこにこしてて。 暗い顔したり弱音 吐いたことなんて 一度も なかった。 半年前 急に おなかが痛くなって病院 連れていってくれたとき  見ちゃったんだ。 お兄ちゃんが 泣いてる姿。 (泰人)《あっ すいません》  (看護師)《頑張ったわね》 (泰人)《朋子 大丈夫ですか?》 (看護師)《あっ。ううん あなたよ。 頑張ってるのは あなたの方よ》 (看護師)《偉かったのね》 (朋子)それから しばらくしてまた 急に おなかが 痛くなることがあって。 でも なぜか いつも 必ず お兄ちゃんが 来られる日で。 おかしいと 思ったけど。 でも お兄ちゃんが それで いいならって。 お兄ちゃん 言ってたよ。 まだ 朋子ちゃんが 小学校のころは周りの人たちも 気に掛けてくれてた。 でも 中学校に 上がったころからそういう声が だんだん 減ってきた。 日々の大変さは 全然 変わってなかったのにむしろ 大学に入って ますます 忙しくなったのに 周りは 全然 そのことに 気付いてくれなかったって。 そんなときに 思い出してしまったんだって。 看護師さんに 掛けられた 温かい言葉。 それまでは 妹に 「ありがとう」って 言われるだけで満足だったはずなのにって。 (朋子)《ごちそうさまでした》 (朋子)《あれ? ねえ。 ノート 知らない?》 《知らないよ》 (朋子)《えっ? いってきます!》 (泰人)《ほーい》 (朋子)《いただきます》 (泰人)《おっ。 いただきます》 (朋子)《お兄ちゃん。 これ 具 大き過ぎ》 《そう?》 (朋子)《大きいじゃん。ほら。 口 入んないよ》 (泰人)《ごめん》 (朋子)両親が いなくなってから今日まで わたしが生きてこれたの  お兄ちゃんの おかげだから。 本当に 感謝してる。 だから このまんまで よかった。 お兄ちゃん 全然 悪くないのに。 わたしが いいって言ってるんだから このままで いいのに。 何で わたしたち 離れ離れに ならなきゃいけないの? こんなことして 誰が 幸せになるの!? 今日まで お兄ちゃんの おかげで 生きてこれたって 言ったけど お兄ちゃんだって 朋子ちゃんに 支えられてきたんだよ。 お兄ちゃんだって そういうこと 分かってるよ。 言ってたよ。 朋子ちゃんの存在に 寄り掛かり過ぎてたって。 1回 東京 離れてまた 朋子ちゃんのこと ちゃんと 支えられる兄に 戻りたいって。 本当に 誰かの力に なれる人ってさちゃんと 自分のために 生きてる人だと 思うんだよね。 自分を 傷つけてまで お兄ちゃんのこと 支えることは 優しさじゃないよ。 この前の きょうだいの話 覚えてる? その 姉ちゃんの方が 言ってたんだけどね 弟に望むことは ただ 健康で 生きててくれることだけだって。 あの2人 見て 思ったんだよね。 そばにいて 心配したりべったり 一緒に いることだけが  優しさじゃないんだなって。 あっ。 何だ!? これ! (祐樹)「もう 昔の料理の話は するな!!」 あっ。 ちゃんと ケチャップライスじゃん。 いただきます。 (若原)お兄さん 今日で 東京 離れることに なったから。 ごめんな。 (朋子)ごめんって 1回じゃ 足りないから! 1回じゃ 全然 足りないから! お兄ちゃんが 洗濯物 干したら 襟が いっつも よれよれに なってるし。 ワイシャツに アイロン かけたら  変なところに 線 できるし。 カレーの具は…。 カレーの具は 大き過ぎて 口に入らないし。 ぞうきんに でっかく 「豆」って 書いてあるし。 卒業式で わたしより泣いてる お兄ちゃん 恥ずかしかったし。 パジャマは 派手過ぎるし。 昔っからのこと 考えたら 今回のことなんて 全然 ごめんに 入らないからね! わたしは 大丈夫だから。 もう 心配 かけないように もっともっと 強くなるから。 ありがとう。