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(男性)すいません! すいません! (クラクション) (男性)どけ! この野郎! 邪魔だ この野郎! どけ この野郎! (男性の悲鳴) (カメラのシャッター音) (曽根武雄)おう。 (宮下晴彦) ん? ボタンですかね? (曽根)おい 糸村! (糸村聡)はい。 ちょっと すいません…。 はい なんでしょう? 被害者が握ってた。 ああ。 (富樫謙三)犯人の上着から ちぎり取ったんでしょうか。 では 鑑定に回して 詳しく調べます。 ああ 頼む。 (高村)気に入らねえな…。 (堂本治)かなり深そうですね…。 心臓まで いってるかもしれませんね。 (宮下)係長。 おう。 現金には 手をつけてないようですね。 [外:CACCDDECCBCA]本勝利。 昭和41年生まれって事は45歳か。 (曽根)織田 この保険証の住所をあたれ。 (織田みゆき)はい。 (横山恵一) 被害者が持っていたボタン 科捜研で 分析をお願いしておきました。 今日の夜には結果が出るそうです。 どうしたんですか? いや 今回の被害者さ 年のわりには 老けてると思わない? ああ… 45歳でしたっけ。 どう見ても 僕と同い年には 見えないんだよね~。 ふっ…。 糸村さん 若く見えますもんね。 見えるだけだよ。 (大石鉄夫) 普通 刑事なんかやってると 気苦労ばっかりで 老けて見えるもんだけどね。 はい? こちらです。 (大友優樹菜)違うわよ! うちの人じゃないじゃん! 大友さん…。 知らないわよ そんな人。 びっくりさせないでよ。 大友さん 遺留品の確認も お願い出来ますか。 (青木)発見された遺体は [外:CACCDDECCBCA]本勝利とは別人でした。 (一同)え? 先ほど 内縁の妻の大友優樹菜さんに 遺留品を見て頂いたのですが 所持品だけではなく 被害者が着ていた衣服も 靴下と下着以外は 全て[外:CACCDDECCBCA]本のもののようです。 (高村)気に入らねえな…。 特にネクタイと帽子は 彼女が [外:CACCDDECCBCA]本にプレゼントしたものらしく 間違えるはずがないと。 という事は 全くの別人が [外:CACCDDECCBCA]本の所持品や衣服を 身に着けていたという事ですか? 黙ってろ 遺留品係。 あっ いや…。 (曽根)次! はい。 [外:CACCDDECCBCA]本が経営していた 「バー ラプソディ」は 資金繰りに困り 先月 潰れてます。 金遣いも随分荒かったようで 方々で借金を作ってます。 おい 次! ガイシャの指紋ですが 前科はなく 依然 身元は不明です。 日焼けの痕や爪の汚れ具合から 日中 屋外で働く労働者と思われ 工事現場等の聞き込みを 進めています。 糸村 ボタンはどうなった? はい。 被害者が握っていたボタンは 男性用のジャケットに 使用されるもので 本水牛の角から作られた 高級品でした。 専門店のものか あるいは既製品であれ かなり高価な上着の 装飾品であると思われます。 現在 入手先を捜査中です。 よし。 引き続き 現場周辺の聞き込みに 被害者の身元調査。 そして 行方不明中の [外:CACCDDECCBCA]本の所在を捜査してくれ。 それと被害者の衣服は 盗品の可能性が高い。 銭湯やサウナも 重点的に聞き込んでくれ。 以上だ。 (一同)はい! 遺留品は 全て他人のもの…。 (堀内常人)死因は 背後からの刺創による失血死。 (村木繁)凶器の破片ですか…。 ええ。 胸骨に突き刺さった刃先が折れて 残ったらしいんですよ。 (村木)ふ~ん…。 ん!? ん? ん!? ん? ん? まさか この破片から 凶器を特定しろとか? さすが。 出来ますよね? 無理ですね 多分。 出来ますでしょう。 他の遺留品は 盗品の可能性が高いんですけど それだけは 犯人のものに 間違いないんですから。 まあ やってはみますけど。 あ~。 あっ ときに村木さん。 ん? コスプレの趣味って そんなに楽しいですか? う~んとね…。 おい! お おい! なんです? そんな趣味あるわけないでしょう。 何 言ってるんですか。 どうにも腑に落ちないんですよ。 他人の服を着て 死んでいたっていうのが。 例えば 被害者は [外:CACCDDECCBCA]本の服を 着なければならなかった 理由があったとしたら どうでしょう。 理由? ええ。 例えば 被害者は [外:CACCDDECCBCA]本に変装して 何かをするつもりだったとか。 変装… そんなわけないでしょう。 なるほど わかりました。 じゃあ 形状を詳しくまとめて もう一度 連絡します。 はい。 なんか すごい気合入ってるね 横山君。 与えられた職務を 疑う事なく 忠実に こなしていこうって 決めたんで。 で このボタンですけど…。 はいはい。 天然の水牛の角を使ってるので 同じ模様のボタンは 他にないらしいです。 なるほどね。 いいボタンだね。 (優樹菜)被害者は あの人じゃなかったんだし もういいんじゃないですか? ですが [外:CACCDDECCBCA]本さんは 依然 行方不明ですし もしかしたら なんらかの形で 被害者と接触している 可能性もあります。 知ってる事は 全部お話ししました。 それに 正直 最近 あの人とは うまくいってなかったし。 店 潰れる前までは 羽振りもよかったけど 潰れてからは借金だらけでさ…。 ああ… あんた! 1万円 当たった~。 ([外:CACCDDECCBCA]本勝利)邪魔すんなよ! 金づる探してんだよ! 焦って 金になる仕事 探そうとしてたけど 口ばっかりで 全然 真面目に働こうとしないし。 金の切れ目が縁の切れ目って いいますもんね。 糸村さん。 (青木)噂どおり 切れ味のいい横槍だな。 (優樹菜)あんた 誰よ? あっ はじめまして。 わたくし 警視庁の糸村と申します。 あの… このボタンに 見覚えってありませんか? う~ん…。 (優樹菜)仕立屋のスーツとか あの人 全く興味ないと思いますけど。 そのようですね。 よいしょ。 (青木)遺留品係よお。 随分 なめた真似 してくれるじゃねえか。 ちょっと もうちょっとだけ 待ってくださいね。 よいしょ! (店員) この人です 間違いないです! シャワー浴びてる最中に 衣類が盗まれたって 大騒ぎしてたんです。 どうして すぐに警察に通報しなかったの? (店員)警察には 絶対連絡するなって この人が。 で どの席 使ってたの? ああ こっちです。 (店員)こちらです。 つまり [外:CACCDDECCBCA]本はここに私物を置いて シャワーを浴びにいき そこで衣類を盗られたって事か。 (富岡)こっちの男は どれぐらい店に? (店員)ああ…。 最近 よく来られますよ。 週3日くらいは確実に。 あっ そうだ! この人 荷物置きっぱなしにしてます。 荷物? (富岡)宮下さん。 ん? おう。 預かるよ。 はい。 (宮下)ここには シャワールームもあって 宿泊に利用する客も多いようです。 (曽根)最近 よく聞くな。 (宮下)ええ。 (宮下)[外:CACCDDECCBCA]本の衣類を盗んだ男は 坂上啓輔という氏名で 入店してます。 詳しくは 今 織田が調べてますが [外:CACCDDECCBCA]本の隣のブースを 利用してました。 2人が使用したパソコンは 押収出来ますかね? (曽根)とっくに手配済みだよ! さすが。 いや しかし腰巻きタオルとは 結構 大胆ですね。 邪魔するつもりなら出ていけよ。 なんだ 着替え持ってたんですね。 (曽根)つまり [外:CACCDDECCBCA]本は このまま被害者を追いかけ そして 怒りに任せて 刺し殺したって事か! でも 上着が…。 (宮下)口を出すなって…。 口を出すなって言ってるだろ。 でも 上着とボタンが 合わないような気がするんですよ。 (曽根)合うか合わないか 調べるのは お前の仕事だ。 よし。 [外:CACCDDECCBCA]本が 容疑者の可能性が高くなった。 この映像の写真をもとに 聞き込みを もう一度やり直してくれ! (一同)はい! 係長! 坂上の身元が判明しました。 坂上は 7年前から行方不明。 すでに家族からは 失踪宣告が請求され 死亡した事になっています。 (曽根)死亡? 気に入らねえな…。 (坂上季代江)ねえ 絶対 こっちの方がいいって。 (坂上郁美)わかったから。 それにするから。 お母さんが結婚するみたい。 (季代江)あっ そうね。 郁美の代わりに 私がってのもいいかもね。 はいはい。 私の旦那様 とらないでよね。 わかんないわよ~。 明日早いから そろそろ寝るね。 おやすみ。 はい おやすみ。 (電話) はい 坂上でございます。 (季代江)はい…。 えっ!? わかりました。 間違いありません…。 お父さん…。 こちらです。 インターネットカフェに 残されていたものです。 これ お父さんの小銭入れ。 坂上さんは 日雇い労働をしながら インターネットカフェを 転々としていたようです。 (季代江)それでお金に困って 他人の衣類や財布を 盗んだって事ですか。 失踪されたのは7年前でしたよね。 はい。 当時 夫は 貿易会社に勤務していたんですが 中心になって進めていた プロジェクトが頓挫してしまって かなりな損失を 出してしまったみたいで…。 それとちょうど同じ時期に 夫の母が亡くなりまして きっと その事も 影響したんだと思います。 母の四十九日を終えて すぐ… 突然 姿を消しましたので。 失踪宣告は半年前に? はい。 娘が 来月 結婚式を控えてるので。 結婚…。 対外的な事を考えると 死亡した事にしておいた方が 何かと…。 お母さん 何言ってるの? 大丈夫よ。 もう先方には ちゃんとお話ししてあるから。 私に なんの相談もなしに お父さん 死んだ事にしたの? あなたのためよ。 今後の事を考えたら その方がいいのよ。 嘘。 自分が 楽になりたかっただけでしょ。 お父さんを待ち続けるのが つらかっただけでしょ! でも 変ですよね…。 お金が必要なら 財布だけ盗めば済む事です。 どうして 衣服まで盗む必要が あったんでしょう…。 そんな事 ご遺族に聞いても わかりませんよ。 行きましょう。 特定出来たんですね。 (村木)まだ完全じゃありませんが 大体の大きさは。 でも 素材ははっきりしました。 ATS‐34という 鋼材を使用しています。 だったら メーカーや購入者も 絞り込めますね~。 ったく。 大変だったんですよ。 うちの連中 徹夜ですからね。 えっ!? そうなんですか? そうなんです。 じゃあ どうしようかな…。 え? あのね…。 どうしようかな~。 え? え? これなんですけど…。 無理ですね 多分。 よく見てください このデコボコ。 不自然なデコボコがついてますでしょ。 これね 何か鍵のようなものが 入っていたと思うんですよ。 CG解析すれば どんな鍵か特定出来ますよね? 多分…。 グラッチェ。 (携帯電話) あっ もしもし 横山君? え? ボタンが!? あっ ほんと! うん わかった。 すぐ戻る。 いや しかし… 最近 すごいね。 こいつだよ こいつ! (高村)おう。 ここでさ 俺に バーンってぶつかってさ…。 ([外:CACCDDECCBCA]本)どけ この野郎! あっちの方にさ 逃げやがったよ。 あっちへ行ったんだ。 ああ 間違いねえよ。 ちょっと じゃあ もう1回見て。 (高村)これ 間違いない? 間違いねえ。 こいつだ こいつ! (青木)見かけないですか? 見た事ねえ。 これ わかるか? お前。 いや 知んねえな。 どうも。 糸村さん。 ん? あっ ありがとう。 京都の老舗テーラーの オリジナルボタンでした。 テーラーオノダ…。 どうします? 主張経費 出ますかね? そうか 京都なのか~。 無理だね。 メールでやりとりします。 (山岸達夫)ああ 去年まで 横浜の現場でずっと一緒だった。 坂上さんが殺害された理由に 何か心当たりは? (山岸)いや…。 けどよ きっと人に騙されたんだよ。 あの人 人がいいっていうか 超のつく お人よしだったから。 お人よし。 ああ。 (山岸の声)坂上さん 自分の生活も厳しいはずなのに 仕事休んで ずっと 俺の事 看病してくれたんですよ。 自分の事は二の次って感じで。 あの時の事は 感謝してもしきれねえよ。 なんていうか… 多分 優しすぎるんだよ あの人は。 ありがとうございました。 (高村)これは [外:CACCDDECCBCA]本が インターネットカフェで 掲示板に書き込んだものです。 Sって…。 (宮下)覚せい剤だ。 あいつ ネットカフェに入り浸って 掲示板で シャブさばいてたってわけか…。 可能性はありますね。 類似の書き込みを何度もしてます。 けど [外:CACCDDECCBCA]本の交友関係に マル暴はいなかったけどな。 (高村) 坂上啓輔が盗んだ[外:CACCDDECCBCA]本の服に 覚せい剤が 入ってたんじゃねえか? なるほど…。 それで警察に通報しなかった。 (高村)[外:CACCDDECCBCA]本は すぐに坂上を追いかけ捕まえた。 そして 覚せい剤を奪い返した。 それで口封じをした。 係長 繋がりましたね。 ああ。 相変わらず さえてるな 高村さんよ。 じゃあ お先。 (横山)お疲れさまでした。 お疲れさまでした。 あれ? 珍しいっすね。 パソコン 始めたんですか? いや ネットカフェの検索履歴を 調べてるんだけどね…。 ああ 例の覚せい剤の。 いや [外:CACCDDECCBCA]本の方じゃなくて 被害者の坂上さんの方。 ネットカフェにこもって ハローワークで職探しですか。 うん…。 ん? ブログですか? 「IKUMI’s Diary」…。 ちょっと待って。 坂上さんの娘さんも 郁美さんだよ。 え? あ…。 娘さんのブログを見てたんだ…。 けど 珍しいっすね。 実名で しかも顔写真まで ブログに載せるって。 そうなの? ええ。 タレントとか有名人なら いますけど。 大変でしたね…。 ご愁傷さまです。 これから どうなさるんですか? ええ…。 お父さん おうちだよ。 帰ってきたよ。 郁美 お茶淹れようか? お母さん…。 結婚式 延期するから。 (高村)手配中の[外:CACCDDECCBCA]本に 間違いねえな。 (堂本)長時間にわたって 暴行を受けた痕跡が 見受けられます。 (堂本)死因は 外傷性ショック死と思われます。 このボタン 坂上が 握っていたものとは違いますね。 そうなんだよねぇ。 坂上さん! 坂上… あっ あっ…! 先 行ってるね。 坂上さんですよね? 昨日 ブログを止めましたよね? なんでかなぁと思いまして。 特に理由はありません。 お父さんを捜したかった…。 だから実名で 顔写真まで出して ブログを書いてらしたんじゃ ないんですか? ブログをやめたのは 父の葬儀のあと ブログを書く気になれなかった… ただ それだけです。 失礼します。 ≪おかえり。 ≪おかえり。 ≪誰? ≪大丈夫? (吉永)何しやがんでえ? 高村さん! よっ! 景気どうだい? いやいや…。 え? いいなり してんじゃねえか お前。 ちょっとよ 話 聞かせてほしいんだよ。 ナイフのメーカー わかったって? ええ。 メーカーに問い合わせたところ 同型のナイフを買った者は 全国に110名。 そのうち 都内に絞ると19名です。 (村木)こっちも わかりましたよ。 やっぱり鍵ですか。 ええ 長さ3センチ弱。 スーツケースに 使われてるものです。 メーカーは サムテカ。 型番は202。 同型のマスターキーを すでに発注済みです。 さすが… 素晴らしいよ 村木さん! まあ 事件の役に… イタッ! 何を…。 ねぎらってるだけ。 あっ ここだ。 ここ ここ。 (山岸)あの時の事は 感謝してもしきれませんよ。 多分 優しすぎるんですよ あの人。 (佐井)織田! はい。 何 ボーッとしてんだよ。 会議始まるぞ! 彼氏の事なんか 考えてんじゃねえよ。 頼むよ お嬢。 龍神会? ええ。 売人の話によると 龍神会のチンピラが ずっと [外:CACCDDECCBCA]本を 捜してたらしいんです。 (宮下)別件で 身柄押さえますか? (曽根)いや [外:CACCDDECCBCA]本殺しの方は 別の帳場が立つかもしれん。 (宮下)え? ほんとですか? 今 加賀見一課長が検討してる。 殺しの手口も違うし 連続殺人というには 2つの事件の関連性が 乏しいからな。 あの~。 なんだ? 坂上さん殺しのナイフの 購入者リストが上がりました。 そこに置いとけ! はい。 (高村)鴻上!? (曽根)どうした? こいつ 確か 覚せい剤のマエがあるはずだ。 鴻上猛 龍神会系暴力団構成員。 その鴻上って奴が [外:CACCDDECCBCA]本殺しのホシって事か? 少なくとも鴻上… あっ イッタ! 何やってんだ お前は。 あの… 少なくとも 鴻上は 凶器と同型のナイフを 所持してます。 [外:CACCDDECCBCA]本がネットでさばこうとしてた 覚せい剤 鴻上から 盗んだものなんじゃねえか? どういう意味だ? 覚せい剤を盗まれた鴻上は 必死になって[外:CACCDDECCBCA]本を捜してた。 そして 恐らく どっかで [外:CACCDDECCBCA]本の服装をした 坂上啓輔に出会った。 つまり 鴻上は [外:CACCDDECCBCA]本と坂上啓輔を 見間違えたって事か? はい。 けど 現場近くで [外:CACCDDECCBCA]本に ぶつかった 目撃者もいるんだぜ。 問題は そこだよ。 どうも気に入らねえな。 [外:CACCDDECCBCA]本も坂上さんを追って 現場まで 行ったんじゃないですか? そこで 鴻上が坂上さんを 殺害する現場を目撃した。 で 怖くなって逃げ出した。 四課に協力を要請して 鴻上のガラ押さえろ! いいんですか? 一課長には 俺から話す。 戒名も 連続殺人に書き換えろ! はい! (宮下)行くぞ! (一同)はい! 現れました。 (高村)よっ 鴻上! へへ… 久しぶりだな。 (鴻上猛)高村さんじゃないですか。 どうだ? 調子は。 え? 鴻上猛 1034 身柄確保。 繰り返します。 鴻上猛 1034 身柄確保。 気持ち悪いよ。 おい 鴻上! なんだよ。 ご苦労さまです。 あっ 来た。 すいませーん。 (宮下)なんだよ? ちょっと…。 このボタンって あなたのですか? (鴻上)はあ? 京都のテーラーの オリジナルの ボタンらしいんですけれども。 (鴻上)京都? ええ。 (鴻上)知らねえよ そんなの。 (宮下)あとにしろよ バカ! もう済みました。 オラ! [外:CACCDDECCBCA]本かと思ったんだよ。 同じ服着てたから。 おい 降ろせ。 (運転手)はい。 紛らわしいな オラ! けど 見た事もねえ オヤジだったからよ。 (曽根)だから殺したってのか? ああ。 (坂上啓輔)私… 知りません。 ほら あった。 あ? なんで おめえが シャブ持ってんだよ? この鍵なんだよ? ほんとに知らない…。 どっかに 隠してるんじゃねえだろうな? あ? てめえ [外:CACCDDECCBCA]本の仲間か? コラ! おい! てめえ 言ってみろ オラ! 誰か! 誰かー! (曽根)覚せい剤は その時に取り返したんだろ? だったら なぜ[外:CACCDDECCBCA]本まで殺した? ブツが足んなかったんですよ ブツが。 (鴻上)で 上着に鍵があったから ロッカーにでも 隠してるのかと思ってよ。 けど あのバカ 鍵なんか知らねえって シラ切りやがった。 (曽根)で その鍵は? 捨てたよ そんなもん。 糸村さん…。 どうしたの? ちょっと 通りかかっただけで。 ほんと? ≪(季代江)先ほど 警察から連絡がありました。 ≪犯人は もう捕まったんですよね? ≪なら もう… 私たちには関係ありません! (ノック) お願いします。 私たちの話を聞いてください。 坂上さんから お預かりしたものがあります。 お父さんからの 最後の贈り物です。 坂上さんは この小銭入れの中に これと同型の鍵を ずっと入れてました。 見ててください。 ほら ぴったりと合います。 調べてみたら これは スーツケースの鍵でした。 ご主人の残されたものの中で 鍵の開かないスーツケース…。 そんな事を言うために やってきたんですか? あの人が 何を残そうが 私たちには関係のない事ですし もう これ以上 あの人には かかわり合いたくないんです! (郁美)スーツケース…。 おばあちゃんの四十九日に お父さん 叔父さんたちと 遺品整理をしたでしょ? あの時のスーツケース… お母さんも覚えてるでしょ? お父さんが いなくなった日の事だよ! 法要のあと 急に姿が見えなくなって…。 ≪(郁美)お父さん? (郁美)お父さん? ちょっと待っててください。 私 捜してきます! (季代江)郁美! ずっと考えてたんです。 どうして あの日 坂上さんは [外:CACCDDECCBCA]本の洋服を盗んだのか。 それは お金に困ってたから…。 あの…。 坂上さんと一緒に働いていた方が おっしゃっていたんです。 坂上さんほど 人がよくて 不器用な人はいない。 あの人は 優しすぎるんだって。 この7年間 坂上さんは 息を潜めるように 暮らしてきたはずです。 日雇い労働で日銭を稼ぎ 安宿やネットカフェを 転々としていた そんな坂上さんが なぜ 他人の服を盗むような リスクを冒したのか。 郁美さんのブログを もう一度 見直してみました。 そしたら その謎が なんとなくですけど わかったんです。 郁美のブログ? はい。 坂上さんは 郁美さんのブログを 定期的に閲覧してました。 ブログにアップされる写真 そして 書きつづられる日常…。 それらを見ているうちに 坂上さんは 郁美さんに会いたいという思いを 募らせていったんだと思います。 しかし 失踪なんて事を してしまった手前 簡単に家族の前に 姿を現す事は出来ません。 これは 事件当日に更新された 郁美さんのブログです。 調べてみたら この日だけなんです 郁美さんが 自分の所在を 明らかにしているのは。 ここに行けば 必ず郁美さんに会える。 花嫁の父親として 花婿に挨拶する事も出来る。 そんな思いで 坂上さんは ネットカフェを 出たんだと思います。 [外:CACCDDECCBCA]本の洋服を盗んだのは 泥だらけの作業着のままでは パーティー会場では 目立ってしまいますし 何より 郁美さんに 恥をかかせてしまうから…。 なんで ブログなんかを…。 (郁美)私も お父さんに会いたかった。 (郁美)刑事さんの言うとおりです。 ブログを始めたのは 父を捜したかったからです。 私 前に一度だけ 父の姿を 見かけた事があるんです。 坂上さん! メシ メシ! ああ。 (郁美の声) 父を見たのは それが最後です。 郁美 行くよ! (郁美の声) ずっと後悔していました。 あの時 声をかけてればって。 だから どこかで 私を見てくれるようにって ブログを…。 間違いありません。 鍵と型番が一致しています。 (季代江)なんなのよ 今さら! こんなスーツケースなんか どうでもいいじゃない! 勝手に私たちの前から いなくなっておいて 人様の服まで盗んで 郁美に会いに行こうなんて 図々しい! あなたも どうして お父さん 見つけた時に 話さないのよ 私に! こんなブログなんかに こそこそ書いて。 こんな事だから 結婚式も延期になって こんな面倒に巻き込まれるのよ! (郁美)お母さん もうやめて! とりあえず スーツケース開けてみませんか? これ おばあちゃんの晴れ着? でも どうして 坂上さん これを…。 結婚式…。 坂上さんは ブログで 郁美さんの結婚式が 近づいている事を知った。 そして この晴れ着を しまったままにしていた事を 思い出したんです。 7年間の逃亡生活の間 坂上さんは あの鍵を 捨てずに 大事に 小銭入れの中に入れていました。 それは 形見分けで持ち帰った その晴れ着を 郁美さんの結婚式までに渡そうと 思っていたからじゃ ないでしょうか。 お母さんが お父さんを許せない気持ちは もちろん わかるよ。 仕事で失敗したからって 家族置いて逃げ出すなんて…。 でもね お母さん 私 やっぱり… お父さんが好き。 どこかで 生きてるかもしれないのに 死んだ事にするなんて 絶対 嫌だった。 作業着のまんまで 構わなかったのに…。 どれだけ汚れてたって 私は お父さんに会いたかった。 直接 会って 結婚の報告したかった…。 (季代江)その晴れ着… 私も着たの 結婚式で。 父さん よく言ってた。 おばあちゃんと私 そして あなた 三代で その晴れ着が 着れたらいいねって。 最後に 1つだけよろしいですか? このボタンに 見覚えはありませんか? 夫のです。 そうですか。 これは 坂上さんが亡くなった時に 握り締めていたものです。 捜査は終わりました。 お返し致します。 それ お母さんが 京都で買ってきたボタンでしょ? 式場は 延期じゃなくて キャンセルだね。 え? 教会に この晴れ着は合わないでしょ。 明日も晴れるかな?